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日本獣医畜産大学臨床病理学教室のゲストボードへの私の投稿
「原因不明の下痢は悪性リンパ腫でした。」
にいただいた石田卓夫先生からのメッセージです。

現在は、日本獣医畜産大学の助教授を退職され、赤坂動物病院でのご勤務。
そして、日本臨床獣医学フォーラム(JBVPフォーラム)の代表としてご活躍されています。


消化管型リンパ腫

投稿日 3月21日(土)00時50分 投稿者 石田卓夫

大変な病気で愛犬をなくされ,心が痛まれたことと思います.
3歳という若さで,悪性の腫瘍ができるのは比較的まれですし,しかも体表のリンパ節から腫れてこないタイプの消化器型リンパ腫とは,主治医の先生もあまり考えなかったと思います.
ゴールデンレトリバーでは若くしてリンパ系の腫瘍が起こることがあります.原因は不明ですが,遺伝的な背景も関係するのかもしれないし,あるいはもともと腸が弱くてよく炎症を起こしていたのかも知れません.
消化器型のリンパ腫は予後自体も悪く,治療に対する反応も悪いもので,われわれ獣医師としても,寛解にすら持ち込めない症例が多く,悪性腫瘍に対する医学の無力さを痛感する病気です.
それでも発病から6カ月間生存したのですから,今回の対応はよかったのだと思います.
人間の歳に換算して2年半生存したことになるのです.人間は自分達の時間の尺度だけでものを考えがちですが,げんちゃんにしてみれば,病気になってからもママの看病のおかげで2年半ママと生活を共にできたということなのです.
心からご冥福をお祈りいたします.



当時、石田先生も愛猫をなくされたばかりだったのに、こんなに温かいメッセージをいただきました。
治るはずのない病気だったとわかってからも、もし家の子にならなければどうだったんだろう、とか、あーすればよかった、こんな事しなければ・・・と整理できないでいた思いが溶けるようでした。
本当にありがとうございました。

このメッセージを私の拙いHPのいちページとして使わせていただくことを、次のメッセージと共に快くお許し頂きましたこと、重ねてお礼申し上げます。


どうかすばらしいHPを作ってあげてください.
生命のあるものは,生命がなくなっても,残された生命に何らかのものを残すものです.
われわれが今生きていろいろなことをやっているのも,そのようなことにつながるのだと思います.石田卓夫


日本臨床獣医学フォーラム(JBVP−フォーラム)
日本獣医畜産大学臨床病理学教室 ペットロスサポート


        
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