ものづくり 番外編 パソコン
私がパソコンの自作に至ったわけ
私がパソコンの自作の道へと足を踏み入れたきっかけは,昨年夏に,子供と一緒にスター・ヴォーズ・エピソードⅠのゲームを購入したことに始まります。当時,私は富士通のパソコンのユーザでした。ゲームを始めると,ゲームはできるのですが,ある場面で,先には進めなくなってしまいました。後に分かったことですが,これは,ゲームを進めるにあたり,大変重要な鍵が,グラフィック・ボードの非力さ故に,画面に表示できなかったからでした。ゲームの箱には,3Dアクセラレーターが必要であるとの表示。そこで,グラフィックボードを購入しようと考えたわけです。
初めに購入したのはクリエイティブメディアの3D Blaster Savage4というボードでした。しかし,このボードはグラフィックスの表示は向上したものの,非常にパソコンが不安定になりました。パッケージをよく見ると,FM−Vシリーズの動作保証はしないとのことです。当時はAGPバスと,PCIバスの区別さえままならなかったわけですが,ここで一念発起し,インターネットでFM−Vとマッチするボードを調べました。すると,3dfxのVoodoo3というチップを積んだボードならFM−Vでも動作するらしいということが分かりました。そこで,次にVoodoo3 2000というボードを購入しましたが,これは非常に好結果を生みました。別のゲームも試してみると,今まで画面に描かれていなかった建物,木々や動物などが描かれていました。どんどん新しくなっていくハードとそれを要求するソフトに対応するには自作しかない?と考えパソコンの自作に踏み切りました。
パソコンの自作にかかる前に
パソコンの自作にを始めるに当たって必要なのは,まず自分がどんなマシンが必要なのかということを考えるということです。インターネットが目的なのか,ワープロや表計算で使うのか,ゲームをやるために使うのかによって選ぶパーツも多少違ってきます。私の場合はゲームという目的も兼ねているので,少しハイスペックなパソコンを目指してパーツを構成しています。ただし,最先端を走ろうなどという気は毛頭ありません。数ヶ月前8万円以上したCPUが,今では半値以下ということはこの世界ではざらのようです。いくら3Dゲームといっても,最先端の仕様は要求していませんから,最先端から一歩引いたスペックで,あまりお金をかけないでいこうというのが,私のねらいです。
マザーボードは,当初440BX搭載のボードを使っていましたが,値段が安い割にFSB133MHzやAGP4×,Ultra ATA/66に対応したVIA Apollo Pro133Aを搭載したボードを選びました。
これにPentiumⅢ733MHz(FSB133MHz)のCPUと128Mバイトのメモリーを載せ,Ultra ATA/66に対応したハードディスクをつないでいるといったところが主な仕様です。
グラフィックボードは前述のVoodoo3 2000をしばらくPCIバスで使っていましたが,GeForce2の登場により少し値を下げつつあるGeForce256搭載のボードに切り替えました。この結果,ベンチマークテストなどを見ても,かなりグラフィックの性能は向上しています。
この夏,DVDドライブを取り付けましたが,上記の構成でDVD・ROMを観た結果,動作には全く問題がありませんでした。人に聞いたところでは,非力なパソコンでDVDを観ると,コマ落ちしたりとかで,かなり支障があるようです。
●私のパソコンの現在のスペック
・CPU PentiumⅢ 733MHz
・マザーボード AOpen AX64Pro
・メモリ 128MB
・HDD 15GB
・グラフィックボード ELSA ERAZOR X
・CD−ROM DVD−ROM/CD−RWドライブの2連装
・モデム AIWA PV−PC5610
・OS Windows Millennium Edition
パソコンの自作の注意点
現在,書店ではたくさんのパソコン自作に関する本が売られていますし,雑誌でも自作に関する記事が多く見られます。したがって,私がパソコンの自作の蘊蓄を語るのはおこがましいのですが,いくつかの失敗例はお話しすることができます。
実は,初めてパソコンを自作して,わくわくした気持ちでスイッチを入れたところ,なにも起こらなかったという悲しい出来事がありました。全く何も起こらなかったので,電源装置が悪いのかと疑い,試しにFM−Vの電源装置をはずして付け替えると,見事にパソコンは動作し始めました。それなりのメーカーの部品を選んで組めば,動かないということは無いのでしょうが,安く仕上げようと思って,変わったパーツを導入すると,動かないといったトラブルにあってしまうかもしれません。そんなときには,もう一台パソコンがあると,そこからパーツを借りてきて,試したりすることも可能です。
もう一つは,部品を入れ替えたりすることが多いので,パソコンの動作が不安定となり,OSをインストールし直すということが何度かありました。大事なデータに関しては,パーツを入れ替えたりする前にバックアップをとることが必要です。
また,以前CELERON 466MHzをCPUとして使っていた頃に,クロックアップやコア電圧を上げたりして遊んでいましたが,ソフトウェアによっては動作しなかったり,不安定になるものが見られました。CPUの限界に挑戦することが目的ならいざ知らず,ソフトを安定して使おうと考えるのならば,初期の設定値にしてやることが無難です。
実は,上記の自作マシンのほかに,そのお下がりの部品を中心に構成している2号機が存在しています。このマシンは後で詳しく紹介する機会があるかもしれませんが,最近まで非常に不安定なマシンでした。グラフィックボードのドライバーの相性が悪かったのが原因と考えていますが,チップセットとグラフィックボードのドライバを新しいのが出るたびに更新していった結果,ようやく安定動作期に入りました。インターネットを通じ,新しいドライバーの情報を得ることは,必須の作業と考えてください。お気に入りのページに各社のドライバーのページを登録しておくと便利です。
追記ーウインドウズ ミレニアム エディションの導入
この記事を書き終えた後,Windows Meを導入いたしました。現在のところは順調に作動中です。一時,Windows2000を導入することを検討した際に,Windows2000対応アナライザというソフトでは,ゲームパッドやイメージスキャナ(古いスキャナなのでWindows2000に未対応)などが動作しないという結果となり,導入を見送った経緯があります。(結局,Windows2000の方は,仕事オンリーマシンの2号機にインストールしています) これらのゲームパッドや,スキャナーも完全に動作しており,Windows98対応のデバイスは順調のようです。ソフトの方も現在のところ順調に動いています。現在,動作確認テストを行ったゲームソフトのタイトルは以下の通りです。
・ファイナル ファンタジーⅧ
・マジック:ザ・ギャザリング オンライン エディション
・デイトナUSA エボリューション
・セガ ラリー チャンピオンシップ
・スター ヴォーズ ファントム・メナス
・スター ヴォーズ エピソード1/レーサー
なお,ジャストシステムのソフトについては,ホームページから対応モジュールがダウンロードできますので,そちらを参考にしてください。その他のことで,何か分かりましたらまた報告したいと思います。