第31回 Amber Waves of Grain
1.アンバーエールの新機軸

 これまでの経験から、カスケードの香りを効かせれば、ペール・エール、アンバー・エールとも相当の水準のものができることがわかった。それだけ、カスケードの香りは鮮烈である。しかし、カスケードにばかり頼っていては、進歩がない。
 そこで、Foster,T,1999,Pale Aleのレシピから、ウィラメット・ホップを使ったアンバーエールを作ってみることにした。ウィラメットは、初めて使うホップである。

2.仕込みから瓶詰めまで

 レシピは次の通り。

Amber Waves of Grain(10L)

Pale malt 1450g
Munich malt 240g
Cristal malt 120g
Chocolate malt 40g
Nugget(9.9) 14g 60min.
Wilamette(3.9) 14g 3min.
yeast lab A02

 Munich maltは、Pale maltをオーブンで熱した自家製である。初期比重は1.049。ほぼ予定どおり。発酵は12日間。終了比重は1.015だった。(99.8.21)

3.試飲

 瓶詰めから5週間。麦の香り・コクともに強いのだが、それ以上にホップの苦みが強烈。ホップのフレイバーは、はっきりしているが、やはり苦みに負ける。さらに熟成させれば、バランスがよくなるだろうか。飲んだ後、苦みと麦の香りが口の中に長く残る。もう少し、潔さがほしいところだ。(99.9.29)

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