2003年10月2日   3歳クラシック

秋競馬の核とも言うべき3歳クラシックのトライアルが消化され、牝馬牡馬ともに有力各馬が出揃ったようである。 今年は牝牡ともに2冠馬がおり3冠馬誕生の可能性が当然高い訳だがトライアルではスティルインラヴ、ネオユニヴァースともに微妙な負け方をした。ともにSS産駒であり、別に示し合わせた訳ではないだろうが共に当面のライバルである馬それもSS産駒にやられたかっこうである。雨中流的な発想をすれば本番は共に勝つか、共に負けるかのどちらかではないかと考えてしまう。いや、どちらも負けると考えているというのが正直なところである。もちろん秋華賞も菊花賞もSS産駒が得意としている部類のレースではないことも含めてだが、「流れ」「空気」が共に負けることを示しているように思えて仕方がないである。トライアル戦を見る限り2冠馬を含めた上位馬の実力差はないに等しいものであることは言わずもがなである。つまり展開、調子の良し悪し、馬場などが微妙な着差として現れるであろうということなのだが、もう一つ重要な点がある。それは統領性というものである。馬は群の中で生きるのも…云々はまあ他に譲るとして(^^;一旦群のボスとなった馬は牝馬でも牡馬でもそれなりのパフォーマンスを群の馬たちに見せておかなければ、立場が保てないというか示しがつかないといか、つまり舐められてしまう訳だ。別に舐められてもレースになればその能力を生かして勝てばいいという個体能力至上主義では競馬は決して語れない。一旦舐められれば、相手も自分の能力を100%発揮してしまう危険も増大するし、ボスの威光に脅えていたヘタレ馬も妙に活気付いて競い合ったりして乱戦化してしまい不利を被ったりする率も高くなる。もっと言えばボスだと思っていたが、そうではないという振る舞いを受けちょっと落ち込んだりすることもあるのではないだろうか(笑)それが、本番でどういう影響を受けるか?微妙な実力差のレースでは相当な不利な条件ではないのだろうか?しかしだからと言ってボスはトライアルも全部圧勝で勝たないといけないと言っているわけでもない。ナリタブライアンもスターマンに内からやられた。しかし、菊本番では恐らくもう負けないだろうと思わせるトライアルだったと今でも思う。3歳クラシックは非常に特殊なレース体系で、そして他のレース体系に比べこの「統領性」がもっとも表れるのではないかと思われる。スティルもネオも堂々としたチャンピオンであるが故にトライアルの負け方が気に食わないのである。普通にレースをして普通に負けた…本番で普通に巻き返した…これは伏兵馬のやるパフォーマンスであってプライドの高いボスがするパフォーマンスではない。「なんとか凌いだが、ちょっと間違ったらやられてたよ。さすがボスだねぇ」「やったぜぇ!考え抜いた奇策で春の敵を討ってやった。ただ次はもう通用しないだろうなぁ」くらい勝った馬に思わせるパフォーマンスが必要だったのではないか。他の単なる一叩きのトライアルではない。クラシックのトライアルはそうしたものではないだろうか…。

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