コードギアスSS
TURN19 『裏切り』
藤堂「観念しろゼロ」
千葉「よくも我々をペテンにかけてくれたな」
扇「君のギアスのことはわかっているんだ」
ゼロ(…あそこにいるのは兄上!? なるほど)
ゼロ「扇、ギアスとは何のことだ?」
扇「なっ! しらばっくれるな! ギアスとは人をいのままに操る催眠術の事だ。それを使って俺達をペテンにかけていたんだ!」
ゼロ「ほう? それが本当なら随分便利な事だが…そんな都合の良い力、ギアスだったか? 何故私がギアスを使っていると?」
扇「この期に及んでまだしらを切るのかゼロ。ギアスの事は千草が証言している」
ゼロ「千草? ああ、扇が我々黒の騎士団に秘密で愛人にしていたブリタニア人のスパイ女ヴィレッタの事か?」
藤堂「何!?」
南「扇、お前…」
扇「なっ…た、確かに黙っていたのは事実だ。だが決して愛人なんかじゃない。それに今はギアスの話の筈だ」
ゼロ「なるほど。つまり敵であるブリタニア人が私をギアスを使うペテン師だと言ったから君たちは私をペテン師と言っているのだな?」
扇「そ、それは…」
千葉「…それだけじゃない。ゼロがギアスを使ったと自白しているテープがある」
ゼロ「テープ? 出所は何処だ? それが私だと証明出来るものなのか?」
千葉「えっ? それは特使として訪れたシュナイゼルが持ってきた物で…ルルーシュと名乗る男がラウンズの枢木スザクとの会話が…」
ゼロ「ブリタニア人で戦争相手の大将であるシュナイゼルが持ってきたテープで会話相手が名誉ブリタニア人でナイトオブラウンズ
でもある枢木スザクと会話していたテープでルルーシュと名乗る男がギアスを使ったと自白したから私はギアス使いだと?」
玉城「あれ?」
藤堂「ゼロ、貴方が日本人虐殺をユーフェミアに命令したという証言もある」
ゼロ「誰が証言したのだ?」
藤堂「…コーネリアだ」
ゼロ「ブリタニア帝国第二皇女で元エリア11の総督コーネリアが言ったから私が日本人を虐殺させたと?」
藤堂「日下部や片瀬少将にギアスを使った疑いはどうだ?」
ゼロ「どうだ? と言われてもな。日下部は不名誉な行いを恥じて自害したし、そもそも片瀬少将とは面識もないのだが…そのギアス
とは面識の無い相手にもかけられるものなのか?」
藤堂「む、確かに。扇、ギアスをかけられたと証言したヴィレッタは何と?」
扇「それは、聞いてみないと…」
ヴィレッタ登場
ゼロ「私がギアスという催眠術を使って君を操ったそうだが?」
ヴィレッタ「そうだ」
ゼロ「どうやってだ?」
ヴィレッタ「…それは解らない。恐らくギアスを使われた時の記憶が無くなる」
ゼロ「解らない? では私にギアスをかけられたとどう証明出来たのだ?」
ヴィレッタ「くっ、ルルーシュ白々しい真似をッ、私のサザーランドが奪われた。お前が奪ったんだ」
ゼロ「盗んだのが私だと? 記憶も無いのに私に盗まれたと?」
扇「ち、千草?」
ヴィレッタ「扇黙っていろ! 証拠ならいくらでも…くッ! だがコイツがブリタニアの皇族なのは間違いない!」
玉城「そ、そうだぜ! 信じていた俺達に正体を隠していたんだ! コイツはブリキやろうなんだ!!」
ゼロ「玉城! 扇、そしてカレン。君達は私とキョウト六家の重鎮桐原との会話を聞いた筈。私が日本人では無い事。しかし
ブリタニアに対する憎しみが真実である事。そして私が信頼に値する人物であることを証言した桐原の言葉を!」
玉城「そ、そういやあ…」
扇「いや、それだってギアスかも知れないんだ」
ゼロ「またギアスか…では使ってみよう。カレン」
カレン「は、はいッ」
ゼロ「今此処で裸踊りをしろ」
カレン「はぁッ!? で、出来ません!!」
ゼロ「そうか。出来ないそうだ。扇、何かやり方があるのか? 五円玉でも用意すればいいのか?」
ヴィレッタ「仮面だ! 仮面を取れ。きっと顔を見せる必要があるんだ!」
ゼロ「解った」
ゼロ仮面を脱ぐ。以後ルルーシュ
杉山「…日本人じゃない」
ルルーシュ「そう。元第11王子ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア。母上の存在を疎んだ皇族に母上を殺され、妹と共に人質として日本に
送られ、そのまま父シャルルに見殺しにされた、ブリタニア皇帝を憎む者だ!」
全員「…」(そりゃ恨むよなあ? 的表情で)
ルルーシュ「ではヴィレッタに命じる」
ヴィレッタ「何? や、やめろ」
ルルーシュ「自害しろ」
扇「ちぐさ〜ッ!!」
ヴィレッタ「うっ…えッ?」
千葉「…自害しない?」
玉城「おい扇、これはどういう事だ?」
扇「ま、待ってくれ。きっと何か方法があるんだ。それに彼は俺達を駒扱いしていたんだ!」
カレン「ちょっと扇さん! 何を言ってるのよ! ゼロは私を助ける為に不利な情勢なのに中華連邦と戦ってくれたのよ?
