2002年11月11日:『SFマガジン』1月号考課表(遡及対応):【はみだし】
2002年11月12日:『SFマガジン』2月号考課表(遡及対応):【はみだし】
2002年11月13日:『SFマガジン』3月号考課表(遡及対応):【はみだし】
2002年11月14日:『SFマガジン』12月号考課表:【はみだし】
2002年11月15日::【はみだし】
2002年11月16日::【はみだし】
2002年11月17日:『シュレック』を観る:【はみだし】
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2002年11月11日(月)

SFM読者賞に対応すべく、1月号の遡及評価。

デイヴィッド・ラングフォード『異型の闇』は数学的理論に支えられた(ことになっている)『リング』。こういう理屈付けは一歩間違うと興ざめなだけだが、この作品では生きていると思う。+2としたい。
スティーヴン・バクスター『シーナ−5』はバクスター版<知性化>もの。理屈は怪しいが勢いがあって+2。
米田淳一『ブローアウト』は、個々のガシェットには光るものがあると思うのだが、短編小説としてみると文章に若干つらいところが。±0としたい。
牧野修/藤原ヨウコウ『「夜に似て月はなく(ことのはの海、カタシロノ庭)』は、儂にはよくわからない。よくわからないものを-2にするのはかなり乱暴な話でありますが。
ルーシャス・シェパード『輝ける緑の星』は、ノンSFのベトナムものを読んだような読後感。小説としてはともかくSFとしてどうよ、ということで-2。
連載ものの横山えいじ『おまかせ! レスキュー[43]』、水玉蛍之丞『SFまで10000光年[108]』は共には水準作。±0とする

【はみだしS.D.】
心筋梗塞:発症にかかわる遺伝子を発見 理化学研究所と大阪大(毎日)血管の炎症などにかかわっているLTAという遺伝子の塩基配列変異があると心筋梗塞の発症確率が通常の1.8倍になるという
記憶力の発達は1歳代から 米研究(CNN.co.jp)どうやら10/31付の長期記憶の能力、2歳頃から 米チームが急速な発達解明(朝日)と同じ内容らしい
スペースシャトル打ち上げ、酸素漏れで延期(ロイター=YAHOO JAPAN)11日未明に打上げ予定だったエンデバーのキャビン内に酸素漏れが発見され、打上げが延期された米シャトル「エンデバー」、酸素漏れで打ち上げ延期(CNN.co.jp)
「あこがれの宇宙飛行士」は昔の話? ロシア(CNN.co.jp)旧ソ連時代からのベテラン勢が引退の時期に差しかかる一方で優秀な若者は実業界などに流れ、後継者不足に悩んでいる
ガン治療の決め手は1日2回のコーヒー浣腸?(上)(HOTWIRED JAPAN)糖尿病に続き、癌にも効能?
『ハリー・ポッター』をめぐる盗作騒ぎ(HOTWIRED JAPAN)ロシアの『グロッター』シリーズを相手に盗作との非難を浴びせるが、魔法ファンタジーは何も『ハリー・ポッター』の専売特許ではなかったと思うのだが……
11月11日のSFカレンダー


2002年11月12日(火)

