河は呼んでる

あの娘は河の 溢れる水よ
走れば子等は 追いかけてゆく
走れ 走れ 流れのように
誰にも 掴まらぬよう

そよ風ふけば 子羊つれて
あの娘はいつも 森へ出かける
おいで おいで 羊の群よ
オリーヴしげる 水のほとりへ

いつもあの娘が まどろむときは
若者たちが まわりを囲む
しめろ しめろ ハートの鍵を
溢れる水よ 早くお逃げよ

若者たちは あの娘が好きで
愛のながれに 小舟を浮かべる
漕げ 漕げ 恋の港へ
だけどあの娘は お嫁には早い

ある朝のこと 可愛いあの娘を
やさしい声で 河が呼んでいた
お行き お行き 河は呼んでる
お前の河の 溢れる水よ

訳詞 岩谷時子


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