それに駒扱いなんて、ゼロが皆を処刑から助け出す為にどれだけ苦労したかわかってるの?」
南「そうだ、カレンを助ける為にあそこまで言い切ってくれたゼロが俺達を利用するなんて、変じゃないか?」
杉山「教えてくれゼロ! あの時、ブラックリベリオンの時、何故俺達を見捨てたんだ! ゼロがいれば井上も吉田だって
死ななくて済んだかもしれないんだ…」
ルルーシュ「…解った。では話そう」
ルルーシュ「ブラックリベリオン。トウキョウ租界を奪取しても本国からブリタニア本隊がくれば日本はまた戦場となる。その
為絶対に必要だったのが取引材料としての皇族の確保だった。しかしコーネリアの確保に失敗。しかし私には
奥の手があった。南覚えているか?アッシュフォード学園にいた車椅子の少女を。もう一人の皇族、
現エリア11総督のナナリー・ヴィ・ブリタニアを」
南「あっ! そうか、だからあの時ゼロは…」
ルルーシュ「扇がブリタニアのスパイ、ヴィレッタに銃撃され、その混乱でナナリーが行方不明。あげく抑えていたランスロット
も奪取された。奪われたナナリーの所在を極秘ルートで知った俺はナナリー奪取の為別行動をとったが
ランスロットに阻まれた。これが真相だ」
玉城「なんだよそれ!! じゃああの時失敗したのはこのブリキ女のせいじゃないか!!」
扇「ま、待ってくれ。千草は記憶を失っていたんだ。でもあの時ちょうど記憶を取り戻していて…」
玉城「そんなこたァどーでもいいんだよ!! 扇、お前がブリキ女に騙されたのが原因じゃねぇかよッ!」
杉山「扇、お前そんな大事な事だまってて、なにやってるんだよ? 井上も吉田も、みんな死んだんだぞ?」
藤堂「ゼロ、もう一つだけ聞かせてくれ。ゼロ番隊を使って虐殺を行ったと朝比奈が言っていた。これは事実なのか?」
ルルーシュ「教団の事か? それは事実だ」
藤堂「何故だ?」
ルルーシュ「ブリタニアが行っていた人体実験施設。本人の同意なく無理矢理改造され不死身の兵士となるよう強化される
悪魔の施設だった。ジュレミアもその被害者の一人だ。ラクシャータに確認を取ればいい。ジークフリートの
神経接続システムを乗りこなすには人体にどのような強化がされているのかをな。そしてその教団は全員その
所業を知っていた。女子供全てな。そんな悪夢を断つには全員殺す以外手は無かった」
藤堂「…ゼロ、すまなかった。私が抱いていた疑念は全て晴れた。疑った代償として私を殺してくれ」
千葉「藤堂さん! 違うんだゼロ! 藤堂さんは朝比奈が死んで動揺していて…」
ルルーシュ「その隙をシュナイゼルに漬け込まれたといった所か。ディートハルト」
ディートハルト「はい、ここに」
ルルーシュ「恐らく真実5、でたらめ5をうまく織り交ぜて言葉巧みに私が黒の騎士団を利用していたという方向に
シュナイゼルに誘導されたな?」
ディートハルト「はい。それ以外にフレイアについてゼロに事前に通告したとも言われましたが」
ルルーシュ「あの爆弾か。事前に通告? 確かに枢木スザクから強力な爆弾があるから戦うのをやめろと通信があったが…
ディートハルト、お前ならそんな見たことも無い爆弾とやらで戦いをやめるか?」
ディートハルト「やめません。脅しの常套手段の一つと認識するでしょう。シュナイゼル本人からの通達なら別ですが」
ルルーシュ「ディートハルト、他には?」
ディートハルト「ありません。ただ扇副指令が会議の最中に捕虜のヴィレッタを伴い、ゼロはペテン師で我々を駒として
利用していたんだと執拗に連呼していました。そしてゼロを引き渡す代わりに日本を返せと、独断で取引を
始めました」
ザワッ(全員が扇を見る)
扇「い、いや違う…信じてくれ、ギアスは本当にあるんだ!! 千草…」
とっくに姿を消してるヴィレッタ
扇「ち、千草…」(銃を取り落としガックリとひざをつく扇)
玉城「ばっかばかしい! 何がギアスだよ、良く考えてみりゃそんな便利なモンあったら俺らいらねーじゃん、一人でブリタニア
本国行って皇帝に死ね!っていやあ言いだけじゃねーか、なあゼロ?」
ルルーシュ「(た、確かに:汗)…ああ、そうだな」
おしまい
というわけでギアスについてしらを切るバージョン。
いや解ってるよ?こうならない状況をスタッフが強引にも一応作り上げてるってのは。
第三者視点で会話できるラクシャータがいなかったり、扇がぶっちゃけもう日本?それより千草とまたHしてェ!
な状況だったり冷静な藤堂が朝比奈の死でちと混乱してたりとかナナリー死んでルル自暴自棄だろな的なタイミング
を見計らってたんだろなシュナイゼルとかね(だからスタッフわかっててやってるんで突っ込むのはマナー違反)
だからコレは本気で頭おかしい事言ってるのに気づいてない種とは次元が違うですよ。
もう面倒になってジェバンニがやってくれましたに逃げたデスノとも別。
ただ解るけど扇死ね!とか思ったんで書かざるおえなかっただけ。