平成元年6月11日 良 16頭
1着 イナリワン      2:14.0    武 豊 

単480
複230 910 500

連2-3 3,490

2着 フレッシュボイス   首  
 松永幹夫     
3着 ミスターシクレノン    3 1/2  
 河内 洋
  

イナリワンは鳴り物入りで地方競馬から中央入りした馬です。かつて地方から鳴り物入りで中央に入った馬はことごとく、大きなレースを取ることができなかった。
カツアール、カズシゲなどはこの宝塚記念に2着しているので、まだいいほうである。

イナリワンは地方馬にありがちな逃げ馬ではなかった。どちらか言うと追い込み馬の部類にはいるでしょう。
このレースも中段より後方に構えて、阪神のおにぎり型のコースを流れに合わせて淡々と進んでいた。直線にはいると武豊の鞭がしなやかに舞い、躍り出るように先頭に立ち、そのまま押し切ってしまった。

このレースの特徴は馬券が荒れないということです。天皇賞 春に出走した馬がそのまま出てくるケースが多く、実力がそのまま引き出される展開になることが多かった。
しかし、このレースに限っては2着馬が波乱であった。
いつも田原成貴が乗っていたフレッシュボイスが10番人気で2着に入ったからである。
このフレッシュボイスは5歳時安田記念を勝っている。重馬場の東京競馬場での大外を回っての指し切り勝ちでした。一瞬の切れ味は目を見張るものがありましたが、この時はすでに7歳。
おおかたの見方は人気が示すとおりだった。
堅いレースが、久しぶりに荒れた。しかしこの馬券は取れなかった。
3着のミスターシクレノンから思い入れがあって買っていたからです。