ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ

 Dietrich Fischer-Dieskau 1925-


 ●1952 ヴァーグナー『トリスタンとイゾルデ』
  フルトヴェングラー/フィルハーモニアO [EMI]
   フラグスタート、シーボム、ズートハウス、F=ディースカウ、グラインドル
    ほんの少しですが、シュヴァルツコップも出演しています。
    主人思いのF=Dが感動的。

 ●1954 ヴァーグナー『ローエングリン』バイロイト音楽祭ライヴ
  ヨッフム/バイロイト祝祭劇場O [MELODRAM]
   ニルソン、ヴァルナイ、ヴィントガッセン、ウーデ、アダム、F=ディースカウ
    F=Dのバイロイトデヴュー年。第一声、F=Dが緊張している。そして素晴しい。

 ●1956.12 リヒャルト・シュトラウス『薔薇の騎士』
  ベーム/ドレスデン国立O
   シェヒ、シュトライヒ、ゼーフリート、フランクル、F=ディースカウ、ベーメ [DG]

 ●1957.5-7, 9 ベートーヴェン『フィデリオ』
  フリッチャイ/バイエルン国立O
   リザネック、ゼーフリート、ヘフリガー、レンツ、F=ディースカウ、フリック、エンゲン [DG]  

 ●1960.2 ヴァーグナー『さまよえるオランダ人』
  コンヴィチュニー/シュターツカペレ・ベルリン [BERLIN Classicis]
   シェヒ、ヴァーグナー、ショック、ヴンダーリヒ、F=ディースカウ、フリック
    音も演奏も最高の1枚。なぜ皆F=Dを嫌うのだろう、こんなに素晴しいのに。

 ●1960.2 ヴァーグナー『タンホイザー』[ドレスデン版]
  コンヴィチュニー/ベルリン国立歌劇場O
   グリュンマー、シェヒ、ホップ、ヴンダーリヒ、F=ディースカウ、フリック [EMI]
    今のところベスト1。タイトルロールのホップがいま一つだが、他は文句なし。

 ●1960? モーツァルト『ドン・ジョヴァンニ』
  ベーム/プラハ国立歌劇場O
   ニルソン、アーロヨ、グリスト、シュライアー、ディースカウ、フラジェッロ、タルヴェラ、マリオッティ [DG]

 ●1960 プッチーニ『ラ・ボエーム』抜粋
  エレーデ/ベルリン・シュターツカペレ
   ローレンガー、シュトライヒ、コンヤ、F=ディースカウ、ベルトラム [DG]

 ●1960.10 リヒャルト・シュトラウス『エレクトラ』
  ベーム/ドレスデン国立O
   ボルク、シェヒ、マデイラ、ウール、F=ディースカウ [LONDON]

 ●1962-63 ヴァーグナー『ローエングリン』
  ケンペ/VPO
   グリュンマー、ルートビヒ、トーマス、F=ディースカウ、フリック、ヴィーナー [EMI]
    個々の歌手のキャラクターが強く一聴して判別出来るので、録音で聴くオペラとして非常に面白い。
    特に、ルートビヒとF=ディースカウの悪役コンビは最高。

 ●1962.12 モーツァルト『コジ・ファン・トゥッテ』
  ヨッフム/BPO
   ゼーフリート、メリマン、ケート、ヘフリガー、プライ、F=ディースカウ [DG]

 ●1964.6 モーツァルト『魔笛』
  ベーム/ドレスデン・シュターツカペレ
   リアー、ピータース、ヴンダーリヒ、レンツ、F=ディースカウ、ホッター、クラス [DG]
    男声陣の充実は他に並ぶものなし。何故かよく批判の対象になるF=Dのパパゲーノ、私は良いと思う。
    特筆すべきは、ジェイムス・キングと、マルッティ・タルヴェラのコンビによる二人の騎士。
    ジークムントとフンディングだ〜!

 ●1964 ヴェルディ『リゴレット』
  クーベリック/スカラ座O
   スコット、ベルゴンツィ、F=ディースカウ [DG]

 ●1964 ヴァーグナー『神々の黄昏』
  ショルティ/VPO
   ニルソン、ワトソン、ルートビヒ、ヴィントガッセン、F=ディースカウ、フリック [London]

 ●1965 ヴェルディ『ドン・カルロ』
  ショルティ/コヴェントガーデン王立歌劇場O
   テバルディ、シンクレア、バンブリー、ベルゴンツィ、F=ディースカウ、ギャウロフ、タルヴェラ [LONDON]

 ●1965 ベルク『ヴォツェック』
  ベーム/ベルリン・ドイツ・オペラO
   リアー、メルヒェルト、ヴンダーリッヒ、シュトルツェ、F=ディースカウ、コーン [DG 435 705-2]

 ●1965 ベルク『ルル』
  ベーム/ベルリン・ドイツ・オペラO
   リアー、ジョンソン、グローベ、F=ディースカウ、グラインドル [DG 435 705-2]

