谷太郎川水系鳥屋待沢左俣 山域 丹沢
2005/7/17(日)
メンバー:U2、指男さん
注意:この記録についておきたトラブルについては、
全く責任を負えませんのでご了解下さい!!

前回の沢登りの日程を、近くになって1週間先に変更した為、
U2からクレームを受け、決行した沢行きである。
Bチーム確立を決定づけた記念すべき沢である


7/17(日) 晴れ
【やる気まんまん】
前日夕方、Charlie氏より、「明日の沢に参加する。ザックも新調した。」との電話が入る。
やる気まんまんである。
【ドタキャン】
朝7時半に本厚木駅ロータリーに行くと、Charlie氏がいない。
なんと、U2に携帯連絡が入り、
集合5分前に「キャンセル!!」とのこと。
B「なんじゃ!そりゃっ!! 理由は?」
U「知らない。多くを語らないそうっすよ」
B「???まぁ いいっか。」
【ヒル!! 蛭!! HEAL?】
コンビニ前のバス停から宮が瀬行きに乗り、煤ケ谷で下車。
住宅街の道を進む。
ヒル除けに木酢液販売!!の看板を見つけ、
U2が買いたそうな顔をしていたが、
B「虫除けスプレー」でOKと無視する。
しばらく行って、鳥屋待沢の右岸沿いの道型に入る。
まだまだかわいい小滝

堰堤を越えた上で、仕度をするが、
その最中、
B「げぇーーッ ヒルだぁ」
早くも洗礼を浴びてしまう。
さらには、指男さんはTシャツ姿で立っており、


B「?長袖は?」
指「あれっ?いるんでしたっけ?」
B「ヒルやられまくるよ。俺は、この為にスパッツ買ったくらいなんだから。でも、まぁいいっか。」
(2度目の“まぁいいっか”だ)

はじめは住宅街から近すぎて雰囲気が出なかったが、
壊れた堰堤などを過ぎると、
俄然、それらしくなってくる。





大滝はルート左壁となっていたが、ブッシュ気味のルートかわからず、右岸のはっきりしたルートから、マキマキしてしまう。

10M大滝
大滝落口でおどける




















この後、小滝が4ケ出てくるが、
指男さん突っ張る

最後の小滝が、岩を真ん中で水が2条に流れており、
岩もまんまるで、びしょ濡れでも、乗り越えられない。
B「おいっ ここで敗退かよぉ」
と思ったが、
何回かのチャレンジで、身長を生かしたU2が上がり、
シュリンゲで引き上げて貰う。
突っ張りゴリュジュ続く
続いて、写真で良く出るゴルジュ出口の滝だ。
入口の幅が広く、両足が広がらず届かない。
真ん中泳いで、シャワーで突破するんかい?
ザックをおろして、体全体で突っ張って入ると、
途中から開脚の突っ張りに変えられ、ジャンプ一発右からの水流を通り抜けられた。

二俣の滝

なんや、かんやで、二俣まで2時間強かかる。

















【蝉】
幕岩を見物し、
幕岩
10mスラブ滝になるが、上部を私の指示通りに、
水流沿いに進んだU2がホールドが無く、蝉になる。
B「どうした?」
U「行けなくなりましたぁ。」
B「止まってられるか?」
U「大丈夫でぇす」
B「ちょと、待ってろ」
左を進んだら、簡単に上がれ、U2を救出する。
B「わりぃ わりぃ」

このあとも、まだまだ滝が続き、
12mの悪いハング滝は、右を巻き、
最後の3mCSになる。
U2、指男さんチャレンジするが乗り越えられない。
右壁のバンド沿いに上がって救出。

【素敵なツメ】
あとはツメだけである。
沢のツメは個人的には、
“出来るだけツメテ、最後に尾根に逃げろ”と思っている。
中途半端に逃げると、薮漕ぎがながかったり、違う尾根に出てしまうからだ。

でも、今回は当てはまらなかった。
出来るだけツメテ、小尾根に取り付いたが、掴む石がボロボロ落ちてくる。
潅木を頼りに無理やりあがったが、その先も痩せて石がボロボロ。
仕方なく引返すことにするが、
このとき、潅木に体を預けながら、回転してしまい、
数mズリ落ちる。
2人の目撃者によると「20m落ちた!!」というが、
B「なっ! わけないだろう!」
と言っても、大きく右腕に擦り傷を作ってしまう。
(なおかつ、その後打撲傷が治らず、
整形外科でレントゲンまで撮って、折れていないことを確認すますた。)

少し下って、左から入ってくる、倒木があるルンゼをU2がリードし、
何とか無事に稜線に出た。
U「でたぁ」
指「前に遭難した時と、同じだったよぉ。」
B「こんなもんでしょう」
二人「なっ わけないでしょう!!!」
三峰山頂で缶ビールで乾杯。
三峰山山頂にて

下山口は、不動尻経由で下る。

不動尻で、着替えて、沢の水で汗を拭くが、
ここでも、ヒルに集団吸血される。
虫除けスプレーで撲滅したあとは、
俺の血で道が赤く染まってしまった。

ちんたら、バス停まで歩く。
広沢寺のズンドバーなる有名ラーメン店などは、もちろん素通りし、
徒歩で上がってくる、若者バーベキューグループにキャンプ場を訊ねられたりしながら、
やっとバス停に着く。
【ホルモン大ちゃん】
本厚木では、もちろん、
“ホルモン大ちゃん”で反省会をし、
仕上げに“肥後ラーメン”まで食う。うまかった。

【Bチーム】
水晶沢とは明らかに違い、このような試練を課す沢行きを“Bチーム”と称すことになった。
昨年の矢駄沢くらいから、その雰囲気があり、このあと8月の井戸沢が決定付けてしまう。
U2は欠かせない主力メンバーと言えるが、早く、Bチームより脱却し、
たのしーいいAチームに合流しようとする駆け引きがその後はじまる。
【Charlie氏の動向】
その後、ドタキャンの真相は明らかにされていないが、
夜中、Webでの鳥屋待沢の記録をよくよく閲覧し、
Bチームの臭いを予感し、キャンセルしたことは否めない!!
コースタイム:本厚木7:50→8:20煤ケ谷→8:50仕度・入渓9:05→9:5520mナメ上10:03 →11:35二俣11:45
→13:1510mスラブ滝→13:35奥の二俣13:45→14:30登山道→14:40三峰山頂15:20→16:30不動尻16:45→17:55広沢寺入口バス停



<コメント>
我に試練を!! by Bチーム