親知らず
事の起こりは、今週の始め。いつものことだが睦月は疲れると親知らずが痛む。
どうやら、寝不足や、疲れがかなりたまっていたらしく月曜日あたりから親知らずが
ずきずきし始めた。まぁ、いつものことだからと以前サンプルで貰ったコンクールFという
消毒薬でうがいをして、ほっておいた。「明日にはなおってるやろう」軽く考えていたんだな。
火曜日、まだ痛い。しょうがないのでまたうがいをして、ほっておいた。
水曜日、かなり痛んできた。これはいつもと違うかもしれない!いつもならもうなおっているはず!
もうこれでかれこれ、7年近くやってきたのに!もう歯医者に行くしかない…
覚悟を決めて、会社には午前中歯医者に行くと伝え、遂に木曜日歯医者に向かった。
実は、以前から睦月の右下の親知らずは水平に生えているのは知っていたので、いつかは
抜くしかないだろうなーとは考えていた。でも今日は歯茎も炎症を起こしていることだし、
炎症が治まってから抜くかなー。と、軽い気持ちだった。とりあえず、いままでで、一番
痛くなかった歯医者へ行った。(麻酔が激うまな歯医者)
その歯医者はいまだに診察台が自動で起き上がらず、結構設備は古い。(なのにスケーリング
の機械は新しいのがまた不思議)滅茶苦茶フレンドリーな歯医者だ。予約なしの朝一で
行ったのにすんなりOK。(しかも保険証を持っていくのを忘れたが昨年11月に行った実績が
あるので診察券でOK。それでいいのか?)
とりあえず、診察台へ。始めに女の先生が見てくれた。
「あらー、これはひどいわ。押さえただけで出血してるよ。」
いきなり、出血したらしい。怖い。
「歯が生えようとしてるのね。乳歯なら生え変わり楽なんだけど、大人になるとねぇ。
痛いのよ。」
と、説明されたが多分違うの…と思い自分で説明。
「あのー、前にいってたとこでレントゲン見せてもらったら歯が寝転んでたんですが」
でも、ほかの3本の親知らずが余りに美しく生えていたので信じてもらえない。
「とりあえずレントゲン撮りましょう。」
で、やっぱり寝転んでいた。そしてレントゲンを見ながら説明を受ける。
「この歯が前の歯を押しているのね。これは抜いた方がいいわ。」
…やっぱり。でも、今日は抜かんやろ。と思ったら甘かった。
男の先生登場。レントゲンを見て速攻
「抜きましょう」
「えっ、今日ですか?今日抜くんですか?」
心の準備が!
「大丈夫。抜くのは痛くないです。私は30年もこれやってるから痛くないですよ。」
説得されるが、睦月はびびりまくり。
「いや、あの今日は…」
「大丈夫、抜くのは痛くないんですよ。痛いのは抜いた後です。」
慰めになってない。(まぁ、確かにその通りだったが)
有無を言わさず麻酔をされ、麻酔が効いてくるまで寝転んでいた。
いよいよ抜歯。「まだ抜きませんよ。まず骨を取らないとその下に歯がありますから」
ってその方が怖いって!で、なにやらがんがんのみみたいなもので歯をたたかれる。
しかも、先生がノミを持ち、女の先生がかなずちみたいな物でたたき、スタッフが
バキュームするという3人がかり!でも、睦月の歯は頑丈!
先生も小声で「コリャ大変」とかなんとかいっている!しかも痛い!
先生も気付いたらしく、「痛い?」と聞いてくる。必死で「痛いです。」というと
再び麻酔追加。酒飲みには麻酔は効きにくいのだ。
「まだ抜かないですよ。」何度も先生は言っていたが、歯のかけらをとっていたのは
知ってるよー!歯が大きかったので分割して抜いたらしい。泣いたよ、まじで。
痛い痛い。歯医者で泣いたのは小学生以来だ。
それでも何とか終了。かなり根が深かったらしく、そのまま涙目で会社に行こうとしたら
絶対休めといわれた。ほんとは入院しないといけないくらいの手術だったらしい。
そういえば、先生も大汗かいていた。
でも、たかが抜歯で休むわけには!と頑張っていったが1時間で挫折。早引きした。
(当然欠勤扱い)会社の皆様すみません。軟弱者です。
まぁ、会社にいても電話は取れない、しゃべれない、だったのでどっちにしても役立たず。
それでも、これからはもう親知らずが痛むこともなくなるんだと自分を慰めつつ
家に帰って寝たのだった。
気が向いたらつづく。
20000715UP