SFM読者賞に対応すべく、2月号の遡及評価。

菅浩江『風のオブリガート』は化学的,生物学的な小ネタが効いている。文章が良いのも加点ポイント。+2としたい。
森岡浩之『夜ごとの……』一見不条理SF、だが実は……というねらいはわかるが、あと少しインパクト欲しかった。±0。
藤崎慎吾『コスモノートリス』異様な登場人物(生物?)と思わず計算したくなるシチュエーションで、小林泰三のような作品。もちろんこの手の作品は大好きである。+2
谷口裕貴『ロストロイヤル』は、作品内に構築された世界になじめるかどうかが、楽しむためのポイントだと思う。残念ながら儂はなじめなかった。-1としたい。
野尻抱介『片道切符』は+2。文句あるか。
森奈津子『レプリカント色ざんげ』意外な展開と絶妙の語り口で+1。単に儂がスケベなだけという話もありますが。
< 唐沢俊一『尾上頭歩六の滅形 または世界一つまらぬジョークを作った男の死について』は……えらそうなことが言える立場ではないのだが"これではコントである"としか云えず。-1とする。
高野史緒『太古の王、過去の王にして未来の王』は、既に連作全体の結末を知っているだけに判定が難しいが、単体としては+1としたい。
ポール・アンダースン『分岐点』は、古いということを差し引いても結末というかオチに不満あり。どうも"意外な解決策"路線を狙ったようだが歴史を振り返るとそれなりにありふれた解決策なのだが。それとも米国人はネイティブアメリカンのように殲滅することしか考えんのか。途中までの展開がおもしろかっただけに惜しい。追悼記念で±0。
北野勇作/藤原ヨウコウ『お誕生会(ことのはの海、カタシロノ庭)』は、『ことのはの海……』にしては異色作。これぞショートショート。+2
横山えいじ『おまかせ! レスキュー[44]』、確かにボケ突っ込みは人としての基本です。+2。
水玉蛍之丞『SFまで10000光年[109]』はいつもの通り、±0。

【はみだしS.D.】
▼業務連絡:「10/4-11/10 分S.D.」(一応、本編あり?)公開
イネゲノムの解読、年内にも終了 日米など国際チーム(朝日)4億3千万塩基対を、先行したスイスのバイオ企業や中国よりも高精度な99.99%の精度で解読
衛星搭載で、アルゼンチンの鉱床探査に貢献 日本の観測機器「ASTER」(毎日)1999年に打上げられたNASAの地球観測衛星Terraに搭載された日本の観測機器ASTERの画像を基に鉱床を探すプロジェクトがアルゼンチンで推進中衛星による探査はランドサット画像が主流だったが、変質岩など特殊な岩を見分けられるASTERはより緻密なデータを収集できる
[理系白書][課題を聞く]田中耕一さん(43)=島津製作所フェロー(毎日)
精子の数や運動率、都市と農村部で差 米研究(CNN.co.jp)NIEHS(米国立環境衛生科学研究所)の調査によると、農村部の男性は都会に住む男性よりも精子の数が少なく運動率も低いことがわかった農薬の影響か?
ラット脳でヒト神経幹細胞が正常分化(CNN.co.jp)ラットの脳や脊髄にヒト神経幹細胞を移植し、移植部位に完全に適合した「正しい」タイプの神経細胞の生成に成功
11月12日のSFカレンダー


2002年11月13日(水):『SFマガジン』3月号考課表(遡及対応)

SFM読者賞に対応すべく、3月号の遡及評価。

テッド・チャン『七十二文字』は、オカルティックな"もうひとつの"遺伝生物学のアイデアに脱帽、+2とする。
アンディ・ダンカン『ポタワトミーの巨人』は、久々に「小説」を読んだ気にしてくれたが、SFとしてはさほどでもないような気がする。±0とする。
石黒達昌『希望ホヤ』は"病理学小説"ともいえるアイデアに+1。
林譲治/藤原ヨウコウ『我と自分の恋(ことのはの海、カタシロノ庭)』、どうしてみんなこの手の作品を書くのだろう、-1。
横山えいじ『おまかせ! レスキュー[45]』は、どんどんエスカレーションする展開がツボに入った。+2。

【はみだしS.D.】
「富士学会」16日に設立へ 学問分野超えて研究(朝日)富士山の関連地域を対象にする自然科学、人文科学のほか、教育や防災などを含む総合的な研究を進める
米誌タイムが選ぶ最高発明品に「バウリンガル」など(CNN.co.jp)森山さんも書いてたけど、"バウリンガル"と"地球シミュレータ"が同列に評価されるのはいかがなものか
イオンビームで一つの花に複数色 キクの変異種育成に成功(毎日)イオンビームはγ線より狙った部分に大きなエネルギーを与えるため、特定の遺伝子に突然変異を起こすことができるという
日本列島、中央部は沈下…国土地理院が観測(読売)GPS観測の解析で地域ごとの地盤の上下が明らかに糸魚川―静岡線、新潟―神戸間の両地帯が沈降していることも判明……ってやっぱり『日本沈没』やん
ヒッグス粒子:発見目指し産学で研究会 実験施設建設を計画(毎日)物質に質量を与える(?)"ヒッグス粒子"を探すため、10年後の実験開始を目標に30kmの直線型加速器建設を計画
11月13日のSFカレンダーは項目がありません


