ものづくり 木材編  デッキチェア

工作のおもしろさ
・ 今回紹介するデッキチェアも,前号同様,ウエスタンレッドシダー材の2×6材を基本に製作しています。また,座板と背もたれには厚さ20mmで幅が100mmの板を用いています。ウッドデッキのあまり材をいかに活用するかということから始まった一連の工作ですので,材料の大きさなどに制約が加えられ,思うような設計とはなりませんが,これも工夫する楽しみの一つかと思っています。

工作のポイント
・ まず,3枚の2×6材を用いて,左の図のように上から見ると「土」の字のような形に木材を組みます。基本的に,2×4などの材料を用いる場合,私はコーススレッド(木ねじ)を用いて組み立てをします。しかし,このような構造の場合,木材がクロスする部分ができますので,ここは,「相がき継ぎ」という継ぎ手を使って処理します。ノコギリとノミがあれば簡単に作ることができます。
・ 基本となる「土」の形ができたら,その上から座板を張ります。また,横には同じ長さにそろえた2×6の脚を取り付けます。最後に背もたれを取り付けて完成です。これらの組み立てには,先ほど述べたように,ドリルドライバーを用いて,コーススレッドで接合します。
・ このベンチは屋外で使うことを基本にしていますので,完成後は塗装をしています。使った塗料はアサヒペイントのガーデニングカラー(木部 保護水性ステイン)のライトオークという色です。塗装の前にオービルサンダーを使って表面をサンディングしておくと,仕上がりが違います。