中ノ岳〜丹後山 山域 越後
2002/9/20(金)〜9/22(日)
メンバー:Goroちゃん
注意:この記録についておきたトラブルについては、
全く責任を負えませんのでご了解下さい!!

今年の秋山登山隊は、私のわがままで、引越があるため、時期を繰り上げて、
Goroちゃんと二人のミニ秋山登山隊になってしまいました。(撮影はGoroちゃん)



9/20(金) 晴れ
勤め先の毎月の締め日は20日なので、締めたあと、近くの定食屋で軽く飲んでいると、出発の時間となった。Goroちゃんの車に、カーナビが付いているのでビックリした。到着予定時刻が、アクセルの踏み具合により前後して面白い。
酒屋が無い!!
六日町ICを降りたが、開いている酒屋が無い。夜の17号を湯沢方面に戻りながら、酒の匂いをかぐ。山中のアルコールは厳選調達してあるが、それに手をつけるわけには行かない。六日町の駅ロータリーにも入り込むが、12時も過ぎると期待するのがおかしかった。やっと見つけたセブンで、朝食のおにぎりを買って、ダメモトで聞いてみると、インター反対側のセブンにあるとの情報。これで、寝酒の準備がやっと整った。午前2時に十字峡に着く。八海山2号瓶で乾杯して、車のラゲッジスペースで寝る。鉄パイプが体にあたり、寝着けなかった。
コースタイム:溝の口9:00→六日町IC1:15→十字峡2:00
9/21(土) 晴れ
寝不足だ。今日は思いっきりの登りが待っている。加えて、稜線では水が無いので、各自3L持ちだ。午前4時くらいから、登山者の車の到着がはじまり、どんどん入山していく。こっちは、ゆったり、おにぎりなどをほおばりながら、仕度する。いきなりの急登から、中ノ岳は歓迎してくれた。一合目の石柱上で一本立てるが、急登と重荷で眩暈がする。二本目は調子が戻ってきたが、久々の重荷に足がついて行かない。日向沢奥壁の断崖を左手に望みながら上がって行く。バテバテで、日向山ロボット雨量計に到着。熱中症気味で、グロッキー。中ノ岳はその全容を見せ、また一段と大きく立ちはだかってきた。「あそこまで行くのかよ。今日、丹後山ってまでというのは無理だなぁ。」小天正手前の日陰で30分冷やしたが、その後も、15分毎に休みを入れて、やっと何とか12時過ぎに稜線に飛び出す。中ノ岳山頂は、越後三山はもちろん、荒沢岳の鋸歯のような稜線や燧、日光白根、平ケ岳、奥利根源流の山並、本谷山から巻機山まで360度の展望だった。場所を変え、小屋へ荷物を入れて、夕方まで、ゆっくり酒(Goroちゃんが担ぎ上げた日本酒5合パック)を飲む。荒沢岳を眺めながら、板倉沢源頭の草原にすわり、酒をすする。風に吹かれてとてもいい気分だ。夕方、雲がふえてきたが、夕陽はじんわり雲を染めてやわらかく沈んでいった。その晩の小屋は10名ほどで、連休とは思えない人数だった。雨水用ポリタンクが期間限定で設置されており、宿泊者にとって貴重な水になっていた。


日向山からの中ノ岳

中ノ岳小屋から荒沢岳

越後駒をバックに酔っ払い発見

コースタイム:十字峡6:10→6:47一合目上6:55→7:401260m付近7:55→8:55日向山9:30→10:05小天正手前10:30→11:001600m付近11:15→11:45稜線直下1900m付近12:00→12:20中ノ岳山頂 中ノ岳小屋(泊)
9/22(日)晴れ
起きると、思ったより天気は崩れていなく、高曇りだった。今日は長丁場を残してしまっているので、6時に出発する。中ノ岳南東面の断崖脇を急傾斜で下っていくと、灰ノ又山〜荒沢の稜線が高く長くなり、兎岳が大きくなってくる。兎岳から振り返ると、中ノ岳のピラミダルで重量感のある山容が大きく高くそこにある。行く手をみれば、奥利根の源流の、思いのほか標高の下がった稜線が近づく。谷は深くえぐられ、この時期でも残雪が見受けられる。指呼の間にある目立たないピークが奥利根源流の大水上山らしい。下っていくと、パッとしない稜線に奥利根水源の碑があった。沢からでないのは残念だが、源流のピークを踏むことに不思議な懐かしさが湧いた。高桑信一さんの奥利根に関する秀文を、何度も読んでいたせいかもしれない。稜線漫歩で進んでいくと、のっぺりと平らな丹後山に着く。振り返ると、中ノ岳は随分遠くになっていた。ここから一気に下る。中ノ岳への登りも急だったが、こちらもそれ以上に等高線に忠実に降りていく。途中、4合目で休んでいた場所で、ミヤマクワガタを拾った。初日にも見かけたが、ミヤマクワガタが随分多い山域らしい。子供への土産に雨ぶたに入れる。いい加減ガクガクに足がなっても着かず、やっと林道に出る。河原で顔を洗い、水を飲む。目の前の淵には、小ぶりのヤマメが泳いでいる。三国川沿いの林道を下っていくと、右岸の崖から50m幅くらいに水が滴り落ちているところがあり、カメラマンが撮影中だった。十字峡に着き、休憩舎で、そばとビールで打ち上げ。五十沢温泉にて入浴し、ジャスコ六日町店経由にて、帰京。帰りは、関越恒例の渋滞に思いっきりはまった。


兎岳より:手前大水上山をバックに
本谷山〜巻機山に連なる奥利根源流の山並

奥利根源流碑から中ノ岳を振り返る

丹後山の円頂

コースタイム:起床5:00中ノ岳小屋6:00→7:00最低鞍部上7:15→8:00兎岳直下鞍部8:10→8:25兎岳8:40→9:00大水上山→9:40丹後山10:00→10:53合目11:07→12:20林道12:35→13:15十字峡




<コメント>
兎に角バテタ。最近、あまちゃんの山登りばっかりしているので、体力も根性も低下しているのがわかる。
Goroちゃんにも、随分迷惑をかけてしまった。反省しきりだ。
とはいえ、奥利根源流を望めたのは感激だ。ある意味で本州の真ん中の山域に、わずかとは言え足を踏み入れられて幸せである。