Michel Petrucciani ペトルチアーニのピアノはかなりタッチが強い。ブルーノートでライブを聴いたことがあるが、車椅子ごと担がれて出てきた時には驚いた。日本はまだバリアフリーが進んでいないので身体が不自由な人は行動しづらいとの事であった。それにしても彼のピアノのタッチには目を瞠らせるものがあり、またそのフレーズにはうーんと唸らせる魅力があった。それまでペトルチアーニは80年代のパリOWL時代のものは素晴らしいのだがアメリカブルーノート時代になってからは私には今ひとつ面白くなく魅力が感じられなかった。ところがフランスに帰ってからのこのドレイファスレーベルによって魅力が再燃、いかにもシャンソンの国フランスらしい香りがするこのレーベルによってまさによみがえったと思っている。なかでもシャンゼリゼのソロアルバムが最高だが、理屈ぬきに楽しめるこのアルバムも、彼の短いソロを注意深く聴くと一音に込めるその入魂のタッチに思わず身震いさせられる。とくに「I C'ant get・・・・・」は最高。無駄な音が一音もない。そんな才能あるペトルチアーニもとうとう召されてしまいライブでは聴けなくなった。・・・・・・。

Michel Petrucciani Flamingo Dreyfus Michel Petrucciani p, Stephane Grappelli violin George Mraz b, Roy Haynes ds,



These Foolish Things Little Peace in C For U Flamingo Sweet Georgia Brown I Can't get Started I Got Rhythm I Remenber April Others 1995/06/15 Studio Davout CD




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