「ソウル・トレイン」DVD追加入荷のお知らせ

 しばらく在庫切れでご迷惑をおかけしておりましたが、このたび「ソウル・トレイ ン」DVD(日本語版)の追加分が入荷することになりました。数量に限りがありますの で入手ご希望の方は是非お早めにお申し込みください。

 中国で苦悩する北朝鮮難民とこれらの難民を救う秘密の地下鉄道に関わる人道支援家 の活躍と共に、現在の北朝鮮難民の問題点を鋭く描いたドキュメント映画「ソウル・ トレイン」(DVD55分)の日本語版は当基金が総力を結集して制作したものです。これまで全国各地のイベント等で上映会を行ってきましたが、まだご覧になっていない方 にも自宅でいつでも再生できる便利なDVDをお勧めします。

 お申込みの際には、郵便振込み用紙に「ソウル・トレイン」と明記してください。振込み金額: DVD1枚あたり2500円(送料込み)以上のご寄付をお願い致します。

郵便振替口座番号: 00160−7−116613(加入者名:北朝鮮難民救援基金)
  
--------------------------

 「ソウル・トレイン」は、実業家・特許発明家であるアメリカ人のジム・バタワース 氏が、2003年、北朝鮮問題に関する集会に参加したことから問題の深刻さを知 り、「何かしなくてはならない」という強い使命感に駆られ、その直後に自らの私財を投入して作られた意欲的な作品です。 「ソウル・トレイン」に関するさらに詳しい 背景については、以下をご参照ください。

 「ソウル・トレイン」が誕生するまで − (制作・監督者のことば)

 2003年の7月、私たち二人(リサとジム)は北朝鮮に関する講演会に行きました。講演の話によると、北朝鮮が人権の危機状況にあり、また、1990年代半ばか ら人災による飢饉で三百万もの人々が餓死し、推定25万人もの北朝鮮難民が中国へ逃れたとのことでしたが、私たちが最も驚いたのは中国政府の対応のことでした。中国政府は、北朝鮮では国外脱出は死刑に相当するほどの重罪であるにもかかわらず、 これら北朝鮮難民を逮捕し強制送還するという国際法(難民条約)違反を犯している ことです。

 私たちは、これらのことを知ってもちろんショックを受けましたが、このことがあまり知られていないことにはもっとショックを受けました。既に何百万もの人が死にさらに毎日何百人もの人が死に続けている事実がありながら、メディアでも殆ど取り上げず国際社会でも注目されていないことを知り、これは絶対に支援運動しなければならないと思いました。そこで、メディアの力を利用してなんとかしようと決心したのです。

 映画作りの経験ゼロの私たち(リサは地方の救命救急病院の看護婦、ジムはサラリーマン)が最初にやったことは、映画の作り方を学ぶことでした。それまで、二人ともビデオカメラに触れたことすらなかったのですから。そこで私たちは先ず自分たちの住んでいるコロラドの小さな山間の町で近所の子どもたちも含め色々な人たちにインタビューしながらビデオカメラ撮影の練習をしました。そして、2003年の10月に、二人で長期休暇をとり、韓国のソウルに向かいました。2ヶ月の間、韓国および 中国で「地下鉄道」活動家と共に過ごしました。中国と北朝鮮の国境を流れる豆満江
の淵に立った時、北朝鮮の底知れない冷たい雰囲気を感じることができました。冬になると表面が凍るこの河を渡って北朝鮮難民がわずかな希望を胸に中国に逃れてくるのです。しかし、この国境にはライフル銃やカラシニコフ小銃を手にした国境警備兵がいたる所に配備されています。誰も入国・出国することもできないことから「隠者王国」とのニックネームがついた北朝鮮。その著しく閉鎖された国の恐怖の実態を世に知らしめることができたのは、密かに再入国を果たして隠し撮りビデオ撮影を成功させた脱北者の勇気でした。「ソウル・トレイン」に出てくる北朝鮮国内の貴重な映
像は、万一、その隠し撮りが見つかれば即処刑される危険をも顧みず敢行した彼らの勇気による賜物です。

 よく私たちは皆さんから身の危険を感じなかったのかと質問されますが、私たちが心配したのは、むしろ私たちと接触した活動家や脱北者の皆さんの安全のことでした。
そこで私たちは危険を避けるために、旅行者を装い、撮影には隠し撮りビデオカメラを使用したり、あるいは撮影していることがばれると特に危険な場所では、ビデオカメラを分解して最低限のパーツのみにして撮影するなどの工夫をしました。また、「地下鉄道」の活動家の方々が、私たちを信頼して彼らの貴重な映像を提供してくださったお陰で「ソウル・トレイン」が心を揺さぶるほどのインパクトを持つ作品になりました。

 2003年12月に帰宅した時、私たちは「ソウル・トレイン」はもはや小さな「アマチュア自家製映画」ではなくなっていることに気づきました。皆さんが自分たちに託してくれたこれらの映像を広く公開しなければならないという使命感が芽生え、これをどうするかは自分たちの決心次第であることを自覚しました。その時、友人の一 人が、このドキュメンタリ映画の誕生の鍵を握る人、アーロン・ルバルスキー氏に引き合わせてくれたのです。ルバルスキー氏は、ドキュメンタリ映画編集部門で2003年度のゴールデンアワー・エミー賞(最優秀賞)を受賞したばかりで、映画界ではひっぱりだこの大変な人気でした。にもかかわらず、ルバルスキー氏は、他の多くの儲かる仕事の依頼をすべて断り、すぐに「ソウル・トレイン」の編集に取り掛かってくれたのです。このような経緯によりドキュメンタリ「ソウル・トレイン」が誕生しました。

 尚、この映画製作にあたり、登場する活動家および北朝鮮難民の皆さんの安全については最大限の配慮努力をしましたが、この映画に登場した北朝鮮難民の多くのその後の消息は残念ながら分かっておりません。このようなことが他の北朝鮮難民の人たちに起きないように広く世界中にこの危機状況を知らせることが最善策であると信じます。

 北朝鮮や中国での拷問・投獄の危険をも顧みない献身的な活動家、そして、過酷な運命の待つ北朝鮮に送還されてしまった北朝鮮難民の人たちに、この「ソウル・トレイン」を捧げます。

制作・監督 Lisa Sleeth (リサ・スリース)&Jim Butterworth (ジム・バター ワース)