44話:二人のラクス におけるラクスの虚言にもしミーアが対処できていたならば…そんなif

 

 

ミーアの叫び

 

ラクス「私はデュランダル議長の言葉と行動を支持しておりません。

悪いのは全てロゴス。議長のおっしゃるそれは本当でしょうか?

それが真実なのでしょうか?悪いのは彼、世界、アナタではないのだという

言葉の罠にどうか陥らないで下さい。我々はもっと良く知らねばなりません。

デュランダル議長の真の目的を」

 

ミーア「お話は終りましたか?」(ニッコリ)

ラクス「・・・」

ミーア「まずはカガリ様、声明の途中にお邪魔してしまい大変申し訳ありませんでした」

カガリ「・・・いや、それはかまわない」

ミーア「ありがとうございます。私はオーブ首長国連合カガリ・ユラ・アスハ様の世界へ向けての声明

だとお聞きしており、まず声明をお話になる前に、今回の不毛な戦闘に対しての返答を頂きたかった

だけなのですが、どうやら目的は違っていらしたようですわね」(ニッコリ)

ラクス「・・・」

ミーア「ラクスさん、とおよびするべきでしょうか? アナタですね、先日私に成りすましザフトのシャトル

を強奪、その際、何の罪もない多くの兵士のみなさんに暴行を加え、あげく発射基地を攻撃なさったのは・・・」

ラクス「はい、それは私です。ですが・・・」

 

(ここでシャトル発射基地を破壊するフリーダムの映像が流れる)

 

ラクス「・・・」

ミーア「何故アナタが私に成りすまし、このような破壊活動を行ったかは私には解りません。ですがこの攻撃

によって多くの方が傷ついたという事だけは理解して下さい」

ラクス「・・・その事については、私としても大変申し訳ないと思っております。ですが

それでも成さねばならない事があったのです」

ミーア「はい、きっとそうなのでしょう。ただシャトルを強奪なされた後、そのシャトルに乗っていた方々、

お気の毒な事に両手両足を縛られ、口をガムテープで閉じられた状態でスペースシャトル毎宇宙に捨てられて

いたのですが、無事救助されました。流石にそのような仕打ちをしてはご心配ではないかと思いこの場でお伝

えさせて頂きます」

ラクス「・・・」

ミーア「それでラクスさん、私の質問に答えて頂けるのでしょうか?」

ラクス「質問とはなんでしょうか?」

ミーア「私がカガリ様、いえ、オーブに『なぜジブリール氏を戦争をしてまで守ろうとしたのか?』

その答えをお聞かせ願いますか?」

カガリ「待て! それは違う!! 我々オーブも平和を望んでいる、確かに私たちの不手際のせいで

このような事になってしまったが、我々も必死にジブリールを捕まえようとしていたんだ!

それだけは理解して欲しい」

ミーア「不手際? ではアナタは不手際で戦争をしてしまいました。そうおっしゃるのですか?

多くのザフト兵士の方々だけでなく、オーブ国に住む全ての人々をあのような目に合わせて

おきながら不手際の一言でこのような事態を引き起こした、そうおっしゃるのですか?」

カガリ「そ、それは・・・確かに私の力不足でこのような形になってしまった。本当に申し訳ないと思う。

だが決してジブリールを匿おうと戦ったわけではない!」

ミーア「でしたら何故、早急に戦いをおやめになるという選択肢を選ばなかったのです?

いったいなんの為の戦いなのですか?多くのザフト兵士、オーブ国の兵士、そしてオーブ

国民のみなさん、どれだけの犠牲があったかお分かりですか? そこで得られた物は何もありません。

ジブリールという戦争をお金儲けの為だけに続け、罪の無い人々をただ傷つける、そんな方を

宇宙へ逃がしただけではないですか!」

ラクス「確かに無意味な戦いだったのかも知れません。ですが他国の侵略を許さずというオーブの理念、

そして私が申したとおり、私達はデュランダル議長の言葉を信じる事ができないのです」

ミーア「デュランダル議長が信じられないからジブリール氏を守る為に戦ったのですか?」

ラクス「違います、不幸な行き違いからこのような結果になってしまいましたが、私はジブリール氏も

信じておりません。それは最初に申しました筈です」

ミーア「不手際、不幸な行き違い、デュランダル議長が信じられない、そんな理由でアナタ方オーブは

戦争をしたのですか。何故信じられないのか? 何故話し合おうという選択肢がないのですか?

話し合わなければ分かり合えないではないですか! 同じ平和を求めるのなら分かり合える筈ではないですか!」

ラクス「・・・」

カガリ「確かにそうだ、だがお前達は話し合おうとしなかったじゃないか! そしてラクスを殺そうと

したじゃないか!!」

ミーア「・・・私は殺されそうになった事はありません」

カガリ「偽者のお前じゃない!! お前達は偽者のラクスを使って世論を動かしてきたじゃないか!

そんなデュランダル議長を信じろというのか!」

ミーア「・・・カガリ様、私はアナタにとって偽者なのですか?」

カガリ「何をとぼけた事を! 本物は私やキラとずっと一緒にいたここにいるラクスだ!」

ラクス「・・・」

ミーア「私はシーゲル・クラインの娘、ラクス・クラインです。そちらにいらっしゃるラクスさんを

アナタが本物だと証言なさるのなら、私を本物だと言ってくださる方はデュランダル議長を始めプラント

の皆さん、そして今まで平和の為に戦ってきたザフトの方々を見てきた世界全ての人々です。

そちらのラクスさんは『言葉の罠に陥らないで下さい』そうおっしゃいました。どうか皆さん、

その言葉を反芻して下さい。誰がその姿、言葉で世界を混乱に引き入れているのか理解して下さい。

確かに今回の戦い、一部のプラントの方々がユニウス7を地球に落としてしまった事が全ての始まりです。

ですが平和を愛する地球の皆さんの中にロゴスがいたようにプラントにもまた一部の平和を望まない方々

がいたのです。そのユニウス7落下を必死に食い止めようとしたザフトの皆さん、その後復興に人力した

プラントの方々、連合の圧制から開放したザフトの兵士達を。、平和を手に入れる為に危険を顧みず

ロゴスの存在を明かしたデュランダル議長を!言葉だけでなく、

今までザフトの皆さんが必死になって命を懸けて

戦ってきた全ての事柄を、『信用出来ない』の一言で片付けないで下さい。

今までのデュランダル議長の言葉を、ザフトの兵士全ての行動を思い出してください。

私と同じ姿をした方の『言葉の罠』に陥らないで下さい。

私はデュランダル議長の言葉と行動に真実を見ました。

だから私はデュランダル議長の元で平和の歌を歌いましょう!

 

 

 

いやイマイチだったので感想本編から没にしたんだけど勿体無いので(苦笑)

突発ssの部屋開設に伴い再掲載。