漫画同人誌について:
 漫画同人誌は学生時代に九州の方でやってました。「へたっぴぃ」にもかかわらず、
テーマに共感してくれたり「感動した」とかの感想の手紙をもらうと、それはもう嬉
しいもんでした。当時「ぷーるぐETWAS」というサークルに入っていたんですが、
みんな絵だけではなく、ストーリーテラーとしても実力派揃いだったので、そこで得
た制作に関する姿勢っていうのは今でも貴重な体験になってます。

 初期の漫画同人誌というのは、「自分の作品を読んで欲しい」人が一生懸命考えて
作っていたもんなんですが、オタクという言葉が聞かれるようになった頃、それまで
も存在していたファンクラブマガジン系が爆発的に増えてしまいました。既存のアニメ
や漫画のキャラクターと世界設定を借りて描かれた漫画
(補足1)には、かなりの客層
が付いたため、作る側も労せずして手軽に儲ける手段として、それに甘んじるように
なってしまっている状況。これにプロの漫画家が商業誌では描けないような内容のH
同人誌を作って売ってたりするからさぁ大変ってヤツです。数日で一千万円単位の売
り上げ(基本的に無税)なんて景気の良い所もあり、とうとう税務署も出てきてます。
人出から見ても億単位の金が動いていそうだから、まぁ無理も無いですが…。

 今活躍中の漫画家っていうのは「創作系(ファンジン系の対語)」から出てきた同人
誌作家さんが多いんですが、これに対して基本的に人のマネをするだけの今の世代から
新しい何かが出てくるとは思えません。「水は低い方に流れる」とは良く言ったもので
す。もちろん細々とですが、創作系の作家さんも頑張ってますが、残念ながら影は薄い
のであった。

補足1:略して「ファンジン系」と呼ばれるが、たいがいにおいて男性作家はエロ漫画を、
女性作家はホモ漫画を作って持ってくる(笑)。世も末的なヤツで「サザエさん」の
キャラでなんてのもありました(苦笑)。


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