 ●1966 ? ヴェルディ『オテッロ』(抜粋/ドイツ語)
  ゲルデス/バイエルン国立O
   ストラータス、ヴィントガッセン、F=ディースカウ [DG]

 ●1966 ヴェルディ『椿姫』抜粋
  バルトレッティ/バイエルン放送SO
   ギューデン、ヴンダーリヒ、F=ディースカウ [DG]

 ●1966 プッチーニ『トスカ』
  マゼール/ローマ聖チェチーリア音楽院O
   ニルソン、コレッリ、F=ディースカウ [DECCA 440 051-2]

 ●1966 ロルツィング『ロシア皇帝と船大工』
  ギールスター/バンベルクSO
   ヘルマン、レンツ、ヴンダーリヒ、F=ディースカウ、コーン [DG]
    抜粋盤

 ●1967.12 ヴァーグナー『ラインの黄金』
  カラヤン/BPO
   F=ディースカウ、シュトルツェ、ケレメン、タルヴェラ、リッダーブッシュ [DG 457 780-2]

 ●1968.4.7 ヴァーグナー『ラインの黄金』ザルツブルク復活祭音楽祭ライヴ
  カラヤン/BPO
   F=ディースカウ、シュトルツェ、ケレメン、タルヴェラ、リッダーブッシュ [MEMORIES]
    キャストはヴォークリンデがヘレン・ドナートからリゼロッテ・リープマンに替っている他は全てスタジオ録音盤と同じ
    巨人族の登場の音楽のテンポがやたらと速く、続くファーゾルトの歌がオケと全く合わない。
    テンポ設定がおかしいのか、カラヤンのオケ制御能力がないのか!

 ●1968 モーツァルト『フィガロの結婚』
  ベーム/ベルリン・ドイツ・オペラO
   ヤノヴィッツ、マティス、トロヤノス、ディースカウ、プライ、ラッガー [DG]
    最高の伯爵はやはりF=Dか! プライのフィガロが良いのは言う必要もない。他の配役も素晴しい。

 ●1969.7-9 モーツァルト『魔笛』
  ショルティ/VPO
   ローレンガー、ドイテコム、バロウズ、シュトルツェ、プライ、F=ディースカウ、タルヴェラ [LONDON]
    プライのパパゲーノは永久に不滅。無敵の夜の女王ドイテコム。
    シュトルツェのモノスタトス、F=Dの弁者、ヴィーン少年合唱団員による3人の童児。
    二人の騎士は、ルネ・コロと、ハンス・ゾーティン。

 ●1969.9 リヒャルト・シュトラウス『ナクソス島のアリアドネ』
  ベーム/バイエルン放送O
   ヒレブレヒト、グリスト、トロヤノス、トーマス、ウンガー、F=ディースカウ、マクダニエル [DG]

 ●1969 ヴァーグナー『タンホイザー』
  ゲルデス/ベルリン・ドイツオペラO [DG]
   ニルソン、ヴィントガッセン、F=ディースカウ、アダム
    ニルソンがエリーザベトとヴェヌスの二役。やっと全曲盤がCD化されました。
    時期からいってもキャスティングからいっても本来カラヤンでレコーディングされるべきものではないのか。

 ●1970.11 リヒャルト・シュトラウス『サロメ』/ハンブルク国立劇場ライヴ
  ベーム/ハンブルク国立歌劇場O
   ジョーンズ、ダン、ベーゼ、キャシリー、オフマン、F=ディースカウ [LONDON]
    ディースカウの心にしみるヨカナーン。キャシリーの威力はローレンツに匹敵。

 ●1971.4 R=シュトラウス『カプリッチョ』
  ベーム/バイエルン放送O
   ヤノヴィッツ、トロヤノス、シュライヤー、F=ディースカウ、プライ、リッダーブッシュ [DG]

 ●1971 J.シュトラウス『こうもり』
  ボスコフスキー/ヴィーンSO
   ローテンベルガー、ホルム、ファスベンダー、ゲッダ、ダッラポッツァ、F=ディースカウ、ベリー [TOCE-8115.16]

 ●1971.12, 72.3 ヴァーグナー『パルシファル』
  ショルティ/VPO
   ルートヴィヒ、コロ、F=ディースカウ、フリック、ケレメン、ホッター [LONDON]
    花の乙女の中に、ルチア・ポップ、キリ・テ・カナワの名前が見えます。

 ●1973.1 ピッツナー『パレストリーナ』
  クーベリック/バイエルン放送O
   ドナート、ファスベンダー、ゲッダ、F=ディースカウ、プライ、ヴァイクル、リッダーブッシュ [DG POCG-3155/7]

 ●1976 シューマン『ゲノヴェーファ』
  マズア/ライプツィヒ・ゲヴァントハウスO
   モーザー、シュライアー、F=ディースカウ、フォーゲル [BERLIN Classics]

 ●1976 ヴァーグナー『ニュルンベルクのマイスタージンガー』
  ヨッフム/ベルリンドイツオペラO [LONDON]
   リゲンツァ、ルートヴィヒ、ドミンゴ、ラウベンタール、F=ディースカウ、ヘルマン、ラッガー
    ドミンゴが柔らかく上まで伸びて実に良い。
    問題はF=D。バリトンがザックスを歌うには限界があるのか?
    それとも異化作用でも起させようという周到な狙いなのか?

