個人輸入の基礎知識  



先ずは、個人輸入に向かないパーツの紹介から。

外装パーツも含め、どんな部品でもパーツ代そのものは、世界中どこで買っても確実に日本よりは安いです。
でも、個人輸入というのは、普通パーツ1つか、せいぜい数個を個人的に輸入するわけですから、 送料が大きなウェートを占めることになります。ですから、

1.日本で1〜2万円で買えるもの。

2.ボンネットなどの外装部品でやたら、かさばるもの。

3.エンジンとか、とにかく重いもの。



こういったものは、送料がかかって、得になりません。具体的には、アルミホイール4本ぐらいが 損得分岐点になるでしょうか。航空便で200ドルから500ドルくらいですので、それでも日本で買うより 少しは安くなるのですが、あまり割安感はありません。
それから、現在、シュニッツァー、レーシングダイナ、AMG、ロリンザーなどのエアロやサスキットは、日本の安売り店と変わりません。
もちろん1万円以下のパーツでも、まとめて買う場合や、エアロなどでも日本にはないデザインのものとか、 日本でやたら高いもの(特殊なホイールとか12気筒エンジンなど)とかなら、 輸入する意味はあります。

さて、こういうことを踏まえて、実際、個人輸入しようとする場合、普通、次のような流れになります。

1.パーツのディストリビューターを探す。

2.直接電話をして、注文する。(最近はメールでやりとりできるショップも増えてきました)

3.指定口座に代金(商品代と送料)を振り込む。(クレジットカードが使えるところも増えてきました)

4.商品到着後、消費税や通関手数料を払い込む。

大ざっぱに言えばこんな感じです。
 1.のパーツ屋さん探しは、インターネット上だけでも何十軒、もしかすると何百軒とあるので、 簡単に見つかるでしょう。ただし、業販専門だったり、日本までは送ってくれないところも多く、 また、それをクリアしても、信用できる業者なのか見抜くのは容易ではありません。
正直言って、日本以外の国では、車関係の業者は、怪しいところ(の方)が多いのも事実です。 まさにこのホームページの目的はここにあって、多くの人の情報を持ち寄って、いいお店を探しましょうというものです。
これまでに私や会員の皆さんが実際に利用してみて、これはお勧めというショップを
次のページやリンクのページで何軒か紹介してあります。

 2.の注文は、かなりの英語力が必要です。ビジネス会話の他、 車のパーツに関する専門用語なんかも知っていないといけません。実際ここが一番問題で、 帰国子女で英検1級の人に電話してもらったけど、全然通じなかった、と言うような話も聞きます。 確かに普通の女の子に「エアコンのエバポレーターコアを外して、 オルタネーターマウントの奥のアキュムレーターに、、、、」などと日本語で言ったとしても通じないですよね。
でも、パーツナンバーさえわかれば、注文自体は、比較的スムースに行きます。日本のディーラーに 問い合わせるか、GCCの会員用秘密兵器(CD Parts List)を入手して、パーツナンバーを用意してからメールや電話をして下さい。

*現在、この一番やっかいな英語を一切使わず、自動的に見積もりと発注が出来る 会員専用 CGI Form を制作中です(見積もりは完成!!)。

*会員専用といっても、会費やその他の費用は一切ありませんです。とんでもなく非常識な人(たまにいるんですよ)を排除する目的で「会員専用ページ」を作っています。


 3.の代金振り込みについては、シティーバンクなら世界中ほとんど1日で送金してくれますが、 ぬるま湯に浸りきった日本の銀行だと、1週間ぐらいかかります。送金手数料は、一律4500円。 郵便為替だと1500円で遅れますが、遅延事故が多いし、この方法が使えない業者の方が多いようです。
一番おすすめは、クレジットカードです。とにかく簡単で、手数料も 1.6% 程度しか取られません。
この際、VISAとかMASTERカードを作りましょう。JCB や NICOS は、こと車のパーツ屋さんで使えるところは全くと言っていいほどありません。AMEXもほとんどダメです。

送料は、荷物の大きさと重さに依りますが、航空便で30ドルから200ドルの間にほとんどのパーツが収まります。

 4.実際の税関手続きは、FEDEX とか UPS とか言った運送会社が代行してやってくれます。 手数料も500円程度です。(手数料取られないときもあるようです。)商品を受け取ってから、1週間ぐらいすると、 運送会社から関税(実質は、消費税)として商品代の5%プラス手数料500円ぐらいの請求書が届きますので、振り込んでやれば O.K.です。会社によっては、荷物を受け取るときにその場で支払うケースもあります。

 その他注意する点としては、BENZ や BMW などは、同じ型式でも改良が加わって、 年によって部品が微妙に違ったりします。注文の時には、必ず製造年月(登録年月ではない)を聞かれるので、 調べておきましょう。車を買った店に聞けばわかるはずですが、わからなければ、 車体番号(ベンツの場合は、エンジン番号も)を控えておいて下さい。これがあれば、業界の人なら、製造年月がわかります。

 さて、ここまで読んで、実際自分で個人輸入しようと思った人は、 ほとんどいないのではないでしょうか。英語が解らないとか、面倒くさそうとか、、、。 しかし、こうした現状だから日本では、 世界標準の3倍以上という馬鹿高い値段でパーツを買わされているのです。
でも、このページから広がる車好きのネットワークを使えば、英語なんて全然解らなくても大丈夫。 欲しいパーツを書いて送信ボタンを押すだけ。 あなたの個人輸入をサポートします。
私たちは、手数料とかそんなケチなことは言いません。(もし、貴方にその気があれば、 浮いたお金でユニセフとかダイアナ基金に寄付して下さい。また、他の人のために、あなたが輸入したパーツ等についての メンテナンス情報なんかを送っていただければ幸いです。) 手続きだって運送会社が全部やってくれます。EMSなら手続きそのものがありません。
個人輸入が増えれば、貿易黒字が減って、政府も大喜び。日本でのパーツの値段も少しは、 まともな水準に近づいていくだろうから、他の人にも喜ばれる。もちろん自分だって、 安くパーツを手に入れられるわけだから、こんないいことは、他にありません。 是非、トライしてみてください。


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Written by Kazuaki Ozawa