PWC

闘うビアガーデン

8・5 後楽園ゆうえんちルナパーク (7:00)


★第1試合 トリプルバトル(巴戦)
足立知也 VS ヘル・ブレイザー

 ゴング前にヘルが足立を奇襲。わかりやすいベビーフェイス対ヒールの試合となった。
試合は短時間で決着した。2分11秒首固め。巴戦ということで、ヘルは、「負けても次が
ある」と油断したのだろうか。ところが・・・。

○足立知也2分11秒
首固め
H・ブレイザー●

★第2試合 トリプルバトル(巴戦)
足立知也 VS ブリーツ・クリック

 序盤は足立がフライングニールキックやジャンピングニーなどで攻勢。しかしブリーツ
は、スワンダイブ式ミサイルキックから反撃開始。フィッシャーマンバスターや、セカン
ドロープからのスワンダイブ式ムーンサルトプレスでたたみかける。
 ブリーツはさらに足立の肩の上に飛び乗る。ミステリオ・ラナを狙ったのだろうか?
しかし足立はブリーツを落とすと、ドラゴンスープレックスで一気に決着。2連勝してす
んなりこの巴戦の勝者となった。

○足立知也4分14秒
ドラゴンスープレックス
ホールド
B・クリック●

※ 遊園地のスケジュールの都合か、第3試合は8:30から。たっぷり時間があく。私はゲ
ームコーナーで時間をつぶした。「ディグダグ」のアレンジ版で十何面まで進んだら、そ
こそこの時間になっていた。

★第3試合
野沢一茂 VS ウルトラマンJr.
アル・カンヘルスペルフェニックス

 野沢組がヒール的な、ウルトラマン組がベビーフェイス的なファイトを展開。
 ウルトラマンとアルが、息の合った攻防を見せていた。その動きから推測すると、両者
ともメキシカンか? この日の観客は、プロレス観戦の経験があまりない人ばかりだった
と思われるが、リープフロックやトペ、それとウルトラマンの“らしい”動きに、おおい
に盛り上がっていた。
 その盛り上がりが最高潮に達したのは、アルが場外のウルトラマン目掛けて、コーナー
ポストの上からプランチャを放ったシーン。
 ビアガーデン全体から拍手が起こったが、アル、ウルトラマン両者場外でノックアウト。
これを見て、野沢とフェニックスがリングイン(事前に説明がなかったが、この試合では
どうやらノータッチルールを採用していたようだ)。野沢が優勢に戦いを進め、そのまま
ピンフォール勝ち。序盤から中盤はウルトラマンの陰に隠れて目立たなかったが、最後に
この試合の主役となったのは野沢だった。
 このあと、ちょっとしたオマケがつく。勝ち誇る野沢を、リング下から1人のマスク
マンが挑発した。
 柔道3段の、スーパー・ジューディストだ。
 どうも以前野沢に負けたのが悔しいらしく、リターンマッチを要求しているようである。
 観客のほとんどは、この状況を把握できていない。そこに気づいた野沢は、すかさずこ
う言い返した。
「あなた誰ですか?」
 これが北沢タウンホールなら、おそらく出てこない発言であろう。この日の野沢はこう
いう機転が利くほど落ち着いていた。表情もいきいきとしていた。今後ジューディストら
チーム・ウルフ勢との抗争が勃発すれば、さらに伸びてきそうである。

○野沢一茂
 アル・カンヘル
14分2秒
ラ・マヒストラル
ウルトラマンJr.
スペルフェニックス●

★その他雑記
 雁が隊列を組んだように並ぶ、豆電球の屋根。
 隣には、蒼くライトアップされたジェットコースター。
 スカイフラワーとタワーハッカー、2つの塔がそびえたつ。
 そして向こうのほうには東京ドーム。
 ここはまさに幻想的・異次元的空間であり、「ハレ」の世界に属するプロレスを行うの
にふさわしいシチュエーション。
 ただそれだけに各レスラーは、対戦相手だけではなく、会場の派手さにも負けないよう
なファイトを見せなければならない。なかなか大変なことである。
 「闘うビアガーデン」は、9月16日まで毎日開催。有名選手の出てくる日もあるとい
うが、あえて私は無名選手ばかりの、9月5日の試合を観戦させていただいた。
 入場料1000円あたいはある興行だと思う。
 ただし、仕事帰りだからといって、スーツを着て入ると、周りの雰囲気から浮くかもし
れない。彼氏・彼女・友人などを誘って、何人かで行くのがいいかもしれない。

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