アンナと王様

ジョディー・フォスター

チョウ・ユンファ

映画史上最大のヒットを樹立した「タイタニック」についで、20世紀フォックスが総制作費7000万ドルを投じた超大作です。
 舞台は19世紀中頃のシャム王国(現在のタイ)。
アンナ役の女優は私の大好きなジョディー・フォスター。14歳で「タクシー・ドライバー」で早熟な才能を顕わし、「告発の行方」、「羊たちの沈黙」で2度のアカデミー賞主演女優賞に輝いた彼女ですが、私は「羊たちの沈黙」の彼女が好きでした。
理知的で、何事にも恐れない、逃げない役柄は彼女の本当の性格もそうであるかのようでした。
そんな彼女が久しぶりに大作に出演してきたので、見に行かない訳にはいきません。
 知っていると思いますが、この作品はかつてユリ・ブリナーが演じた「王様と私」として制作され、名作として今なお語り継がれています。しかし、今回はアンナとシャム王の人物像をより忠実に、また歴史的背景を克明に描いて、これまでとは装いも新たなドラマとして生まれ変わりました。
モンクット王には香港映画界で4度のアカデミー賞に輝くチョウ・ユンファが演じています。
この役者もすばらしかった。香港映画と言えば、カン・フーしか知らなかった私は認識を新たにいたしました。ハリウッド映画の大作でも高い評価を受けたと言えましょう。
 この映画は実在のイギリス女性の体験記を元に描かれています。


映画が終了してエンドロールの歌の場面では、気の早い観客は席を立ちはじめますが、この映画は「タイタニック」と同様、最後の余韻に浸りたい、すばらしい曲が流れます。
是非最後の最後まで映画の余韻に浸って下さい。
本当にすばらしい映画ですので、是非皆さんご覧下さい。