本を買うのは大変
前回は出会いについて、お話をしましたので、今回は単行本を買ったときの話を…
当時、なぜかうちの家庭には「雑誌は月に1冊、集めている単行本が発売されて買うときには、
ちゃんと許可を取ること!これも月1冊まで。」という決まりがありました。
で、なかなか単行本を買う機会に恵まれず、(当時ドラえもんを集めてたんだよ単行本(笑))
悩んでいた睦月に、ある友人(仮にKちゃん)が、素晴らしいアイデアを与えてくれたのです(爆)
睦月のお誕生日プレゼントに、魔天道ソナタの1巻と2巻を買ってくれるというのです!
なんて幸せ!単行本自体は別の友人から借りて4巻くらいまでは読んでいました。
しかし、自分の手元にあるのと無いのとではえらい違いです。
早速学校が早く終わる土曜日にKちゃんと二人で自転車で近くの本屋さんに…
最初の本屋さんは、家の近くの商店街にある行きつけの本屋さん(爆)
…売り切れでした。でもそこのおじさんに、自分が経営しているもう1軒のほうなら残っているかも?
と言われて、再び自転車で…ま、近いところなので2分ほどでつく。
やっぱり売り切れ(笑)これで2軒アウト。
仕方が無いので、またまた自転車に乗りそこから10分くらい言ったところの本屋さんへ…
2巻と3巻、4巻がありました。
とりあえず、そこで2巻を購入。プレゼントしてもらいました。
しかし、睦月の友達のKちゃんは妙なところで完ぺき主義!1巻を探して再び本屋さん廻りの旅へ。
さらにそこから進むこと数分。4軒目の本屋さん到着。当時最新刊だった4巻しかありません。
仕方なく5軒目の本屋さんを探してまた自転車をこぐ…
このあたりで睦月が根を上げる。
「ありがとう。Kちゃん。もういいよ。私いつもの本屋さんに予約して1巻買うから。」
すでにこのとき睦月とKちゃんはもう1時間以上自転車に乗って彷徨っていた。
だが、Kちゃんのこだわりはそれを許してはくれなかった!
「私がプレゼントするって言ったんだから!1巻はどうしても見つけたい!それに本は2巻から
読むもんじゃない!」
……はい。全くその通りです。しかし疲れた睦月はもう1度言ってみた。
「まぁ、友達に借りて1度は読んでる本だから、2巻からでも分かるし、1巻は多分予約したほうが
早く手に入るかも…」
しかしKちゃん…
「大丈夫、まだ近くに本屋さんはいっぱいあるから。」
どうしてもその日中に睦月にプレゼントしたかったらしいです
とにかく5軒目も6軒目も7軒目も8軒目も1巻とは出会えず、遂に9軒目の本屋さんに…
自転車であらゆるところを廻り、辿り着いた9軒目の本屋…
地元の方なら分かるかもしれないが、それはとある駅の近くにある高架下の本屋さん。
そんなに大きくない、むしろ小さな本屋さん。
普通に家から自転車に乗っても30分くらい。しかしそれまでに8軒の本屋さんを廻っていたので
なんと2時間半はかかって辿り着いた小さな本屋。
そこで、やっと1巻発見!!
はっきり言って汗だく(笑)
そしてKちゃんの手から睦月へプレゼントされたのです。
今思い出しても大変だったよ(爆)
そんなことがあったのでますます魔天道ソナタへの愛着が増していく睦月…
誰か止めろよ!(笑)
そういうわけで、睦月の手元には今でもしっかり単行本がそろっています(笑)
次回はそんな睦月の、素敵なお友達との会話を…
20030223UP