叶の高手先からの会津朝日岳

避難小屋手前からの会津朝日岳

会津朝日岳山頂にて

小幽沢上部のぶな
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20日は仕事の締めだったので、夜遅くの出発になった。雨はどしゃ降りで、全然良くない。と言っても、私は打ち上げで、酔っぱらっており、Sさんの車の助手席で、爆睡してましたが(すいません)。小出ICから、田子倉湖へと、峠越えする。やたらと、工事中が多い。雨脚は衰えて来たが、霧が濃い。田子倉湖の休憩舎の駐車場で、テンぱろうとしたが、雨を避けるところが無く、初日から雨で濡れたくないので、もう少し進む。田子倉の駅を過ぎて、只見青少年旅行村の入口にある、『かわっこらんど』の玄関横の軒先を借りてテンパル。入山祝いをして、午前2時頃、就寝。
翌朝、皆がおきたので、渋々おきると雨が上がっていた。いわなの里の奥の登山口に着くと、三重ナンバーのワゴンが一台だけあり、朝食中だった。稜線付近はガスっていたが、徐々に薄くなりそうだ。赤倉沢沿いの斜面も紅葉している。赤倉沢から離れるところで、先行の単独行者に追いつく。後でわかった事だが、この方、「東北の山ML」のNさんで、めちゃくちゃ早い。叶の高手への急坂を登っていくと、ざわざわと人の声が聞こえてきて、突然団体に遭遇する。そう言えば、いわなの里にバスが停まっていたっけ。道を譲って貰い、人見の松で休む。下から、団体さんが上がってきたので、本当に“人見の松”になった。叶の高手にくると、会津朝日岳の雪に磨かれたフエースが目に飛び込んでくる。会津というよりは、越後の山に近い山容だ。熊見平までまわり込むが、黄葉紅葉の中で、特に向かいの斜面のぶなが素晴らしい。幹の下半分が白く(たぶん、積雪がそこまでくる)上半分が苔で真っ黒になっており、団扇のように大きく枝葉を広げ、濃い山吹色の葉を一面に着けている。バイウチの高手まで登ると、北面の岩壁が目前だ。小幽沢側には、黄葉のぶなの斜面が広がっていた。岩場を直上し、ピークに立つが、山頂は少し下った先にあった。ビールで乾杯!!高倉山方面は雪で磨かれた斜面が稜線まで突き上げている。丸山岳方面は残念ながら雲の中だった。Sさんが恒例の登頂カステラを、Nさんと、全国を車で廻りながら山を登っている三重のひげのおじいさんにおすそ分けした。思ったより、早く着いたので、帰りは紅葉黄葉を眺めながらゆっくり下る。熊見平で、今晩の酒のあてにぶなの実を拾う。人見の松に着くと、晴れ間も覗いて来た。紅葉に陽の光があたるのをしばらく眺めていた。下山後、深沢温泉『湯ら里』に寄って、志津倉山登山口の駐車場に移動した。夜は、満天の星空のもとで、酒盛りとなった。 |