ポルフィリン代謝異常症 | |
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【概念】 肝や骨髄赤血球系細胞内でのヘム合成経路の 中間代謝物質のポルフィリン体が蓄積し尿中排泄などされるいくつかの疾患群 ↓ グリシンなど→δアミノレブリン酸→ポルフォビリノ−ゲン→ウロポルフィリノ−ゲン →コプロポルフィリノ−ゲン→プロトポルフィリノ−ゲン→プロトポルフィリン→ヘム ↑ ↑ ヘムとは(ヘモグロビン)、チトクロ−ムc,カタラ−ゼなど Fe(鉄)を含む蛋白質の原料である。
【分類】
【疫学】
【症状】
【検査】
堯951031足立
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ヘモクロマト−シス | |
【概念】 鉄過剰摂取や吸収のため、全身臓器に鉄がヘモジデリン、フェリチンなどとして沈着し、線維化・硬化による機能障害をきたす疾患。 機能障害を来さない段階を「ヘモジデロ−シス」という。
【分類】
【疫学】
【症状】
【検査】
【治療】
Wilson病
銅、セルロプラスミン、肝硬変、レンズ核、Kayser-Fleisher ring
堯951031足立
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先天性アミノ酸代謝異常症 | |
■マススクリ−ニングのGuthrie法(ガスリ−法)では
■原則として(知能障害 )を伴う。
■全て常染色体(劣 )性遺伝
フェニルケトン尿症
●フェニルアラニン→チロシン転化酵素欠損・・・メラニン合成↓
ヒスチジン血症
高チロジン血症
アルカプトン尿症
先天性高アンモニア血症
ホモシスチン尿症
高グリシン血症
シスチン尿症(腎尿細管再吸収障害症)
メ−プルシロップ尿症(楓糖尿病)
堯951031足立
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ビタミン | |
水溶性ビタミン→(B,C ) →過剰症なし
ビタミンA:ニンジン、肝臓、魚などに含まれる。
ビタミンB1(別名「サイアミン」): 胚芽、酵母、肝臓
ビタミンB2(別名「リボフラビン」)緑黄色野菜、卵、肉、乳製品
ビタミンB6(別名「ピリドキシン」)
ニコチン酸
欠乏症:(ペラグラ )のtriasは3D
ビタミンB12(別名「コバラミン」)
欠乏症
堯960624足立01
ビタミンC:新鮮な野菜、果物
葉酸:慢性アルコール中毒に多い
ビタミンD
ビタミンE
ビタミンK:納豆、キャベツ、クロレラに多い
堯950624足立
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最近危険な中毒の救急処置法 | |
●『サリン』一辺倒では臨床医として不十分 ●最優先の処置法を考える。 ●基礎的な病態生理を再確認
(1)びらん剤
【症状】
【予防】「防毒マスク」と「びらん剤用の保護衣」で可能
【治療】
イペリット:びらん剤として分類される毒ガス。無色から暗褐色のからしの臭いがする液体〜蒸気。乾燥している皮膚は障害を受けにくいが、粘膜や湿っている皮膚は障害を受け易い。結膜炎・角膜炎(発赤と腫張)から視力障害をきたす。皮膚は知らぬ間に数時間〜24時間後に火傷、びらん、水泡、潰瘍形成。咳嗽から呼吸不全もきたす。副腎皮質ホルモン吸入などを用いる。
(2)神経剤(タブン、(サリン )、ソマン、VXなど)
■タブン(GA),サリン(GB),ソマン(GD)
■VX
【作用機序】
アセチルコリン
アセチルコリンエステラーゼ
【症状】
唾液の(増加 )、流涙、排便、気管支(収縮 )、喉頭攣縮、気道閉塞なども出現し得る
【予防】
【治療】
アトロピン
ムスカリン
ニコチン
アルカロイド
サリン
サクシニルコリン
このプリントに関連した質問・意見などは下記FAXに送っておいてもらえばいつでも FAX,郵便などでお答えしています。誰でも自由に利用して下さい。 足立自宅FAX(0798)67−8673 (3)シアン化合物(シアン化水素、塩化シアン) 苦いア−モンド臭があり急激な呼吸困難をきたす。
【治療】
(4)精神無能力化剤
BZは白色の粉末でエアロゾルとして使用され、皮膚からも吸収される。
【対処方法】武器を取り上げ拘束する。
(5)窒息剤
(肺水腫 )をきたし窒息させる。ホスゲンは無色のガスで刈草臭。
流涙→咳嗽→窒息感→胸部圧迫感・疼痛→悪心・嘔吐→血液濃縮、酸素欠乏、循環不全
【治療】
(6)(トリカブト )中毒
(7)ヒ化水素(アルシン、AsH3 )
溶血をおこし貧血、ヘモグロビン尿症、腎不全、肺水腫をきたす。
(8)その他
堯951117足立
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水銀 | |
「水銀」は運動より感覚障害優位←→「鉛」は運動神経優位
■金属水銀・・・体温計の、ころころ転がる水銀
【急性中毒】
【慢性中毒】
■無機水銀・・・Hg++(水銀イオン)溶液
【急性中毒】
【慢性中毒】
■経気道、経口、経皮的侵入あり。
【治療】
■有機水銀・・・メチル水銀
【症状】
【検査】血中、尿中、頭髪、臍帯の水銀測定
【治療】D−ペニシラミン
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鉛中毒 | |
■有機の四エチル鉛は経皮吸収し1〜5日の潜伏期を経て中枢神経症状。
■無機鉛:鉛蓄電池など。
【急性中毒】
【慢性中毒】
【重症中毒】
【検査所見】
【治療】 副作用
Cd(カドミウム)
【慢性中毒】
【検査】
【治療】 キレ−ト剤は使わない。
Mn(マンガン)
Tl(タリウム)
Cr(クロム)
クロム潰瘍(皮膚)
As(ヒ素)
●ヒ化水素(アルシン、AsH3 )は半導体製造などで生じる猛毒物質。
【治療】
Be(ベリリウム)
金属熱(フュ−ム)
Ni(ニッケル)
堯951117足立
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細菌性食中毒 | |
グラム陽性球菌
グラム陽性桿菌
グラム陰性桿菌(ウェルシュ菌はグラム陽性桿菌)
【治療】
有機溶剤
●ベンゼン→再生不良性貧血、白血病、尿中フェノ−ル測定、ゴムのり
堯951121足立
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