Arts News Digest from USA

2003年4月23日〜5月7日(vol. 1)

 

Date: 2003年4月23日(水)
Media: The New York Times
URL: http://www.nytimes.com/2003/04/23/arts/artsspecial/23KINZ.html
Headline: In the Heartland; The Dead Sea Scrolls: Middle West Miracle
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Digest: ミシガン州グランドラピッドにある、グランドラピッドパブリック美術
館が、旧約聖書の最も早期のものを含む2000年前の死海の巻物の
エキシビションを開催している。見学者は、地元の住民、歴史や考古学に興味
を持つ人たちだけでなく、数多くの熱心なキリスト教信者を含んでいる。この
美術館は、これまでと比較にならないほど熱心にマーケティングを行い、中部
を中心に宣伝活動をし、また数千の教会や宗教団体、教区立学校などに
パンフレットを送付したりした。目標であった225000人の見学者を6月1日の
最終日を待たずに達成しそうである。この巻物は2002年の冬季オリンピック
で展示される予定であったが、9月11日のテロリストアタックにより保険の
掛け金が高騰し、また新たな安全の問題もあり、中止となった。その後
ヒューストンにあるミュージアム・オブ・ファインアートでの展示も予定されて
いたが、同様に中止になった。グランドラピッドパブリック美術館は1854年に
設立された、年間の予算が6.5万ドルの美術館であるが、これまで美術館の
世界では全く名前が知られていなかった。このエキシビションの責任者、
ヘロンさんにとっての一つの挑戦は、巻物は歴史的、宗教的な興味をそそる
ものではあるが、視覚的には興味をそそるものではないことであった。この
ため、近隣の大学から考古学、聖書の研究の専門家の協力を得て、見学者
が疑問に思うようなこと、例えばこれらの巻物は何なのか?どういった意味を
持つのか?、に答えるように、エキシビションをデザインしたのである。この
エキシビションのために、美術館は時間を延長し、特別にギフトショップも
オープンさせ、巻物のイメージのトートバッグ、ネクタイ、シルクのスカーフなど
を販売している。また、美術館内のレストランでは、中東の料理もメニューに
加えた。
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Date: 2003年4月24日(木)
Media: The Washington Post
URL: http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/articles/A27705-2003Apr23.html

Headline: Higher Education, Upping the Ante
Digest: 1971年から20年間ハーバードの学長を務めたデレック・ボック氏が、
アメリカの大学の商業化の現状についての本を出版した。彼の言う様にこれ
が危機的状況かどうかは、定義の問題だが、その方向に向かっているのは
確かであろう。金銭を得るために賢明で無い妥協をしてしまいやすく、大学
全体を落とし穴に陥れる「商業化」が進んでいる分野としては、運動競技、
化学研究、その他の延長的なプログラムや教育プログラムと言った、プラス
部分を他の目的に転用できる分野、の3つが挙げられる。そして、アメリカで
もっとも古くから商業化が進んでいる運動競技での例は、他の分野にも当て
はまる。つまり、お金を作るために、学問の質は犠牲になり、一旦そういった
傾向になると、学長には学問の質を取り戻すような力は無いのである。また、
彼があまり重要視していない点では、開発・校友会・資金調達部門における
事務の官僚主義も、この商業化の一因であろう。
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Date: 2003年4月24日(木)
Media: The Washington Post
URL: http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/articles/A35499-2003Apr24.html
Headline:  Dixie Chicks Bare Their, Uh, Souls
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Digest: イラクでの戦争直前の3月10日、カントリー・ミュージックの人気
グループDixie Chicksはブッシュ大統領を批判する声明をロンドンでの
コンサート中に発表、その余波により失ったファンを取り戻すため、彼女たち
はすべてを脱ぎ捨てて雑誌に登場した。最新号のエンターテイメント・
ウィークリー誌の表紙を飾ったグループの三人は「売国奴」「サダム(フセイン)
の天使」「ほら吹き」「意固地」といった単語をのみを肌に直接書いただけで、
そのほか何も見につけず全裸。反ブッシュ声明に対し、多くのラジオ放送局は
彼女らの音楽を流すことを自主的に禁じた。声明直前の最新CDは世界中で
一週間に12万4千枚を売り上げたが直後には3万3千枚に激減(その後
回復)。しかし一方で彼女たちの行動とそれに対するメディアの反応をうけ、
これまで彼女たちの音楽を知らなかった人たちにまで関心を高めたことも
事実である。今回の雑誌の表紙に関してDixie Chicksはブッシュ大統領批判
に関して言葉の選択を誤ったことは反省しつつ、今回の戦争に対する立場は
翻していない。このようなイラクへの戦争に対する反対を表明したことで一部
メディアから迫害を受けた芸能人としては、ティム・ロビンス(俳優)、スーザン・
サランドン(女優)などがいる。
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Date: 2003年4月25日(金)
Media: The New York Times
URL: http://www.nytimes.com/2003/04/25/international/worldspecial/25BUIL.html
