Kumiko Report 1/jUN/2017
サチコール村訪問記①

12月17日(土)

0:20分発のタイ航空にのって、バンコクで5時間待ってカトマンズへ。そのまま国内線でポカラ空港へ着陸。飛行機からヒマラヤ連峰がきれいに見えた。



カトマンズに着いたら、現地の手配をしてもらっているロスさんが、「バンダ(交通ゼネスト)」のため、いつものアレバンジャンは通れず、ランプールを回ってサチコール村へ行かねばならないという。これは一大事。「バンダ」に出くわすのは初めて。一番の心配は、足元の明るいうちにサチコール村へつけるかどうかだ。暗くなったら危険度が高くなる。

今回のメンバーは、ベトナムのホーさん夫妻を入れて9人。サチコールが初めての人は5人。私はその夜は、明るいうちにサチコールに着けるかどうか、「バンダ」でどのように行程がなるのか、心配で眠れなくて、翌朝は、鼻血がでた。

12月18日(日) 翌朝6時にホテル「マムズガーデン」を出発した。

↓この写真は帰りの時、再度泊まった「マムズガーデン」での写真。両脇はホテルの人。


ハイエースで1時間30分、「ビマ」というジープの乗り換え場所に、okバジさんが来てくれて、一緒に昼食をたべた。私は、暗くなったら歩けないので、ランプール近くにある「okバジセンター(星のしずく)」に泊まった方がいいのではないかと言う。

でも、バジさんは、「大丈夫ですよ。暗くなっても村人が丁寧に案内してくれますよ。皆さん歩けるでしょう」と。私は「バジさんのようには歩けないですよ!」と、抵抗したが、それでもバジさんの明るい声に意を決してサチコール村に直行することにした。

前島住職とホーさん夫妻は、別ジープでバジさんと村歩きのためここからは別行動。ビムからランプールの道の悪いこと!「okバジセンター」の前を通過してランプールから3時間で、午後3時にマイダンに着き、ジープを下車した。いつもより2時間ほど遅い到着だ。

私たち5人は、暗くならないうちにという思いか、皆、足が速い!2時間半かかり、5時半にサチコール村に着いた。まだ、明るかった。今回私たち5人は、11月12月と3回事前に高尾山登山をした。その成果があらわれて、私自身は、昨年より15分短縮して2時間半で到着した。5年前は3時間半くらいかかったのだから自分でもスゴイと思った。

いつものように村人たちがダンさんの家の前で迎えてくれたが、クタビレ果てていて写真はない。皆さんに挨拶をして早速サンギートホールへ。昨年までは、こんな時間に着いたら、ホールの中は真っ暗で、ごそごそと懐中電灯で寝床の準備をしなくてはならないが、昨年の訪問最後の日にソーラー電気が入ったので、ホール内は明るく安心して寝る準備ができた。

12月19日(月)
朝6時に起床。水を汲まなくてはと思ったが、ダンさんがトイレのバケツもすべてに水を満タンにしてくれていた。感謝!
学校は10時からはじまるが、学校へ行く前に、子ども達が早速押し寄せてきた。まるでモンスターのようだ。



今回は、国立市の私たちが通うネパールレストラン「ミトラ」の店主のタパさんが今回私のアシスタントとして来てくれた。中央のタパさんは、ポカラが実家でサチコールと同じマガール族だ。

私が子どもたちを相手にしてる間、波田野、
井浦、湊川、前田さんは、お手玉の仕上げ。

いつも子どもたちに手作りの帽子やマフラー
贈ってくれる青森県深浦市の佐藤英子さんが
今回は120個お手玉をつくってくれた。

この日ダンさんから買った豆をそのお手玉に
入れて、皆さんが仕上げ縫いをしてくれた。

皆さん、久しぶりに縫物をセッセと仕上げて
疲れたようだ。
前田さんは学校で勉強してる子どもたちの
姿を撮りに行ったりして忙しい。

前田さんの一番の仕事は、昨年からサンギートホールを写真館にしようと、前田さんが撮った写真を事務所でラミネートして、ホールに展示することだ。今年も20枚ほど作り壁に掛けた。ホールにくる子どもたちは、写真を指さしながら嬉しそうに見てくれる。

バンダ(交通ゼネスト)はネパールではよくあることらしい。道路に大木をおいて車両を通さない。私たちとポカラで会う前に、お釈迦さまの生地として名高いルンビニにバイクで行ったホーさん夫妻は、何度もバンダで止められたそうだ。ネパールでは、昨年新しい憲法が制定され、それによって州割がされたが、その分け方に不満を持つ人たちがバンダをしているということだ。

ふと、私たちが帰る頃は終わっているだろうか。大丈夫だろうかと心配になった。

12月20日(火)

サチコール村での食事は、朝、昼は自分たちでつくって食べる。ホットケーキミックスを持って行って焼いたり、ごはんをたいたり、波田野さんがお餅や炭を持ってきてくれたので、焼いて食べた。お汁粉が美味しかった!取れたての青菜の胡麻和えも好評だった。

夜は、ダンさんの家でご馳走になる。ダンさんの家の料理も、ロキシー(粟でつくった焼酎)もおいしい。




タパさんはギターもしたことがあるそうで、恰好はサマになっている。タパさんは翌日には帰る予定だった。しかし、「バンダ」がまだ続いていて、帰る準備をして何度も携帯で連絡していたが、やっぱり、もう一泊することになった。何ということ!

マーダル(太鼓)の練習は、外でもした。ジャナック先生と横井二人でつくったリズム譜をみながらマーダルの練習。まわりのチビたちは羨ましそう。


村の子どもは、花を贈るのが好き。
摘んできてはプレゼントする。

茂木さんに誰かがお花を上げ始めたら
次から次へと子どもたちが花を差し出し
大きな花束になった。
今度は、波田野さんが狙われ、一人が帽子に花をつけ
始めたら波田野さんの帽子は花でいっぱいになった。


ダウン症のユラスも仲間入り。 この村では、障害を持った子どもは、自分の家の子どものようにみんなが
面倒を見ている。村全体で一つの家族のようなので当然ではあるが。
病気で膀胱がなく、垂れ流しの子も
いて、匂いですぐおしっこをしたのが
分かるが、どの子も咎めたりしない。

ユラスはすっかり私たちを気に入って
いつのまにかいつも
サンギートホールに来ている。

お花押し付け隊は、ついに私まできた、

村の子ども達は男の子も自分の髪や服に
花を挿す。

花を挿したり、贈ったり、なんという
ステキな仕草だろう。

この村で私の好きなことの一つだ。

やっと完成!


村から帰るのは、23日と思っていたら、「バンダ」のとばっちりが私たちにも及んできた。少しでも、安全な場所にいた方が国際線に乗るのにいいのではないか、とバジさんから電話あったのだ。

それで、急遽22日予定していた「サンギートホールフェスティバル」を明日、21日にし、一日早く下山することになった。と、こういう事態になっても、慌てず、すぐ、臨機応変に対処できるこの村の素晴らしさ!

さあ、明日は、メーンイベントのサンギートホールフェスティバルだ!

2017.1.1
横井久美子                     写真 前田孝子