〜第二回 推奨 BEST BGMゲーム〜

 

合併企画第二弾「第二回 推奨BEST BGMゲーム」…ハッキリいって手間がかかりました、これなら普通にやってればよかったです。
今回は、前回と違ってランクわけをおこなって見ました。星が多いほど評価が高いです。星一つが便宜的に最低ラインになっていますが、このレベルでも十分良質の曲ばかりです。これ以下(どんな音楽だったか全く思い出せんというレベル)は、掃いて捨てるほど存在しますのでお忘れなきように。なお、前回に名前のあがったタイトルは、とりあつかってませんのであしからず。

■ 本編評価について
ゲーム(もしくはノベル)自体の評価になります。
 ◎ … 名作 ○ … おもしろい ● … 可もなく不可もなく △ … イマイチ × … 地雷
という感じで、評価を付けてますが、あくまで個人評価ですのでお忘れなきよう。

 

★★★(ゲームディスクを一つの音楽CD(サントラ)として鑑賞できるレベル)

◆ 化石の歌 (本編評価:◎)

音楽の制作は、渡来亜人氏。同氏によるクラシック曲のアレンジが数曲あるのも特徴です。
音楽が全般的に良いアージュ系のゲームの中でも、「化石の歌」は、とりわけ良い曲が多いです。
ゲームのBGMとしても、それぞれの場面を巧みに演出しており申し分なく「化石の歌」という物語の雰囲気を、実にみごとに表現しています。それを言葉であらわすならば「退廃」「虚構」「哀」「荘厳」という感じでしょうか…
ゲーム自体は、記憶喪失の主人公が、失った記憶を取り戻しながら館に秘められた謎を解き明かしていくという内容で、絵、音楽、シナリオ、システム、演出と、どれをとっても超一流で非常に面白いのですが、今の時風である「萌え」「笑い」などの要素が皆無、印象(館メイドモノ)と本質(SF)に大きな隔たりがある、物語に徹している為、主人公にも個性がしっかり付けられておりタイプにもよるが感情移入をしにくい、物語自体の結末がご都合主義的ハッピーエンドでないので意見が賛否両論になる等の問題点がある為、特定の層には評判が良くないので、いまいちメジャーでないです。
逆に私のように好みが合う人間には異常な程に評価が高いです。シナリオ重視で、「新世紀エヴァンゲリオン」のような話が面白いと思う人、「再創造計画」「ミハイル・システム」「シオン・グローブ」「調律空間」なんて単語に惹かれるものがある人、循環モノが好きな人は、是非、遊んでみてください、激マジでオススメです。
なお、音楽は、ゲーム本編以外にアージュファンデイスク「アージュマニアックス」、アージュサウンドトラック「TRYAD WORKS FOR age 01-03」などでも聴けます。

お気に入り:「追憶」「Brain Link」「ZION」「蠕動」「終焉」「人形の休息」「化石の歌」「化石の歌未使用曲1※」
※「アージュマニアックス」、「TRYAD WORKS FOR age 01-03」に収録

▼ 曲一覧(化石の歌 リニューアルパッケージ ゲームディスクから)

 

曲名

時間

備考

01

化石の歌テーマ

2:37

 

02

パッサカリアとフーガ ハ短調

2:02

J.S.Bach 「パッサカリアとフーガ」

03

コラール

1:10

J.S.Bach 「コラールBWV645」

04

トリオ 二短調

2:00

J.S.Bach 「トリオ 二短調BWV583」

05

追憶

1:22

 

06

1:58

 

07

失われた技術

1:27

 

08

蠕動

1:29

 

09

Brain Link

1:48

 

10

終焉

2:14

 

11

ZION

2:38

 

12

譜式

2:10

 

13

気高き白薔薇

1:56

 

14

移ろいゆく日常

1:31

 

15

想い

2:33

 

16

Grand Love

2:23

 

17

Orgel

1:11

F.F.Chopin.L 「Valse op-69-1」

18

プリエと僕

2:31

 

19

最後の記憶

2:01

 

20

Tension

1:58

 

21

人形の休息

2:31

 

22

Mysterious Indication

1:21

 

23

Ancestral Memories

1:40

 

24

退廃の香り

1:59

 

25

戦慄

2:11

 

26

化石の歌

3:20

 

27

化石の歌

4:17

歌:栗林みな実


◆ 腐り姫〜euthanasia〜 (本編評価:◎)