Headline:  Arts Groups Fight Upstarts to Keep Their Buildings
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Digest: 戦争後のバクダッドでは芸術・文化団体が政治・宗教団体と同じよう
に自らの地位を保とうと奮闘している。しかし文化は宗教や政治ほど影響力を
発揮できそうにないのが現実のようだ。フセイン政権崩壊後、様々な政治・
宗教団体は自らの拠点として建物を利用するために、オーケストラが所有する
建物や美術館といった文化施設に対し明け渡しの交渉を始めている。
こういった動きに懸念した芸術家たちが団結して建物の所有権を主張し
始めた。戦後処理を行っているアメリカ人が文化施設の現状について意図的
に無視しているような姿勢に芸術家たちは怒りを表明している。
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Date: 2003年4月25日(日)
Media: The Washington Post
URL: http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/articles/A34917-2003Apr24.html
Headline:File Sharing Forfeits Right To Privacy; Judge Tells Verizon To Identify Customer
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Digest: 昨日、連邦裁判所は音楽業界が強制的にインターネット・サービス・
プロバイダー(ISP)に対して違法にオンライン上で音楽のファイル・
シェアリングを行っていると疑われる顧客の名前を公表させる権利を認めた。
通信会社Verizon Communications Inc.顧客情報の公開はプライバシーの
侵害に当たると主張したが、裁判官John D. Batesはその訴えを退けた。
Verizonはこのようなケースが常時発生することとなると、サイーバー・
ストーキングやその他の犯罪行為につながりかねないとして、出来る限りの
手段を講じてこれからも顧客のプライバシーを守ると宣言している。一方
米国レコード工業会(RIAA)はオンライン上の違法コピーにより全世界での
年間売り上げが50億ドル減少したと主張する。Napster判決でRIAAは勝訴
したものの、その後も同じような手法を利用したサービスは伸び続けている。
これにたいしRIAAはプロバイダーよりむしろ個人に対して直接違法行為を阻止
する作戦に切り替える模様。
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Date: 2003年4月27日(日)
Media: The New York Times
URL: http://www.nytimes.com/2003/04/27/weekinreview/27SHEA.html
Headline: Youth Market; Rx for Music Industry: Seek Out the Old Geezers
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Digest: 米レコード業界がインターネットでのファイルシェアリング(音楽の
ファイルを圧縮し交換すること)に関与したとして、大学生4人に対して
数10億円の損害賠償を求める訴訟を起こした。興味深いことに、これまで
つまらない訴訟を嫌い、不法行為の改正を好んできたブッシュ政権が、今回
はレコード業界の側についていることである。レコード業界のスランプはここ
数年深刻で、音楽製品の発送は、2000年の143億ドルから2001年には137
億ドルまでに下落している。業界は、先のファイル・シェアリングがこの落ち
込みの原因だとしている。しかし、彼ら若者にとって、実はファイル・シェア
リングは金額の問題よりも時間の問題であり、大学で超速のインターネット
アクセスを持つ彼らにとっては、音楽ファイルのダウンロードはメールを
チャックするのと同じくらいの時間で出来ることなのである。問題は、どちらか
というと、レコード業界が、ティーンエイジャーばかりをターゲットとし、25歳以上
の消費者を対象とした質の良い音楽を提供してこなかったことにあるのでは
ないか。例えば、グラミー賞を受賞したノラ・ジョーンズは良い例だろう。受賞の
翌週にはCDの売り上げはトップ、50万枚を売り上げ、レコード業界にグラミー
賞受賞後の最大の売り上げ記録となった。ノラ・ジョーンズのプロデューサー、
アリフ・マーディン氏は、「彼らはどうやってダウンロードをするか知らないから、
お店に行って、CDを購入するのです」と言っている。
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Date: 2003年4月29日(火)
Media: The New York Times
URL: http://www.nytimes.com/2003/04/29/nyregion/29REBU.html
Headline: In 9/11 Design, Rules Are Set To Be Broken
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Digest: 2001年9月11日のテロリストアタックによる及び1993年のワールド
トレードセンター爆破による犠牲者の記念碑のデザインコンペについて、関係
者は正式なガイドラインに沿っていないものであっても、提出された全てを検討
の対象にすると昨日発表した。このような発表は、ワールドトレードセンターの
再建の際に、ダニエル・リベスカインド氏のデザインが選ばれた時のような
政治的圧力は、今回のコンペに関しては一切影響を与えないことを示す
ためである。ベトナム戦争の記念碑のデザイナーであり、審査員の一人、
マヤ・リンさんは、「(このコンペは)参加者が記念碑の新しい定義を考え出す
挑戦になる」としている。審査員の一人で、夫をワールドトレードセンターへの
攻撃で亡くしたパウラ・グラント・ベリーさんは、記念碑は「ニューヨーク市民の
