有機サイボーグ かりな


 左は自衛隊の試作戦車という設定。120mm滑空砲、エリコン社製35mm対空砲を1門装備。本体の装甲には設定当時に世界で採用されつつあったアクティブアーマー(自爆装甲)を付けてますね。

 戦車砲弾にはHEATまたは成形炸薬弾というタイプがあります。これは着弾すると高圧ガスを接触点へ吹き出して、例え1m厚の装甲があっても瞬時に穴を開け、中の乗員を粉々に焼き飛ばす事ができるという恐い物。そこで考案されたのがイギリスのチョバム装甲をはじめとするスペースドアーマーと、このアクティブアーマーで、いずれも吹き出すガスを一点に集中させないようにする工夫です。


 酔っぱらうサイボーグ(笑)。体はほぼ人工だが、脳をはじめとして生命維持に必要な臓器の一部を持ち、その生体を維持できるように栄養や水分等は経口で摂取する設定なので、当然ながら酔っぱらう事もできる。この場合、飲む量に対して生体部分が少ないため、少量の飲酒でも急激に血中アルコール濃度が上がってしまい、安上がり。いやそういう問題ではないが…。酒グセが悪いと強化サイボーグなだけにすごく恐い事になる。ただし、補助として化学プラントも備わっているため、解毒機能は非常に高い。すぐ冷めてしまうわけですな。

 右は絵コンテ前のストーリーイメージを固めるために描いた物を今回クリーンアップした。笑いながらも力の加減ができなくなってしまい周囲をビビらせる「かりな」だったが、そのまま気を失うように寝てしまって一安心という小エピソード。僕の場合、割とこういう見せたいシーンやキャラクターのカットを先に考えて、それをストーリーとして繋ぐために全体を考えるってことが多いですね。

 通常は人工の体神経のゲイン調節を行う事により、自然な力の加減が行えるように考えていました。フルパワーを発揮する必要がある場合には体神経を鈍感に設定するんですが、この場合自分の体を破壊しかねない程の力になります。設定スイッチは耳の穴にありました。


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