明日のための予想 2005/11/20
マイルチャンピオンシップ 京都外1600m
このレースの異端馬は路線的にはローエングリンが騎手も含めて当然TOP。5ヶ月の休みは大した不利にはならないし気分よく逃げれば実力は中距離路線のG2レベルではある。マイル戦の実績もタイムも遜色なく有力ではある。問題は他の先行馬の臨戦過程との相対的な関係。ラインクラフトは牝馬G1路線の代表格で異端度も高い。テンションもいいし少々のペースの厳しさを投げ出す可能性はないが、秋華賞組がエリ女で総崩れになった事でも分るように相当きついレースだったからその反動の心配のみ。ローエンとの差は逃げるか逃げないかだけ位の差なので微妙。ビッグプラネットは春ほどのテンションはないが逃げないで前走踏ん張ったところを見ると成長がないわけではなさそう。ただし、同路線も多く今回逃げないみたいな事も言っているのでやはり劣る。バランスオブゲームは天皇賞からの距離短縮だが溜めるタイプではないのでやはり前に行きたい口。路線も過程も理想的だが騎手次第でちょっと怖い。年だしね。タニノマティーニはとてもいいリズムでここに参戦できたがやはり馬の実力が足らないだろう。おそらくこのメンバーの先行馬の中では粘れそうにない。ダイワメジャーは天皇賞パス後に間隔とってここに。騎手にルメールを配して何やら万全っぽい。ただ関西遠征が初めてで輸送の問題が残るわけだから難しい。ただ普通の状態ならペース次第も勝負にはなるテンションではある。こういう風に考えると先行勢はG1レベルの抜けた存在はいないもののかなりの激戦で勝負どころではかなり激しい摩擦が生じる可能性が高い。もちろん後ろに切れる人気馬が揃っているのでえらく速い流れにはならないだろうが、それでも自分たちの持ち味の発揮するために仕掛け所は相当に難しい。やはりそうなると離して逃げる事の出来るローエンがこの中では有利…。ただこの中で有利であるというだけでレース全体で有利とまでは言えない。ダイワメジャーとバランスオブゲームとラインクラフトが並んで次点。ただし、ダイワメジャーは調子次第では勝ちまであると見る。その他の異端馬は牝馬路線の馬であるが、ラインクラフトとアズマサンダースだが、混合G3レベルのアズマサンダースは置いといてラインクラフト。上に秋華賞の反動の心配を書いたが、この馬は基本的には差し馬である。最後方から競馬しても勝負になる足は持っている。今回内枠であり前に行きたい口が結構いるのと受けて立つ立場ではないので内のポケットで脚を溜める戦法を取るだろうと思われる。前半足が溜められる分有利に運べる可能性がある。前と後ろに激しい流れがあるためエアポケットが中段内目に出来るかもしれない。そうなるとこの馬に有利になるだろうし牡馬混合戦で怯まない体力もありそうだし有力である。この場所には豊のマックス、勝ラディウス、ペリエハットトリック辺りがひしめく。差し足ではこれらの兵に劣るかもしれないが前に行ける足がありスタート後の位置取り争いにはなんなく勝てるだろう。他の3頭はこの位置の取り合いで前半脚を使う可能性がある。ローエンとラインクフとの出足で豊と勝春はかなり後方になりそうなので問題はペリエ。この騎手には計算が通じないところがある意図的な騎乗が可能な騎手なので予想は難しい。買うなら買う。買わないなら買わないと決める方が正解。で、今回は「買う」なのでよし(^^;ラインクラフトは位置取り的に有利な唯一の馬なので買う。さて問題は後方外。ここまではっきりしているのはデュランダル、サイドワインダー、テレグノシス、アルビレオ、マイネルハーティーは仕方がない(笑)臨戦的にはアルビレオだがどう考えても同じところから追い出しては追いつかない。調子も関係するが絶好調でも難しい。サイドワインダーは前走内から差して来て外のコスモに差されたことからもやはり外から追い込む方が合っているが、デュランダルとの違いは3ハロンからの加速。そこでデュランダルに離されるともう追いつけない。テレグノシスでも同じだがまだ融通が効く分テレグノシスの方が安定するだろう。マイネルハーティもサイドワインダー型だが成長している可能性がある。
こうなると完全ではないが別路線のデュランダルがやはり優位。しかし前走2着。その前の香港で5着。勝てる追い込み馬が善戦の追い込み馬に退行している可能がある。追い込み馬が勝ててる状況というのはかなり特殊で期間も短い。普通は勝ったり負けたりの筈である。去年のこのレースでもそう考えたがその前のレースが重馬場で相当に特殊だった事で乗り切った。今回も前走の勝ち馬が出ていない分去年のようになる可能性はあるが、時間は流れている。この馬の好走には疑いがないが…勝てるか?これは勘、それも山勘の部類ではあるが彼に用意されている席は2着のような気がする。今回の馬券はデュランダル2着に掛けてみたい気がしている。最後に路線別であるが今回の注目は同路線の中では天皇賞とスワンSの逆転系。天皇賞組の方が上だろう。
「まとめ」
・先行馬は今回厳しい
・外の追い込みでどの馬もデュランダルに勝てない
・中団内に妙味
・異端はローエンとクラフトとデュランダル
・デュランダルは2着
・路線では天皇賞組重視
「馬券」
本線ダイワメジャー→デュランダル→天皇賞組
複線ラインクラフト→デュランダル→天皇賞組
デュランダルが勝つなら2着ラインクラフト、ダンスインザムード(天皇賞最先着)、ダイワメジャー
ちょっと押えたい馬券 ローエングリン→デュランダル⇔ハットトリックとラインクラフト
場合によってはデュランダル→サイドワインダー→マイネルハーティー