リラ(Lyre of Creete)


リラの全体

リラはギリシアのエーゲ海に伝わる擦弦楽器です。涙滴型で3弦ですが、弓で弾きます。
駒の下には魂柱が立ってます。
弦は低いほうからG/D/Aにしてみました。二胡に低音弦をつけた感じですね。
弓は二胡弓で良いみたいです。分数ヴァイオリン弓でも良いかも。

構え方が分かりません。フィドル弾きはやりにくいです。
楽器屋さんは、「顎でこの人形の頭を引っ掛ける」と言ってましたが・・・
違ってた場合、恥ずかしいかも。

仕様

Top: poplar plywood
Back: exotic wood 1 hand carved piece
Neck: exotic wood 1 hand carved piece
Fingerboard: Mansonia walnut wood
Bridge: maple wood or boxwood
Machine heads: Golden-plated individual
Machine heads
buttons: pearlized

Decorations: handcarved headstock
Varnish: satin or high-gloss
Tuning: SOL-RE-LA
Strings: 3 - steel
Diapason: cm. 28,5
ネックの頭の部分

楽器屋さんは「ライオンだ」といいましたが、これは人間ですね。よく古いヴァイオリンなんかにもこんな彫刻がしてありますね。
斜め横から見たところ

胴体は扁平な丸胴です。
ネックから胴まで一木造りです。同じ材質の表板が貼ってあります。


リラの歴史学

若林忠宏さんの『民族楽器大博物館』によれば、中央アジアで成立した2弦胡弓が、東に行くと中国胡琴族(二胡はこの仲間)になり、イスラム圏を経てイタリア半島からエーゲ海方面に伝播すると、リラになったようですね。この辺、複雑ですが、まあ二胡とは遠縁に当たる楽器であることは間違いないようです。
リラの演奏法

弦高がとても高い(指板と弦の間が1cmくらいある)ので、弦を指板に押し付けることはできません。これは馬頭琴のように、弦を横から爪で押さえるのですね。けっこうちゃんとした音程が取れます。ただケマンチェのように膝に立ててくるくる回すのは不安定です。
ひょっとして本当に顎で挟むのだろうか??(超謎)


直線上に配置