2002年11月14日(木)

というわけで、ようやく"今月号"である12月号にたどりつく。ふう……。

ピーター・S・ビーグル『ゴッテスマン教授とインドサイ』は……この手の作品は苦手で評価しづらい。といっても、まったくつまらなかったわけでもないので±0とする。
ジェイン・ヨーレン『七天使のいる家』は、キリスト教文化の素養がないものにはちょっときつい。-1とさせていただく。
ジェフリイ・フォード『ファンタジイ作家のアシスタント』はアイデアの勝利。マンガ家の打明け話でありそうなネタではありますが。+1とする。
グレアム・ジョイス『部分食』は、ファンタジィというよりは、むしろSFといったほうがすっきりする作品。+1。
マイクル・スワンウィック『クロウ』も、ファンタジィというよりは、むしろSFといったほうがすっきりする作品。なのだがSFとしてみるとありふれた感じも。±0。
ショーン・ウィリアムズ&サイモン・ブラウン『アガメムノンの仮面舞踏会』は、ネタの料理の仕方がおもしろい。+1。
草上仁/藤原ヨウコウ『挽祷(ことのはの海、カタシロノ庭)』は……うーん、最後の2行で興ざめ、±0。
ひかわ玲子『エデンに還れ』は連載終了なので評価しなくてはならないのですが……再読がまにあいませんでした。採点放棄します。
横山えいじ『おまかせ!レスキュー[52]』は微妙につぼをつかれて+1 水玉蛍之丞『SFまで10000光年[116]』は構造式とキャンベルスープ風と内耳プリントTシャツのあわせ技で+1。おだいじに。

【はみだしS.D.】
衛星による災害監視ネットに加盟へ(毎日)NASDAは大型の地球観測衛星ADEOS2を12月に打上げるのを機に衛星を使った災害監視の国際ネットワークに加盟する意向を明らかにした
南極のオゾンホール今年は短命 90年代以降最速で消滅(朝日)例年8月ごろに発生し11月末〜12月に消滅している南極のオゾンホールが、今年は11日に消滅したことが判明
ビッグバンの「再現」実験 結果に戸惑う科学者たち(CNN.co.jp)ブルックヘブン国立研究所の加速器"RHIC"を使い金の原子を亜光速まで加速して衝突させ、ビッグバンの瞬間から千分の数秒後の状況を再現したところ、理論予想を裏切るデータが得られた
にがり:成分に抗がん作用 熊本県立大教授ら解明(毎日)マウス30匹に、天然のにがり成分0.5mgを薄めた液を1日1回14日間 経口投与し15日目に観察たところにがり成分を与えなかった対象群10匹に比べ、癌の成長が1/3以下に抑えられていた作用機序は不明
培養:だ液腺細胞からインスリン分泌細胞 熊本大が成功(毎日)液腺細胞を特殊な溶液を使って培養し分化を促した結果、ランゲルハンス島の細胞を形成することに成功
共同シンポジウム「科学者とジャーナリスト」(毎日)科学者のあり方、科学ジャーナリストのあり方について討論された模様
11月14日のSFカレンダー
Hirayan's Sci-Fi pageSci-Fi TOPICを更新(日本SF大賞候補作発表)
野尻抱介非公式ガイドブックハイライトを更新(『太陽の簒奪者』日本SF大賞候補作に)


2002年11月15日(金)