音楽の制作は雑音工房NOISE。この「腐り姫」が、雑音工房NOISEとしては、最後の仕事だそうです。
「腐り姫」という作品自体が、雰囲気に徹底的にこだわって作られているため音楽も非常に懐郷的なものが多いです。
それぞれの曲がループを前提にするBGMというよりも、ループのない一つの音楽という風体が強く、それぞれの曲が非常に聴き応えがあります、中でも「夢のきざはし」などは、AIRの「夏影-summer lights-」やSenseOffの「コズミックラン」に並ぶ程の名曲だと思います。
ゲーム自体は、極めて良質なビジュアルノベル。文章や演出が非常に巧みですので、その世界にどっぷりと浸れることでしょう。なお、その際には、盲点モードをOFFにしておくことをおわすれなきよう(盲点は一回クリアしてからが基本です)。
あと、このゲームは、絵、音楽、シナリオなどに全くスキがないのですが、システムには、バグという名の大穴があいているので注意が必要です。まあ、現在は、メーカーいわく「虫も潰した改訂版」がでているので問題はないとおもいますが…。(見分け方は、黒いフロッピーとか…)
なお、往年の名作であるLeafの「痕」を面白いと思う方には、絶対オススメです。理由はやればわかると思いますので秘密です。
この「腐り姫」のBGMは、ライアーソフトホームページにおいて、何曲かサンプルがメーカーサイトでダウンロード可能ですので、聴いてみることを推奨します。

お気に入り:「とうかんもり」「湿原」「腐り姫の伝説」「氷雨」「とがの楔」「樹里のテェマ」「夢のきざはし」「リフレェン」

▼ 曲一覧(腐り姫〜euthanasia〜ゲームディスクから)

 

曲名

時間

備考

01

ミニドラマ

2:02

コンピュータゲーム用CD-ROMの注意

02

とうかんもり

3:03

ライアーソフトホームページ」 ⇒ 「腐り姫〜euthanasia〜」 ⇒ 「腐り姫〜euthanasia〜・サンプルボイス」でDL可能(サンプルBGM2-1)

03

イージィゴーイング

2:04

 

04

翠の森

2:14

ライアーソフトホームページ」 ⇒ 「腐り姫〜euthanasia〜」 ⇒ 「腐り姫〜euthanasia〜・サンプルボイス」でDL可能(サンプルBGM1-2)

05

湿原

2:06

ライアーソフトホームページ」 ⇒ 「腐り姫〜euthanasia〜」 ⇒ 「腐り姫〜euthanasia〜・サンプルボイス」でDL可能(サンプルBGM1-1)

06

腐り姫の伝説

3:57

OPムービーで使用されています。初回版はOPムービーを入れ忘れたということなのでDL可能です。

07

追いつめられて

2:37

ライアーソフトホームページ」 ⇒ 「腐り姫〜euthanasia〜」 ⇒ 「腐り姫〜euthanasia〜・サンプルボイス」でDL可能(サンプルBGM1-3)

08

氷雨

2:24

 

09

とがの楔

1:38

ライアーソフトホームページ」 ⇒ 「腐り姫〜euthanasia〜」 ⇒ 「腐り姫〜euthanasia〜・サンプルボイス」でDL可能(サンプルBGM2-3)

10

樹里のテェマ

3:05

 

11

ゆきもよ

5:01

ライアーソフトホームページ」 ⇒ 「腐り姫〜euthanasia〜」 ⇒ 「腐り姫〜euthanasia〜・サンプルボイス」でDL可能(サンプルBGM2-2)

12

たそがれ月

2:37

 

13

愛慾に光る

2:01

 

14

毒薬と甘露と

2:10

 

15

悲鳴あえぎ

1:45

 

16

雨の午後の犬

2:06

 

17

濡れた窓辺

1:23

 

18

ゆずりは

1:57

 

19

夢のきざはし

4:00

KnightEleven」 ⇒ 「MP3」でDL可能(ここのMP3は、素晴らしい出来のものばかりです。)

20

リフレェン

5:06

 

21

盲点。

1:09

 

文句なしです。もう音楽を聴くだけでも良いんで買ってみてって感じですね、前回の対象タイトルでいえば「AIR」や「SenseOff」などが、同じクラスになります。
今回の対象は2タイトルで、簡単な駄文と特に気に入っている曲を数曲、そして、全曲リストをつけてます。ダウンロードなどがあれば、公式、非公式を問わずに備考欄に書いてありますので、暇ならば聴いてみてください。

 

★★(BGMとしての文句なく、単体で聴いて満足できる曲が何曲もあるレベル)

