脱北者を装った女スパイ逮捕事件
指令「重要情報」をもって日本へ行った女を捜せ
当基金は接点なし、一切無関係
脱北者を装って韓国に亡命し、複数の韓国軍将校と性的関係を結び、得ていた軍情報を北朝鮮に送っていたスパイ事件が明るみに出て話題になっている。
この事件が、黄長Y・労働党書記や脱北者の動向把握、そして日本での脱北者情報収集も含まれているとされることから、日本が急にクローズアップされてきた。さらに、日本人男性との偽装結婚のための見合いや、川崎、仙台、大阪などの地名まで含まれていることから、脱北者の定住を支援するNGOの関与が取りざたされている。
根拠のないことだが、元正花(ウオン・ジョンファ)容疑者や元容疑者が北朝鮮国家安全保衛部の指令で探す「北朝鮮の重要情報を入手し、脱北して日本へ行った50歳代の女」とNGOが関係しているのではないかとの疑念が、当基金に寄せられた。
しかし、当基金は元容疑者との接点はない。また,起訴状にある「重要情報を持つて、日本へ行ったとされる咸鏡北道の金策市出身の50歳代の女性・金○○」にも心当たりがない。今回の事件に関して当基金は、一切無関係であることを表明する。
2008年6月末で、北朝鮮を脱出し韓国政府の保護下に入った脱北者は1万4000名にもなる。日本にも170名ほどの脱北者が定住している。彼らのほとんどは、逮捕されて送還されれば死刑を含む厳罰が待っていることを承知の上で、食糧を得る自由を求めて中国に脱出、さらに自由の地を求めて第三国へ出国した人々で、工作員とは無縁である。
近年、韓国で急増している脱北者の中に「スパイがいる」との話が囁かれているのは知っているが、スパイ事件としての摘発は初めてである。
脱北者の中に工作員をもぐりこませるのは、2000年3月21日、労働党中央委員会で「金総書記から『脱北者の中に工作員を侵入させろ』という指示があり、国家安全保衛部をはじめとする対南工作の関係部署による脱北者を利用した対南スパイ工作が始められた」と言われている。
韓国の検察、警察、軍情報機関、国家情報院の合同捜査本部は、国家安全保衛部所属の女性工作員・元正花(ウオン・ジョンファ34歳)容疑者を、国家保安法違反で逮捕、起訴したと発表した。愛人関係にあった大尉(26歳)と彼女と接触のあった韓国潜入の北朝鮮工作員(63歳)も逮捕された。
発表によると北朝鮮でのスパイ訓練を受け、中国に派遣され、対韓工作、脱北者の送還、に関わったあと2001年10月脱北者として韓国に渡ってきた。
彼女の出入国が頻繁であることや不自然な人間関係に捜査機関が不審を抱き、長期にわたって監視、捜査を続けてきた結果の逮捕だと言われている。