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矢野 徹(やの てつ)
翻訳家。作家。元日本SF作家クラブ会長(1978年〜1979年)。 1923年10月5日愛媛県松山市生。2004年10月13日没。享年81歳。中央大学法学部卒業。

1985年にカレル賞を受賞。(カレル賞は中国WSFが海外SFの翻訳・紹介者に対して贈る賞。名称はカレル・チャペックにちなむ)
1988年に第19回星雲賞(ノンフィクション部門)を『ウィザードリィ日記』で受賞。

戦後日本SF界の草分けで、江戸川乱歩氏より"SFの鬼"と称された人物。
進駐軍基地より放出されたペーパーバックによりSFに目覚め、一人ファン活動を開始、米国ファンダムと積極的に連絡を取り、第11回ワールドコン(1948年)にゲスト・オブ・オナーとして招待される。
国内でもSFの普及に努め、数々の"SFもの企画"に参画。一号でつぶれてしまったものの、日本初のSF商業誌〈星雲〉にも参加、また老舗の同人誌〈宇宙塵〉に筆頭同人として迎えられた。

翻訳家として、SFではハインライン、フランク・ハーバートなど多くの作品を紹介する傍ら、作家としてオリジナルの作品も多く発表。
初期には『孤島ひとりぼっち』『新世界遊撃隊』などジュブナイルに佳作が多いが、自らの戦争体験を昇華した『地球0年』『折り紙宇宙船の伝説』、冒険小説の白眉『カムイの剣』など骨太の作品を発表している。

ちなみに『矢野徹・SFの翻訳』は〈奇想天外〉誌に連載されたエッセイを纏めたものであるが、矢野氏の創作・翻訳作法の一端が垣間見れるだけでなく、日本SF黎明期の貴重な記録ともなっている。お勧めの一冊である。

2004年10月13日に大腸癌により亡くなられた。合掌。

<代表作> (翻訳)

  • 『月は無慈悲な夜の女王』(ハインライン)
  • 『多元宇宙SOS』(ローマー)
  • 『夢の国をゆく帆船』(ネイサン)
  • 『デューン』シリーズ(ハーバート)
(創作)
  • 『カムイの剣』
  • 『折紙宇宙船の伝説』
  • 『地球0年』
  • 『新世界遊撃隊』
  • 『孤島ひとりぼっち』
  • 『悪夢の戦場』
  • 『442連隊戦闘団』
(エッセイ)
  • 『矢野徹・SFの翻訳』
  • 『ウィザードリィ日記』

……など多数

公式サイト
関連サイト
矢野 徹(やの てつ) --- by 日本SF作家クラブ
矢野徹 --- by 書評Wiki
文庫解説の系譜 ―読書展開の指針として 2001年改稿版・未完成ヴァージョン(ver.2.0) --- by 水鏡子(TATTA ONLINE)

<参考文献>

Copyright (C) 2004 Hirayan

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