ものづくり 番外編  バードカービング

バードカービングについて
・ バードカービングを一度やってみたいと思っていたら,EYE STUDIOというメーカーの入門用キットをホームセンターで見つけたので,思わず購入てしまいました。購入したのはウミアイサのつがいで,オスとメスが両方入ってワンセットのものです。丁度,一緒に買い物に来ていた息子も作りたいということで,2羽で1セットのものが都合がよかったということと,水鳥はそれほど形が複雑でなく,脚も作らなくてよいので,小学生の息子には丁度よいと思って購入しました。昨年の夏休みに,工作の宿題として息子と完成させたものを今回紹介いたします。
・ 作っていて面白いなと感じたのは,木の固まりがだんだん鳥の形に近づいていく過程です。そして着色し,目のパーツをはめ込むと,何とも素敵な鳥になるではありませんか。この目のパーツはキットに付属しているわけですが,とても便利な部品だと思いました。他から作るというのも難しいパーツで,瞳の黒い部分が黒いプラスチック棒でできており,そこに透明の半円形のプラスチックが付いているもので,裏側から白目(今回は赤目?)の部分を着色することで,いろいろな鳥の目にすることが可能なパーツです。

工作のポイント
・ キットに入っている木材はホウで,加工は比較的容易です。キットのパーツは頭部と胴体とに別れ,それぞれ大まかな形には切られているものの,削り出す前にノコギリを使って,大まかな形にしてから削りだした方が能率的です。
・ ノコギリでのカットが終わったらちょっと邪道かもしれませんが,ディスクグラインダーを用いて,大まかな形に削ってしまいました。最後に切り出しを用いて細かいところを修正し,紙ヤスリをかけました。部品が仕上がったら頭部と胴体を木工用ボンドで接着します。ウミアイサのオスとメスでは頭部の形状が若干異なるのですが,キットの木材に押されていたハンコはオスとメスが逆に押されていました。どの製品もそうであるとは思えませんが,注意が必要です。
・ 一通り形ができたら今度は塗装です。リキテックス・ジェッソを下塗り材として使用しました。これは画材店などで売られている,木などの吸水性の素材の基底材に適した白色の塗料です。下地が乾いたら,紙ヤスリで軽くサンディングして,もう一度ジェッソを塗りました。その後の上塗りには,プラモデルの塗装にも使っているタミヤのアクリルカラーを用いました。時間は少しかかりますが,塗料が乾いてから次の塗料を塗るようにすることが,結局はきれいに仕上げるコツだと思います。どうしても時間が惜しいという向きには,ヘアドライヤーを軽くかけるという手もありますが,あまり熱を加えすぎると,塗装膜に気泡が生じたりしますから注意してください。
 最後の仕上げとして,目の部品を差し込む場所に,ドリルで穴を開け,目の部品を差し込んでやれば完成です。

参考資料
・ 本当は鳥類図鑑など片手に鳥をよく観察しながら作るというのがいいのかもしれませんが,何分にも素人ですので,キット付属のカラーチャートを参考に作りました。キットには一般的なバードカービングについての小冊子も付属しており,入門用としては最適かと思いました。