ものづくり 木材編  ベンチ

工作のおもしろさ
・ 今回紹介するベンチは前号で紹介したウッドデッキの材料のあまりで製作しています。2×6材を基本に,場所によって2×4材を用いています。これらの材料の接合には,特別な継ぎ手は用いていません。とにかくコーススレッドを用いて,なにも考えずに豪快に組み立ててしまうところに,おもしろさがあるのではないかと思っています。

工作のポイント
・ まず,2本の2×4材の上に8枚の2×6材を渡して,これを座板にします。使った材料は,前号で紹介したウッドデッキ同様ウエスタンレッドシダーという材料を用いています。この材料は虫に食われにくく,屋外に置く工作物に適しています。座板ができたところで,そのわきに脚を取り付けます。最後に背もたれをつければ完成です。
・ 図面を見ていただければ分かりますが,座板の奥行きは410mmです。なぜこの寸法なのかというと,あまった材料がこの寸法だったからです。しかし,この寸法で背もたれをつけると,大人にはちょっと窮屈で,私のかみさんにはたいへん不評でした。子供が座る分には,全く問題はありません。
・ このベンチは屋外で使うことを基本にしていますので,完成後は塗装をしています。使った塗料はアサヒペイントのガーデニングカラー(木部 保護水性ステイン)のライトオークという色です。塗装の前にオービルサンダーを使って表面をサンディングしておくと,仕上がりが違います。
・ ベンチの製作に使用した主な工具は,電動丸ノコとドリルドライバーです。電動工具を用いると作業の能率も一段とアップします。ただし,電動丸ノコの扱いにはは注意が必要です。回転している丸ノコが手に触れようものなら大事故につながります。老婆心ながら付け加えますと,丸ノコのような電動工具を用いる場合,軍手などをつけて作業をすると,万が一回転部に触れた場合,手が引き込まれてしまうのでやめましょう。

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