ためのものであり、世界のためのものであり、そして、特に家族のためのもの
です。また、記念碑は、私達が子供達を誇りを持って連れて行くことが出来る
場所に建てるべきです。」と語った。
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Date: 2003年 5月1日(木)
Media: The Washington Post
URL: http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/articles/A63065-2003Apr30.html
Headline: Political Art Creates A Shadow Government
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Digest: メリーランドインスティテュートカレッジ・アーツセンター・フォー・
ニューメディアのセンター長、ランダール・パッカー教授はここ一年以上に
渡って、彼の芸術作品である「アメリカ合衆国 芸術・テクノロジー省」という
サイバースペースにのみ存在する政府のエージェントを作っている。
(www.usdept-arttech.net)この架空の世界では、パッカー教授はブッシュ
大統領に任命されたパッカー国務長官として、実際に起きている出来事、
例えばイラクとの戦争を風刺した「芸術のフリーダム作戦」などを行っている。
パッカー教授の意図するところは、芸術と生活の境目をなくすということだけで
なく、政治の芝居じみた点をあばくところにもある。彼は、あらゆるメディア―
e-mail、ウェブ、ビデオ、パフォーマンス、文字―を使用して、彼なりの
リアリティーを追及している。現在進んでいる企画は、2004年の大統領選挙を
模倣したもので、来年にはワシントンDCのギャラリーに選挙事務所も設置する
予定である。このように、インターネット上では、それ自体に実態が無い為に
現実と模倣の区別を曖昧にすることはいとも簡単なのである。また、パッカー
教授とその仲間の芸術家にとって、芸術家と政治家は考えをいかにクリエイ
ティブに表現し、人々の心を変えることが出来るか、という点で論証上は兄弟
と見ているのであろう。
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Date: 5月1日(木)
Media: The New York Times
URL: http://www.nytimes.com/2003/05/01/nyregion/01REBU.html
Headline: Shadows to Fall, Literally, Over 9/11 'Wedge of Light'
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Digest: グラウンドゼロに建設されるビルのデザインの一番の特色である、
「ウェッジ・オブ・ライト(くさび型の光)」をめぐって、論争が巻き起こって
いる。昨年、建築家、ダニエル・リベスカインド氏のデザインは、ジョージ・
パターキ州知事とマイケル・ブルームバーグ市長の絶大な支持を受け、
選ばれた。この「ウェッジ・オブ・ライト(くさび型の光)」は、毎年9月11日の朝
にオープンプラザを「太陽が影を落とさずに照らす」、そしてこれが、ワールド
トレードセンターへのテロリストアタックでの犠牲者への敬意を表すもので
ある、という意味がある。しかし、建築家エリ・アティア氏がこの「ウェッジ・
オブ・ライト(くさび型の光)」の40%から99%がミレニアム・ヒルトンホテルに
よる影の中に入ってしまうという研究結果を発表したことから、昨日、リベスカインド氏がこれを認める発言をした。これによって、もともと賛否があがっていた
彼のデザインに対して批判に火がついている。
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Date: 2003年5月1日(木)
Media: The Washington Post
URL: http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/articles/A2755-2003May1.html
Headline: 4 Students To Pay for Music File Swapping
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Digest: 米国レコード工業会(RIAA)により、違法に音楽をインターネット上で頒布したとして訴えられていた4人の大学生が、和解金として1人あたり1万
2000ドルから1万7500ドルを払うことに合意した。この大学生たちは
インターネット上に音楽のファイル共有サイトを開設し、おのおの2万7千曲
から100万曲を提供していた。米著作権法の下では、こういった違法行為に
関する罰金は1曲につき15万ドルとされている。
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Date: 2003年5月2日(金)
Media: The New York Times
URL: http://www.nytimes.com/2003/05/02/national/02ARCT.html
Headline: Smithsonian Is No Safe Haven for Exhibit on Arctic Wildlife Refuge
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Digest: スミソニアン自然史博物館がSubhankar Banerjee氏が撮影した鳥獣
保護区の写真展の内容を直前になって大幅に変更したことに対し、これが
ホワイト・ハウスもしくは議会の圧力によってなされたことか否かを巡り議論が
巻き起こっている。北極圏野生生物保護区(the Arctic National Wildlife
Refuge)を題材にしたBanerjee氏の写真は保護区の美しさを描写したもので
あり、なんら政治的意図を含んだ作品ではない。当初、この展覧会はアメリカ
の野生生物保護区設立100周年記念の展覧会の1つとして企画された。
