初 め て 犬 を 飼 う 人 の た め に
1.
あなたの家に、可愛い子犬がやってきました。
2.
しばらくは、かまい過ぎて余り疲れさせないようにしてください。
10日もすれば新しい環境にもなれますから、それまではそっとしておきましょう。
3.
食餌は市販のドッグフードが、栄養的にも経済的にも、問題が少ないでしょう。
食餌の回数は、餌の内容にもよりますが、子犬の頃は1日3〜4回、
成犬になったら1日1〜2回にするとよいでしょう。
4.
子犬の検便は、なるべく早めにしましょう。
5.
ワクチンの接種について
理想をいえば、7種混合ワクチンの接種は、第1回目を
生後60日令位
で、
第2回目を
生後90日令位
で、第3回目を
生後120日令位
で行います。
しかし、現実には、第1回めを生後70〜80日令位で、第2回めを120日令位で行うことが多いようです。
この後、大人になってからも、年1回の追加接種を行います。ワクチンの接種時期については、
第1回目以降そのつど病院より葉書でお知らせ致します。
6.生後91日令を過ぎた犬は、
狂犬病の予防注射と畜犬登録
を行います。
7.
フィラリア症の予防について
屋外で犬を飼う場合には、必ずフィラリア(犬糸状虫)の感染予防を行ってください。
毎年、5月〜11月下旬もしくは12月上旬まで、月に1回予防薬を飲ませてください。
8.
避妊手術について
雌犬は普通10〜12ケ月までには(早ければ6ケ月で)、初めての発情がきます。
発情は外陰部の腫れと出血でそれと分かる場合が多いのですが、
中には徴候のはっきりしないものもいます。発情は普通2〜3週間程度続きます。
避妊手術は、生後7〜8ケ月令、あるいは初めての発情が終わった後に受けるとよいでしょう。
雄犬の去勢手術は、できれば生後1年を過ぎてから行うとよいでしょう。
9.犬の健康状態はなれれば、活発さ、目の輝き、毛の艶、食欲、便の状態などで概ね分かるようになります。
多少食欲がなくても、元気がよくてはつらつとしていれば問題ありませんが、
犬によっては少々体の具合が悪くても、食欲の衰えないものもいます。
犬の個性は、人間同様各々全く違います。普段から自分の家の犬をよく観察して、
健康状態が正常な時はどういう様子をしているか、しっかり確認しておいてください。
10.最近、犬や猫などのペット動物を、
コンパニオンアニマル
と呼ぶことが多くなりました。
companion(コンパニオン)いう単語には、仲間、伴侶、話し相手などの意味がありますが、
文字どうり公私に渡りストレスにさらされる現代人にとって、
物言わぬ誠実な人生の道連れとしてペット動物を考える人が増えてきているのでしょう。
犬にとり一番大切な人は、飼い主のあなたです。
犬の深い愛情と信頼を裏切らぬよう、単なる番犬としてではなく、家族という名の群れの一員として、
その立場を考えてやりたいものです。
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