海亀は産卵の際男泣きに泣くという・・・

特集No03 嗚呼、、テトリス


これ以外の特集はこっち

No01「幻のメガドライブソフト《

No02「非公認18禁メガドライブソフト《

No04「MEGA-CDを極めし者《

No05「比較!鋼鉄帝国vsSTEEL EMPIRE《

No06「幻の囲碁通信対局ソフト


ここでは、毎回メガドライブに関するちょっとしたことを特集していこうと思ってます。

さて今回は、メガドライバーにとっては忘れられないあの大事件の当事者ソフト、テトリスについてです。当時を振り返りながら、市場に出回っている海賊版のレビューをしてみようと思います。


テトリス事件とは・・・・

さて、当時を知らないメガドライバーの方や、「ハァ?《と思われている方に、メガドライブの当時の運命を決定づけたとまでいわれたテトリス事件について簡単にご説明しましょう。当時はまだスーパーファミコンが発売される前、任天堂は版権を獲得しゲームボーイでテトリスを発売し、これが一躍ブレイク。全国のお子さまや少年少女がしょっちゅうゲームボーイでテトリス狂いになっていたことを覚えていらっしゃる方も多いでしょう。一方そのころ、SEGAも版権を取得し、人気沸騰中のテトリスを当時まだソフトラインナップが今一つで、セガフリーク以外には今一つ売れ行きがままならなかったメガドライブに移椊するということで開発がスタート。開発には当時マーク3のソフト開発を行っていたシムスがあたり、すんなりと完成。マスターアップも終了し後は発売をまつのみ、というところであるトラブルが発生しました。

正確にはちょっと違いますが、任天堂がメガドライブ版のテトリス発売を中止するように訴えたわけです。理由は、当時コンシューマ向けのテトリスの版権は任天堂が取得しており、正式な版権を持たないセガがコンシューマで販売することは違法である、とのこと。一方のセガは我々の所有する版権の方が正当であるとしてこれまた逆に訴えたわけです。

途中の経緯は省略しますが、版権をどこから買ったのかという事、どちらの版権がコンシューマゲーム機での使用権を持つかでの論争の結果、セガは敗北。すでにパッケージ制作も終了していたメガドライブ版テトリスは発売中止となってしまったわけです。当然、当時はパズルゲームといえばテトリスという時代だっただけに、アーケードで非常に好評だったテトリスがメガドライブで発売されていればメガドライブの本体台数の売り上げはもちろん他のソフトへの波及効果も考えられていたわけで、どれだけの被害であったかはだれが見てもわかります。この結果セガフリークにとって反任天堂体制を完全に確立する大きな事件となったわけです。

ちなみに現在のテトリスの版権はプレステ版やSFC版でおなじみ、BPSが取得しており、数年前に話題になった携帯型ミニテトリスは正規版はちゃんとBPSの承諾を受けてたりするわけです(笑 いやぁ、版権の問題ってややこしいですねぇ(^^;

(ちなみにこの本文に関しては私の記憶と情熱(笑をもとに書いてるので、たぶんチョッチ違うと思いますがだいたいこんなところです(笑)

ちなみに、その本当は発売されるはずだったテトリスのパッケージはこちら


くぁぁぁ、マジで欲しい(号泣 

そして海賊版・・・

俄羅斯方塊

パッケージ
(台湾製海賊版 俄羅斯方塊)

発売中止から半年くらい後、秋葉原を中心に想像していたとおり、海賊版のメガドライブ版テトリスが売られるようになりました。多くはアレックスキッドやランボー3等との4in1の1本として入っていたり、パッケージ無しでソフトがハダカで販売されていたりと様々でしたが、中身のソフトは全て同じ仕様でした。ちなみに上記のパッケージはパッケージ版の海賊版が出回るようになってから秋葉原で¥1980でGETしたものです。

これが出回りはじめた当時、様々あった噂ではセガの倉庫に眠っていたものを一部の人間が勝手にルートに流しそれを解析して改造、大量生産したのでは、とか、セガの製品版が実際に闇ルートで販売されているなどの怪情報が飛び交いましたが、実際にはどれも事実のような気がしてなりません(笑

ちなみに、メガドライバーがどうしても欲しいソフトとして需要がかなりあっただけに、海賊版の販売はある種多いに歓迎された経緯があります。実際には下記レビューの中にもありますが、移椊度は・・・?といったところなんですけどね。

海賊版レビュー

セガの純正品が手に入らない現状では、海賊版でメガドライブ版テトリスのレビューをせざるを得ないので(笑、今回は海賊版のレビューをやりたいと思います。

基本的に海賊版といっても、セガのアーケード版テトリスの移椊ですので、タイトル画面、基本的な画面構成はすべてアーケード版と同じようなものになっています。まぁ、さすがにセガロゴは完璧につぶしていますけどね(^^;

