青笹2:奥山温泉から細島峠経由 山域 安倍奥
2001/11/23(金)
メンバー:Goroちゃん
天候 晴れ
注意:この記録についておきたトラブルについては、
全く責任を負えませんのでご了解下さい!!

3ケ月振りに山にいけた。山梨側から青笹を目指さす。3日前から尺管神経障害(肘から先のの神経の障害)で右手薬指と小指がシビレテおり、いささか不安。まあ一般ルートだから何とかなるか...と決行する。

おくやまに もみじふみわけ なくしかの こえきくときぞ あきはかなしき
秋である。山梨県富沢町にある奥山温泉。まさに、おあつらえ向きの入山口だ。Goroちゃんと青笹に行こうと決めたが、前日になって大きな勘違いが発生していた。私は、当然、静岡市有東木からの周遊、Goroちゃんは山梨県側奥山温泉からの周遊。メールやりとりして、食い違いに気づく。問題は、福士川からの細島峠への道が通行可能かどうかだ。96年、97年くらいのガイドだと通行不能。93年は踏み跡程度で通行可能。でたとこ勝負で奥山温泉からアプローチ。細島峠へは登路に選定し、取付けなければ、あきらめて田代峠よりピストンの方針。かつての勤務地、富士営業所にて集合。10分遅れでGoroちゃんと落ち合う。芝川町経由で52号に出ると、後ろから消防車が追い抜く。町内に入るも、次々と消防車が追い越していく。それも、私らが目指している方向へだ。沿道の家の人が出てきて、不安そうに消防車を見送る。この喧騒とは裏腹に、福士川沿いは、紅葉まっさかりのなかのドライブだ。山をまわり込んだところで、白煙がもうもうと立ち昇っているのが目に飛び込んでくる。徳間に着くと、右手上徳間の民家が延焼中で、町内総出の消火作業中だ。火の勢いも抑えられていて、間もなく消火するだろう。現場を横目に見ながら、奥山温泉への道に入る。途中舗装が悪くなるが、概ね良好な道を奥山温泉に到着。ゲートの鍵は開いていたが、その先ダートで駐車スペースの保証がないので、温泉に駐車。落ち葉の林道を歩き出す。今日は本当に良い天気だ。地図を見ながら進み、ワサビ田の先で、あっけなく細島峠への登山口を示す、真新しい道標を発見。取り付くと、迷い様がないくらいに、ピンクテープの氾濫。二人して、なぁ〜んだと顔を見合わす。傾斜が急激に増すクランク上で小休止。ここから500mの急登だ。気持ちよいほどの、はっきりした登りが続く。Goroちゃんは調子いいが、こっちは顎を出す。「ホーホーラ行こうぜ、(ホーラ行こうぜ)ホーホーラ行こうぜ(ホーラ行こうぜ)」とモームスのザ.ピースの歌いだしを唱えながら何とか付いていく。途中、中高年の夫婦の先行パーティに追いつく。このルートを登る人がいるのに、チョットびっくり。しばらく我慢すると、稜線に飛び出す。富士山が直ぐそこの目の前にある。大無間や風イラズ、安倍奥の山々、有東木の集落を見下ろしながら、写真を撮りながらゆっくり青笹へ向かう。山頂手前のピークの展望が抜群。山頂に着くと、大賑わい。大無間からその奥に左手前黒法師からの深南部からはじまって池口から光、上河内、聖、赤石、荒川中岳、悪沢岳の主稜線、手前に布引から笊、十枚の間にピラミダルな北岳、その右には八ヶ岳のかたまり。と昼過ぎの展望としてはこの上ない状態だ。山頂に寝転び、ビールを空けるが、何とその後、Goroちゃんがおもむろにワンカップの「真澄」などを取り出す。山頂で日本酒を飲むのは初めてだが、それはそれで、出されたものは全て頂く高度成長期の子供である。田代峠へと下るが、この道も半端じゃない急坂でこっちから登るのも願い下げだ。峠から温泉へ辿るが、あまり歩かれていないようで、橋も苔むし、道も落ち葉で埋まっていて、誠に好ましい。温泉は500円で露天風呂もありこざっぱりしており、丁度良い湯加減だった。富士に戻って、丸天で「中トロ定食」で打ち上げ。このあと、Goroちゃんは渋滞にはまって、川崎に戻った。
細島峠から青笹への稜線

十枚さんから南アルプス南部

青笹手前ピークより富士川越しの富士山

大無間の後に深南部の山波
コースタイム:小田原5:45−車→7:30富士市7:50−車→奥山温泉9:34 →10:00細島峠取付き→10:25クランク上10:40→11:28細島峠11:33→12:28青笹13:20→14:05田代峠→15:10奥山温泉



<コメント>
奥山温泉から細島峠の道は最近整備されたようで、迷い様が無いくらいにピンクテープだらけ。少しはがした方が良い。
富士川沿いからの安倍奥への登路は標高差があって結構面白い。