7/11(土)〜12(日) 曇りのち晴れ | |
朝起きると、雨は上がっていたが、ガスで何も見えない。最高峰の男女岳もガスで展望は全く無い。男岳まで行き、稜線通しに横岳に向かう。焼森でコマクサを発見するが、群生というものでは無く、ガスのせいもあって見落としそうな程、少ない。傾斜のゆるい斜面を、湯森山まで登る。北斜面に雪渓があり、ニッコウキスゲの群落がはなざかりだ。熊見平は気持ちよい草原の中を歩いていく。宿岩を通過し、笊森山に来ると、千沼ケ原の湿原が眼下に広がる。名前負けしないくらいに、大小の池がある。滑りやすい急坂を下っていく。手前の湿原群を通りぬけ、奥の(下の)湿原で、ビールで乾杯して昼食をとる。この最中、急に晴れてきて、夏山らしい青空が広がってきた。青い空のもとの緑の湿原で、人もいない桃源郷といった時間だ。乳頭山へは、トラバースして行く。このころから、Sさんが昼食だ何かにあたったらしく、急に調子を崩した。乳頭山からは、北に葛根田川源流の山並みが馬蹄形にひろがる。足元の田代岱湿原から大白森小白森が続く。田代岱湿原は、土壌の流出が始まっており、乾燥化が進行している。稜線上で急降下したあと、林床の豊かなぶな林の中を、静かな水平道が続く。分岐からくだり、バス停に向かうが、Sさんが調子良くないので、16:30のバスに間に合う様に先行する。車を秋田駒ケ岳八合目駐車場にデポしてあるので、運転手だけでも田沢湖温泉で乗り換えて、最終バスでもう一度登らなければならないのだ。本隊も、何とかバスに間に合い下山。田沢湖温泉に着くが、最終バスは過ぎていた。バス停前の、国民宿舎「駒草荘」にとりあえずチエックイン。フロントで、I一族が空室が無いかと寄っていたことを聞く。車を取りに行きたいので、車を貸してくれるよう交渉したがNG。タクシーがあがってくるのは、随分時間がかかるとのことで、困ってしまったが、Iさんが、携帯を持っていることを思い出し、駄目モトでTELすると、まだ田沢湖高原で宿を探していた。お願いして、八合目駐車場に送ってもらう。駐車場に着くと、たくさんの人がいて、取り囲まれてしまった。最終バスが上がって来てないそうで、下山手段がなく、日も暮れるので、乗せれるだけ乗せてくれとのこと。その話の最中、バスが上がってきて事なきを得たが、山中で大勢の人に囲まれるほど怖いものは無い。I一族は盛岡まで戻って投宿。色々あったが、白濁の温めの露天風呂につかり、田沢湖を眺めながら、缶ビールで下山祝いをした。翌日は、田沢湖や小岩井農場の観光をして、昼過ぎ盛岡ICから東北道にのり、帰京。 |
![]() 湯森山北斜面のニッコウキスゲ ![]() 千沼ケ原を眼下に ![]() 千沼ケ原の池塘 ![]() 夏空が広がってきた |
コースタイム:八合目避難小屋5:45→6:45阿弥陀池→7:05男女岳→7:45男岳→8:25横岳→8:35焼森→9:25湯森山9:40→11:05笊森山11:15→12:00千沼ケ原13:00→13:55乳頭山14:15→15:00田代岱避難小屋15:10→16:20乳頭温泉バス停16:30→田沢湖温泉国民宿舎「駒草荘」(泊) |
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