◆ 家族計画 (本編評価:◎) お気に入り:「refrain」
◆ 鬼哭街 (本編評価:◎)
お気に入り:「Supersonik Showdown」
◆ 君がいた季節 (本編評価:△)
お気に入り:「君がいた季節」
◆ 君が望む永遠 (本編評価:◎)
お気に入り:「六月のメモリーアレンジ」
◆ 行殺
新選組 (本編評価:○) お気に入り:「Long for only lover-戦地に向かいし貴女を想い-」
◆ 銀色〜完全版〜
※追加曲のみ対象 (本編評価:◎) お気に入り:「蛍揺れて」
◆ 夕闇の童歌 (本編評価:●)
お気に入り:「An old children's song」
◆ 螺旋回廊2 (本編評価:◎)
お気に入り:「The end of summer」
◆ ReNN (本編評価:○)
お気に入り:曲名不明“Track13”(メディアプレイヤーでのトラックNo)

「化石の歌」や「腐り姫」には、及びませんが十分素晴らしいBGMのゲームです。個人の好みによっては、三ッ星の2タイトルを越えるかもかもしれません。
こちらでは、個人的に一番気に入ってる曲をピックアップしています。駄文やDL関係、曲リストは対象が多いのでパスってのもなんですので、ここで少しその辺の駄文を…
「家族計画」の音楽は、ココでは割とおなじみなI’veSoundがBGMを制作されているそうです。「螺旋回廊2」のお気に入りの「The end of summer」も同じくI’veSoundの制作です。(螺旋2は、OPとEDのみが、I’veです)
「鬼哭街」は、デジタルノベルなのですが、歌の方をココでの対象にいれてますので、BGMの方も対象にさせてもらいました。
ニトロプラスさんのサイトにあるデモムービーで「The Syberslayer」という曲を聴けます。
「君がいた季節」と「君が望む永遠」は、「化石の歌」と同じ渡来亜人氏が音楽を制作されています。君がいたの方のお気に入りの「君がいた季節」は、デモムービーに使用されています(アージュマニアックスに入っていました)、フルボイスバージョンでは、歌になっています。君望の方のお気に入りの「六月のメモリーアレンジ」は、文字通り君がいたの方の「六月メモリー」のアレンジです。
「行殺
新選組」は、「腐り姫」と同じ、雑音工房NOISEさんが制作されているそうです。作曲は、以前に「サンダーフォース5」のBGMを作成していた九十九百太郎氏だそうです。
「銀色〜完全版〜」は、「銀色」自体がすごく良い曲が多いですし、完全版で追加された曲も申し分ないのですが、前回に「銀色」のタイトルはあげてありますので、本来なら上にあっても良いのですがとりあえず、このランクにいれました。「銀色」関係の曲は、
ねこねこソフトさんのサイトに何曲かあるので是非、聴いてみてください。
「夕闇の童歌」は、ゲーム自体は、それほどのものという訳ではないのですが、こと音楽に関して言えば、頭一つ抜けています、
えんさんのサイトでサンプルBGMとデモムービーがダウンロードできます。
最後に「ReNN」なのですが、お気に入りの曲の曲名がサウンドモードがなかったのでわかりませんでした。良い曲が多いのでそれぞれの曲名を知りたいのですが、発売元であるTOPCATさんもこの作品を最後に活動休止ということなのでサウンドトラック化も望めないで機会はないでしょう、曲もゲームCDでしか聴けないですし、残念なことです。

 

(ゲームのBGMとしては文句のないレベル)

◆ 顔のない月 (本編評価:△)
◆ 秋桜の空に (本編評価:◎)
◆ ジサツのための101の方法 (本編評価:△)
◆ 肢体を洗う (本編評価:◎)
◆ たいせつなうた〜恋する夢歌姫〜 (本編評価:△)
◆ flutter of birds U 天使たちの翼 (本編評価:●)
◆ フーリガン (本編評価:△)
◆ ラブ・ネゴシエイター (本編評価:○)

ここで名前をあげる中では、一番下ですが、ここまでは十分聴けるレベルです。現に私は、発売されているのに限っていえば、上記したタイトルのサウンドトラックを持っていますので…
「顔のない月」のサントラは、内容的にオリジナルサントラ以外何も価値がないと言っても過言ではない、リミテッドコレクションに付いてます。(リミテッドに入っている追加シナリオはDVD版にはいってますし…)
flutter of birds U」は、サントラは、ゲーム付属となっています。まあ、ゲーム中は、そのサントラCDをドライブに入れないといかんので、実質は、ゲームディスクですが…
「肢体を洗う」は、なぜか、インストールデイスクがアレンジ音楽CDを兼ねるという、実に奇妙な構成でした。
サンプルとして試聴できるのは、とりあえずは、
シルキーズさんのサイトで、「肢体を洗う」のメインテーマのMIDIがBGMで使用されています。(ダウンロードできるデモムービーでの使用曲も同じメインテーマです)
全てを調べたわけじゃありますんが、他のタイトルは、試聴できるのは、ムービーも含めて、歌のみだったとおもいます。



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