1着 | ノアノハコブネ |
2:30.7 | 音無秀孝 |
単6,270 連3-6 2,610 |
2着 | ナカミアンゼリカ | 2 1/2 | 中島啓之 |
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3着 | ミスタテガミ | 1 3/4 | 柴崎 勇 |
このオークスの特徴はなんと言っても、中島啓之騎手のガンと闘って、騎手の生きざまを見せつけた、
すさまじいたたき合いではなかっただろうか。
無名の新人音無(現調教師)のノアノハコブネの勝利であったことは言うまでもないが、その後のノアノハコブネの戦績を見てみると、このオークスがフロックであったということは間違いがないであろう。
それよりも2着のナカミアンゼリカの騎手中島啓之が、ガンであったにもかかわらず、すさまじいまでの騎乗で、ナカミアンゼリカを2着に持ってきたことだろう。
中島啓之は職人気質の騎手であった。現調教師の小島 太は告別式の時、人の目もはばからず我を忘れて泣いたという。面倒見が良い、温厚な性格であったが、いざ競馬となると騎手魂が芽生えて、人気薄の馬を連に持ってくることが多くあり、ファンも多かった。
この頃はまだ関東、関西のすみ分けがあり、関東の馬券を関西で買うことは少なかったため、中島啓之の名前は知っていても、それほど馴染みではなかったこともあり、この馬券は買っていなかった。
しかし、まもなく亡くなった中島啓之の事を知れば知るほど、思い出されるレースではある。