10年。
忘れてなんかない
忘れたくない
けれど同時に忘れてしまいたくもあったのだろう。
いくつもの事を忘れていた。
思い出した。
気づいた。
忘れ得ぬ女性。
当時の自分にはまだ、言葉に出来なかった想い
伝えたかった
伝えたい。
聞いてくれる誰かは
まだ居るだろうか。
あの時、私は気持ちを摩り替えていた。
解っていた。
ベストは選べなかったから、
ベターでも同じゴールに辿り着く自信があったから、
けれど私もまた、盲目になっていたのだろうか
だからあなたは私を許さなかったのだろうか。