しかしブッシュ政権が保護区の一部を石油採取場として開放しようとしている
背景から、政治的議論を避けるためスミソニアン側が内容を急遽変更をしたのではないかと見られている。
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Date: 2003年5月5日(月)
Media: The New York Times
URL: http://www.nytimes.com/2003/05/05/business/worldbusiness/05BROA.html
Headline: America's Broadband Dream Is Alive in Korea
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Digest: 韓国のハイスピードデジタルラインは、米国のダイアルアップアクセス
の約100倍の速さで、しかも月32ドル程度である。米国の通信会社は、
これまで1000億ドル以上をかけてファイバーオプティックネットワークの築こう
としてきたが、その多くが、実際に家庭にサービスが行き着く前に資金不足
になっている。ハイスピードインターネットの普及率は、韓国、カナダに大きく
遅れを取っており、日本に次ぐ4位である。また料金は月50ドル程度で韓国・
日本の約2倍、しかも、米国のブロードバンドはインターアクティブ
エンターテイメントやその他の相互利用のものには遅く不適切である。
それは、米国のシステムは、非対称システムを使用しており、データを受ける
方が送るのよりもはるかに早いからである。しかし、米国でもだんだんと他国
の状況に追いついてきている。2002年末には1640万世帯がブロードバンドの
アクセスを持つようになり、これは1年前に比べて52%の増加である。ブロード
バンドの半数以上を提供しているケーブル会社は、今年新たなインフラの整備
に100億ドルを投資する予定である。しかし、問題は、それだけのお金を掛ける
だけの価値があるかどうか、だ。テレコミュニケーションインダストリー
アソシエーション(インテル、シスコ・システムなどを代表)は、首都ワシントン
に対して、国全体のブロードバンド化の政策に一役かって欲しいと求めてい
る。
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Date: 2003年5月5日(月)
Media: The New York Times
URL: http://www.nytimes.com/2003/05/05/business/media/05DISK.html
Headline: Concert CD's Sold on the Spot by a Radio Giant
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Digest: ラジオとコンサートプロモーションの大手、クリアーチャンネルコミュ
ニケーションズは、ライブのコンサートのCDをコンサート終了から5分以内に
売り出す、というベンチャーを今日付けで発表する。このベンチャーは、「イン
スタントライブ」と呼ばれ、バンドのまだ汗が乾ききらないファン達に、高いT
シャツやプログラムの代わりに、CDを売る、というものである。
クリアーチャンネルコミュニケーションズの音楽業界への参入で、業界の力
関係に変化があるだろう、と専門家は見ている。クリアーチャンネルは、2月
27日以降、10箇所程度の小規模なコンサート会場でこのインスタントライブを
テストし、約30%の観客がCDを購入しているとしている。これまでのところ、
インスタントライブに参加しているミュージシャンは大手のレコード会社との
契約していないミュージシャンに限られている。なぜなら、大手のレコード会社
は自らの販売するCDとこのインスタントライブのCDが競合関係になることに
難色を示すからである。また契約の問題、楽曲の版権、特に他のアーティスト
の楽曲が含まれている場合の版権の問題、なども出てくる。現段階ではイン
スタントライブがどの程度のマーケットになるかは分からないが、livephish.com
というサイトでコンサートのダウンロードサービスを始めているバンドによると、
12月のオープンから約100万ドルの売り上げをあげている。このサイトでは、
約48時間以内にコンサートのCDがダウンロードできるようになっており、この
バンドの最新アルバムの売り上げが180,000枚に対して、インターネットでは
約100,000近くのコピーがダウンロードされていると言う。
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Date: 2003年5月5日(月)
Media: The New York Times
URL: http://www.nytimes.com/2003/05/05/arts/05BARN.html
Headline: Release of Audit Roils Trust Fight at the Barnes
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Digest: 世界でもっとも豊かなコレクションを有するといわれるバーンズ財団
(フィラデルフィア)で、今週、財団の管理を信託されている管理人の間で財源
の不足をめぐり対立が激しさを増している。先週金曜日、裁判所の判決に
より、これまでのトラストと呼ばれる信託財団からファウンデーションと言われる
より公共に開かれた財団の形態に移行させられることになるためだ。これに
よって、これまで郊外の交通の不便な場所で、1週間の来訪者を1,200人
と限定していたバーンズ・コレクションは、新たな理事会のもと、より旅行者に
便利なフィラデルフィアの中心に移動し、広く一般に公開されることになる。
バーンス・コレクションはルノワール、セザンヌ、マティス、ピカソの作品だけで
353点(価格にして60億ドル以上)を所蔵する。しかし、政治・人種問題など
を含む内部のいざこざによって財団経営の問題は複雑化、その解決に向けた
裁判費用がかさみ財団の財政を逼迫させることとなった。
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