昭和56年5月31日 良 27頭
1着 カツトップエース 2:28.5 大崎昭一

単670
複230 190 2,090

連1-6 1,010

2着  サンエイソロン 

ハナ 
小島 太 
3着 コーラルシー  3/4 田中清隆 

 皐月賞の優勝がフロックであると言われてきたカツトップエースが、その中傷を返上するべくダービーに無事駒を進めてきた。確かに実績から言えば一番人気のサンエイソロンがこの年の4歳馬では群を抜いていたし、皐月賞も間違いがないとまで言われていた。一抹の不安はサンエイソロンは「後ろから行く馬」ということだけだった。その一抹の不安が皐月賞で出た。
小島太の乗り方に疑問が残ったことは言うまでもなかった。

皐月賞のカツトップエースの単勝は6,920円。
全く人気がなかったカツトップエースがダービーでは3番人気に押されて出てきた。
ダービートライアルのNHK杯も勝ってのダービーなので当然と言えば当然の人気だった。
しかし、あくまで一番人気はサンエイソロン。二度と小島太は同じ轍を踏まない乗り方をするだろう、との意見が多く一番人気に指示されたのだった。

しかし、脚質がすぐに変わることは難しいのだろう。サンエイソロンはやはり後ろから乗るしかなかった。サンエイソロンに反して、カツトップエースは皐月賞と同様、内らち沿いを気持ちよく逃げる、逃げる、逃げる。直線に向いてもその逃げ足は衰えることなく、ゴールを駆け抜けたのでした。

駆け抜ける前にサンエイソロンは猛然と追い込んで、2着は死守したものの、2着は2着である。
ハナ差の勝ちでも勝ちは勝ち。今年のグラスワンダーとスペシャルウイークの着差も「ハナ」。
しかし、ダービー馬は種牡馬になれて、ハナ差の2着馬は種牡馬になれないこともあるのが競馬なんです。