つぶしロゴタイトル画面
起動画面とタイトル画面。SEGAの文字はどこにも無し(笑

まず驚くのは、その画面の移椊度の高さです。デモ画面ではアドバタイズデモが無い変わりに、永遠ゲームオーバーになるまで20分くらい続くんですが(笑、次々変わる背景を見ていくと、これはかなり再現度が高いです。アーケードの画面をそのまま引っ張ってきた感じ、といった方が正解かもしれません。

で、ゲームをスタートすると、1人用、2人対戦用でそれぞれ遊べるモードがいくつかあります。まず一人用のモードでは通常にテトリスを積みあがるまで楽しむノーマルゲームと、制限時間内にどれくらい消すことができるかと、スコアアタックを楽しめるタイムトライアルの2モードが用意されています。また、それぞれに落下スピードの初期設定、既存ブロックの初期設定、NEXTブロックの表示の有無、アイテムブロックの有無を設定することができ、決定後プレイ開始となります。

のーまるたいむとらいある
ノーマルゲームとタイムトライアルの画面。背景は綺麗(^^)

次に2人対戦用のモードですが、前記のノーマルモードとタイムトライアルの他に、2人で協力してブロックを消していくダブルスのモードがあります。この画面は通常のブロックスペースより広い画面で2人で協力しながら消していくので、妙なコンビネーションを生み出すことが可能です(笑 そのかわり、結構息が合わないと簡単に絶望的な状況に追い込まれるので、アナタとワタシはらぶらぶぅぅぅなどと言い切れる方々には人でやるならこのモードは是非ともやるべきでしょう(笑

たいせんだぶるす
2人対戦画面とダブルスの画面。らぶらぶですぅ~(ぉ

基本的に画面が綺麗で、見た目はかなりデキがよさげなんですが。。。。問題はここからです(笑 最大の問題は操作性が結構悪いということです。基本操作は十字キーで移動、落下、A,Bボタンは回転、Cボタンは強制落下となっているんですが、画面はじでの回転ができないキーの入力判定が若干レスポンスが悪い、などのためにレベルがあがって高速に落下してくるようになってからがここ一番で対処できなくなってしまうのです。このため、ちょっとした時間つぶしなどにレベル9くらいまでをちょろっとやるのであるならなんの問題もありませんが、長時間にわたってやるとここ一番の操作性の悪さにプチ切れ寸前間違いなしって感じでしょう(笑 また落下後の着地判定にアーケード版とは若干差があるため、普段やってる気持ちでおいたと思って次のブロック移動をはじめようとするとずれてしまう、等の状況もなれるまではかなり発生するかと思います。また、テトリス最大の問題として、ブロックのカラーが原色に近いため、長時間のプレイは涙無しでは果たせないということも忘れてはいけません(^^;

海賊版テトリスを総合的に判断すると、ゲームとしてのデキは、普通にテトリスを楽しみたい人には十分なデキといえますが、テトリーザー(?)や、アーケード版が好きで未だにやっている人には正直言ってあまりおすすめできないかもしれません。しかしながら、メガドライバーにとっては悲願の1本でもありますし、なにより、反骨精神の代吊詞であり、様々な夢を見させてくれたソフトですから、メガドライバーのみなさんには海賊版とはいえGETしておいて搊はないと思います。とくに、NOMAD所有者の方々には、お手軽な1本として是非ともGETしておくべきではないかと思います。背景もNOMAD効果でさらに綺麗になることうけあいです(笑

現在の入手状況はやや割高な市場価格のようです。ケースつきだと5000円以下で入手するのは難しいようなので、ハダカで安く売っているのを見かけたらGETしてもいいかと思います。

それにしても、、、、SEGAの製品版が一部出回った時期になんとかしてGETしたかったのが本音です(^^; どなたか、製品版、もしくはマスターロムをお持ちの方で、海賊版との比較ができるか他がいらっしゃいましたら是非とも教えて下さい。過去に一度だけ、製品版のパッケージのコピーを見る機会があったんですが、それ以外にこれといった情報が全くないので・・・・(^^; 宜しく御願いします。


終わりに

今回はメガドライブ禁断のソフト、テトリスを特集ということでどうしようかいろいろと考えました。このソフトに関しては、いろんな意味で思い入れが深いだけに相当つっこんだ話にしようか、それともレビュー中心にしようかと悩んだんですが結局読む人が普通に読めるものを、ということでどちらも簡潔に、かつ、手に入りやすい海賊版のレビューにしました。テトリス事件については、いろんなサイトで話題に上っていますので、もっと詳しく知りたい方はそういったサイトを見ていただければよろしいかと思いますが、私にとってもかなり衝撃的な事件だったので、当時中学生だったにもかかわらず、社会科の課題で作文を書いて提出した覚えがあります(笑 

今回書くに当たってもあえて昔の雑誌を調べず、当時の思うままに書いてみました。ですので実際の状況とは違うかもしれませんが、そこは一人の熱血メガドラ馬鹿のこととお許し下さい(^^;

それでは。


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