【はみだしS.D.】
免疫制御遺伝子 腸内細菌バランスにも関与 京都大グループ(毎日)ウイルスや細菌など抗原の種類に応じて免疫細胞が作り出す抗体の機能を高めるための遺伝子"AID"が腸内細菌に対する抗体をコントロールするため、腸内細菌のバランスに影響する
ダイオキシン汚染 大阪・能勢町で実験的な無害化始まる(毎日)汚染土壌を高温で溶かし無害のガラス状の固まりにする作業を開始、化学的処理法で無害化したものと結果を比較分析し最終的な処理方法を決定する計画
エイズの「遺伝子複合ワクチン」、米で初の臨床試験(朝日)欧米で目立つB型とアフリカで広がっているA型, C型のそれぞれに対応した3種類の免疫反応を同時に起こさせるワクチン
原子力を携帯バッテリに(ZDNet News JAPAN)RIに蓄えられたエネルギーを機械の動きに直接変換……って、ちょっとイメージが湧かない衛星なんかで使われている原子力電池とは別物?
銀ムツは×、シタビラメは○…魚介類名称見直し案(読売)
11月15日のSFカレンダー
京フェスには参加せず(できず)参加各位のレポートを楽しみにしています


2002年11月16日(土)

【はみだしS.D.】
化石からDNAとタンパク質、田中氏の装置で抽出(読売)シベリアの凍土から発見された55,000年以上前のステップ・バイソンの化石からミトコンドリアのDNAと蛋白の抽出に成功
河川敷の雑草を炭にする技術開発 土壌浄化に効果 栗本鉄工所(毎日)刈り取られた雑草を乾燥、圧縮させた上で、蒸し焼きにして炭化させる
ワシントン条約会議で“フカヒレ”規制可決−−宮城・気仙沼の漁民ら、動揺(毎日)おや、フィリピンではフカヒレを食わんのか?
薬害教育:医薬系大学の6割以上が不十分 被害者団体調べ(毎日)薬害教育は必要だが、「薬害発生の社会的背景」「根絶に向けての制度」などは、むしろ医薬系以外で必要なのではないか?……っていうか、くすりについてみんな無知すぎ
J1試合結果J1 第2ステージ勝敗表、アントラーズは手痛い負けで第2ステージ優勝の可能性が消えたJ2試合結果J2勝敗表(スポニチ)
SFカレンダーに11月16日の項目はありません


2002年11月17日(日):『シュレック』を観る

家人が風邪気味で外に出ないので、レンタルビデオで『シュレック』を借りる。

いわゆる"おとぎ話"のパロディで、"おとぎ話"の登場人物たちも実名(?)で登場。
プロットも『眠れる森の美女』と『美女と野獣』を足して2で割ったような感じ。
しかし、その程度でお手軽に纏めることなく様々なネタを惜しげもなくぶち込み、一応最後にはどんでん返しも用意された、サービス精神旺盛なつくりになっている。
CMにも流れていた『マトリックス』のカンフーシーンのパロディも、実は別のパロディネタと連動していました。

気楽に楽しめる、なかなかおもしろい作品でした。

【はみだしS.D.】
携帯の電波、記憶力落ちるような影響なし ネズミで実験(朝日)帯電話電波の規制値の体重1kg当たり2Wを大幅に上回る7.5Wの電波を4週にわたってネズミに毎日1時間ずつ照射、迷路の餌の場所を記憶しているかどうかを調べたところ、電波を当てないグループのネズミとの間で有意な差はなかったという
再使用型シャトル実験機、飛行実験に成功(ロイター=YAHOO JAPAN)「高速飛行実証フェーズIの第3回を実施し、計画どおりの飛行を行うとともに技術データを取得」とNASADA高速飛行実証公式ページに発表
J1試合結果J1 第2ステージ勝敗表J2試合結果J2勝敗表(スポニチ)、そーいえば大分に続いてセ大阪のJ1昇格が決定していたんだ、祝 大阪ダービー復活
11月17日のSFカレンダー



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Last Updated: 2002.11.17
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