 ●1980.1.14-24 リヒャルト・シュトラウス『インテルメッツォ』
  サヴァリッシュ/バイエルン放送SO
   ポップ、ダラポッツァ、F=ディースカウ、モル [EMI]

 ●1985, 86 ヴァーグナー『ローエングリン』
  ショルティ/VPO [London]
   ノーマン、ランドヴァ、ドミンゴ、ニムスゲルン、ゾーティン、F=ディースカウ


 ●シューベルト歌曲集「冬の旅」1948.1.18
   クラウス・ビリング(p)[MOVIMENTO MUSICA 051-019]
    西ベルリンの放送局RIASで行った放送録音。ディースカウ22才。

 ●シューベルト三大歌曲集 [EMI CMS 7 63559 2]
   ジェラルド・ムーア(p)
    「美しき水車屋の娘」1951
    「冬の旅」1955
    「白鳥の歌」1951-1958
      白鳥の歌は1951、55、57、58年の4回の録音をつなぎ合わせたもの。
      1951年の魔王も収録。

 ●シューベルト三大歌曲集 [EMI TOCE-6676-8]
   ジェラルド・ムーア(p)
    「美しき水車屋の娘」1961.12
    「冬の旅」1962.11
    「白鳥の歌」1962.5

 ●オペラアリア集 [DG 463 520-2]
   フリッチャイ/ベルリン放送交響楽団
    1961年に録音された8曲のフランス・イタリアオペラアリア集をメインに収録したもの。
    とにかく面白い。聴きなれたアリアがF=Dの手にかかるとこんなに新鮮に甦る。気晴らしに絶好の一枚。

 ●ハイドン&モーツァルト歌曲集 録音年月日不明(国内盤ライナー記載なし)[EMI] 
   ハイドン(18曲)
    ジェラルド・ムーア(p)
   モーツァルト(16曲)
    ダニエル・バレンボイム(p)

 ●ベートーヴェン歌曲集(54曲)録音年月日不明(国内盤ライナー記載なし)[EMI]
   ハルムート・ヘル(p)

 ●シューベルト歌曲集(78曲)録音年月日不明(国内盤ライナー記載なし)[EMI]
   ジェラルド・ムーア(p)、カール・エンゲル(p)

 ●R.シュトラウス歌曲集(134曲)録音年月日不明(国内盤ライナー記載なし)[EMI]
   ジェラルド・ムーア(p)

 ●シューマン歌曲集「詩人の恋」1965.5.2-6
   イェルク・デムス(p)[DG POCG-30174]
    12の詩、7つの歌曲 (共に1957、ヴァイセンボルン(p))も収録

 ●シューマン歌曲集「リーダークライスop.24」1965.5.2-6
   イェルク・デムス(p)[DG POCG-301754]
    11の歌曲、5つの歌曲、歌曲集「ミルテの花」抜粋も収録

 ●シューベルト歌曲集「冬の旅」1965.5.11-15
   イェルク・デムス(p)[DG POCG-9544]

 ●ヴァーグナー『神々の黄昏』BBC制作ドキュメンタリー(LD)1965
  ショルティ/VPO
   ニルソン、ワトソン、ヴィントガッセン、F=ディースカウ、フリック [London]
    ショルティ盤のレーコーディング風景。ジョン・カルーショーも頻繁に登場。

 ●ヴォルフ「イタリア歌曲集」1965.9
   ジェラルド・ムーア(p)[EMI TOCE3026]
    シュヴァルツコップ共演

 ●ハイドン『天地創造』1966-1968
  カラヤン/BPO
   ヤノヴィッツ、ルートビヒ、ヴンダーリヒ、クレン、F=ディースカウ、ベリー [DG]
    録音途中でヴンダーリヒ急逝のため、残された少しの部分をヴェルナー・クレンで録音

 ●ヴォルフ「スペイン歌曲集」1966.12
   ジェラルド・ムーア(p)[DG POCG-3832/3]
    シュヴァルツコップ共演

 ●シューベルト歌曲全集(全463曲)[DG 437 214-2]
   ジェラルド・ムーア(p)
    第1巻1966-68(234曲)
    第2巻1969(171曲)
    第3巻三大歌曲集1971-72(58曲)
     「美しき水車屋の娘」1971.12
     「冬の旅」1971.8
     「白鳥の歌」1972.12

 ●シューマン歌曲集「詩人の恋」(他全38曲)1979
   クリストフ・エッシェンバッハ(p)[DG 415 190-2]
    リーダークライスop.39(1977)と「ミルテン」抜粋(1975)も収録

 ●シューベルト歌曲集「冬の旅」1985
   アルフレッド・ブレンデル(p)[PHILIPS 411 463-2]


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