■ 世代闘争から個人闘争へ ■

 

9月15日横浜大会の結果 は卑弥呼勢・昭和世代の怒りの嵐を呼び起こした。

横浜のシングル試合直後それぞれが再戦を要求。それは2日後の9.17後楽園ホールで ハイスパート600ルールで実現する事となった。

全勝をあげたチームクラッシュもこの日の結果 如何では2日前の事実も単なるミラクルとなってしまう。

逆に惨敗を喫した卑弥呼はここでリベンジし、壁の厚さを見せつける絶好のチャン スである。

決してドローでは終わらせられない。

600秒以内で決着をつけなれけばならない、というルールも後押しし誰もががむしゃらに勝負にこだわった。

そして卑弥呼勢のリベンジに、そう時間はかからなかった。

 

KAORU だけはシュガーに借りを返せなかったものの、山田は植松から21秒で白星を勝ち取り

尾崎と永島は3分という短時間の中で様々な技を繰り広げた末に 最後は尾崎がプライドを見せて元祖テキラーサンライズで勝利。

デビルは里村の幾度かのデスバレーを切り返し、丸め込みエビ固めで里村をフォー ル。

デビルが丸め込みでカウント3を奪う姿は極めて稀である。

そして北斗はオーロデレイのメロディと共にデンジャラスクィーンの「正装」で登場。

横浜大会での加藤の挑発が「あの」北斗を完全復活させたと言っても過言ではないだろう 。

北斗は強烈な張り手、スピンキックでペースをつかみ、わずか1分で加藤を片付けた。

復活を果たしたデンジャラスクィーンは今後のチームクラッシュへの宣戦布告を表明した。

 

今まで若手だと思われていたチームクラッシュの里村、加藤、植松、佐藤、永島ら が

キャリア10数年の選手達を刺激し、その闘志をまた新たに目覚めさせたのであろうか。

デビルは試合後に「ホンマにおもしろい。幸せだね」と語ったという。

 

もはや「世代」という概念は破壊した。レスラー個人の闘争への幕開けである。