お祭りごとは楽しい。

準備するのは大変だけど……。


我がいせフィルムは、いつの頃からか

「お祭りごとチーム」のようになってしまった。

春、夏、秋、冬、それぞれの時期に毎年お祭りごとをやっている。

スタッフはお祭りからお祭りへ巡業する旅芸人のようだ。

日常の仕事にもしっかり汗をかきながらね。


今年も春は、横浜・大倉山ドキュメンタリー映画祭(3/28土・3/29日)、

初夏には岩手・花巻映像祭(6/20土・6/21日)、

夏の終わりは大阪・ヒューマンドキュメンタリー映画祭《阿倍野》(8/28金・8/29土・8/30日)、

さらに東京・ヒューマンドキュメンタリー映画館 日比谷を年に四回、仲間たちで開催している。

もちろん忘年会(新年会)もしっかりやる。


「何故、山に登るのか?」

「そこに山があるからさ……」

にならって言うなら、

「何故、お祭りごとをやるのか?」

「そこで人と出逢えるから……」かな?

一人でいることも好きだけど、みんなでワイワイやるのも楽しい、

というごく自然な成り行きなのだ。


近々のお祭りは、

3/22(日)のヒューマンドキュメンタリー映画館 日比谷。

会場は日比谷図書文化館 地下1階ホール。

18回目の今回は、

『信・望・愛 −孤高の洋画家−小堀四郎』

『髹漆(きゅうしつ)〜職人 大西勲のつぶやき〜』

『傍(かたわら)〜3月11日からの旅〜』

の自作三本と、

石井麻木さん(写真家)によるスライドショー「3.11からの手紙」と

盛りだくさんのプログラムだ。


キャッチコピーは、

“「生きる」を見つめて−−−1992年・2002年・2012年”。

その心は、私が「生きる」を見つめてヒューマンドキュメンタリーを創り続け、

1992年に『信・望・愛』、

2002年に『髹漆(きゅうしつ)』、

2012年に『傍(かたわら)』を製作した、

ということだ。


遡って、1982年に自主制作の処女作『奈緒ちゃん』の撮影を始めている……。

何年やっても迷いは深まるばかりだけど、創り続けていればそのうち、と思ってやってきた。


美術映画や職人を描いた文化映画のようなもの、そして震災のドキュメンタリー。

脈絡がないように思うかもしれないが、

当日お付き合い頂ければ、私がヒューマンドキュメンタリーにこだわりを持って創り続けていることを、

ご理解頂けるように思う。


近頃は、一作一作というよりも、

答えの出ない長い一本の映画を撮り続けているのかもしれないと、しばしば思うのですが。


ぜひ観に来てほしい。

満席の場合、予約のお客さんを優先するので、

「ご予約」をすすめます。


お問い合わせは「いせフィルム」まで。

TEL:03-3406-9455 FAX:03-3406-9460

メール:ise-film@rio.odn.ne.jp



 

お祭りごと

伊勢 真一