も し も フ ィ ラ リ ア 症 の
予 防 を し な い と
フィラリア症はとても複雑な病気です。
犬の飼われている環境や、寄生している虫の数、虫が寄生していた年月、
虫が寄生している場所(心臓、肺の血管、その他)、犬の体質、体の大きさ、
年齢等の他に、フィラリア症以外の病気が様々に影響して、
一口では説明できない数々の症状を引き起こします。
(1):たとえフィラリアがたくさん寄生していても、目立った症状が出るその日まで、
一見変わった様子もなく、元気でいることが多いようです。
(2):時々軽い咳をしているなと思っているうちに、徐々に運動を嫌うようになります。
(3):食欲があっても段々やせて、毛に艶が無くなってきます。
腰の辺りが痒くなったり毛が抜けたりと、皮膚病が起きてくることもあります。
また、病気が進むにつれて、貧血が起きてきます。
(4):心臓や肺の病気が進み、少しの運動でも呼吸困難になったり、
ひどい咳が続いたりします。
また、この時期になると、腹や胸に水が溜まったり、
脚にむくみが見られることもあります。
加えて、肝臓や腎臓など体のあちらこちらに、影響が出始めます。
様々な対症療法を行いますが、治療の難しい例が多く、
命を失うものが少なくありません。
(5):急性症状(大静脈症候群)を併発したものでは、
突然の血尿、貧血、黄疸、虚脱、尿毒症を起こし、
手術をしなければ多くの場合やがて死を迎えます。
急性症状の中でも特にに、息遣いが荒く喀血が見られるような場合には、
たいていは治療も空しく命を失うことになります。
(6):死亡。…フィラリアの予防をしていれば、今も元気で生きていたはずなのですが。
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