フロレアール すきすきだいすき 1999年7月23日発売


あの「SenseOff」の元長氏がシナリオを書いてるってだけで、
方々、探しまわって入手したのですが、

このゲームがまったく無名のまま終わってしまった
理由が実に良くわかりました

という訳で、今回のオススメは、
13cmさんの「フロレアール すきすきだいすき」でいってみたいと思います。

この「フロレアール」は、基本的に1本道のノベルです。
そして、クリアするごとに選択肢が増えていき別のストーリーを楽しめるというものです。
ただ、このゲームのそれは、
「痕」みたいに大きな一つのストーリーを多面的に見ていくのではなく
ホントに別のストーリーなんですよ・・見事なまでに・・

はじまりの物語は馴染みやすい
“最初ほのぼの、後半急展開、最後はハッピーエンド”
というシナリオ系の王道・・・まぁ一回目はですけど・・。
次の物語は、鬼畜系ストーリーでかなりキツイ内容でした・・話もCGも・・。
CGは、どう見ても15アンダー(へたすりゃ二桁きるかも・・)
メルン相手にハードSMというとんでもないものばっかり・・・
なんていうか、あれを一言で語るなら狂気の世界といってもさしつかえないでしょう。
話のほうもエンディング名称「不幸」「銃声」といった時点で
どんなものかわかって頂けると思います・・
個人的には、この話のエンディングは大好きなんですが、
絶対に
万人受けはしません。
最後の物語は、
富野由悠季の小説「機動戦士ガンダム」堪能できる人なら
おもしろい物語だとおもいます。
内容は、決められたルートを歩くことしか許されない
フィクションの主人公でしかない自分自身に主人公が苦悩すると
いったものなのですが、
どうにもエロゲーの物語に対する作者の意見を聞かされているような気がしました。
ちなみにこの物語で見れるCGは、“カニバリズム”のシーン(フリ)・・
しかし、まさかゲームでこの言葉を目にするとは・・
まあ、知らない人のために無理に知る必要のない言葉だということだけ言っておきましょう・・


あとこの「フロレアール」は、音楽が怖いくらいに「ONE」です・・。
実際、このゲームはBgmってフォルダに音楽がWAV形式で入っているので、
「ONE」の曲を何曲かWAVにして、曲を置き換えてプレイしてみても(おい)
なんの違和感もありませんでした・・・
※置き換え 「フロレアール」 ⇒ 「輝く季節へ」、「斜陽」 ⇒ 「雪のように白く」


最後に、
このゲームに萌え幸せな物語を求める方は、
最初の物語でゲームをやめることを強く推奨いたします。

このゲームは、最も登場人物の少ないゲームだろうな・・。
知人から預かった子にご主人さまと呼ばせるジャン(主人公)って・・・


投稿者mizuさん

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