第36回 IPA
1.オールグレインのIPA

 IPA(India Pale Ale)は11回と18回に作っているが、オールグレインではまだ作っていない。理由は、大量の麦芽を糖化させるのが大変と思われたからである。今回は、あえて挑戦することにした。ホップはカスケード。イメージは、アンカー・リバティ・エールである。

2.仕込みから瓶詰めまで

 レシピは次の通り。これは、Foster[1999:273]によるものである。

IPA(10.5L)

Pale malt 2680g
Cristal malt 100g
Chocolate malt 20g
Cascade(5.2) 38g 60min.
Cascade(5.2) 14g 30min.
Cascade(5.2) 14g 15min.
Cascade(5.2) 14g 3min
Cascade(5.2) 14g dry hop
yeast lab A02

 糖化はやはり、困難を極めた。ロータリングに使っているパスタポットのざるには入りきらず、途中で少しスパージングをして、粕を一部捨て、さらに作業を続けるという方法を取った。このため、かなり糖分を損してしまったようだ。初期比重は1.055。予定は1.070だから、かなり低い。ホップはすごい量である。先日買った1ポンド袋から、これでもかとホップを鍋に投入し続ける。(99.9.17)

3.試飲

 一口含むと、かなり強烈なカスケードの香りと苦み。立派なIPAである。アンカーリバティーエールと飲み比べてみたが、やや薄い程度で、かなり似ている。いちおう、成功である。次回はドライモルトを使って、比重を上げてみようか。(1999.12.27)

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