香取神宮 式年神幸祭 神事流鏑馬・笠懸
                  
平成14年4月14日

     前日の雨も大したこともなく上がり、好天のもと香取神宮(千葉・佐原市)で流鏑馬・笠懸が
     弓馬術礼法小笠原流一門により奉納されました。装束は鎌倉時代の狩装束です。
     残念ながら馬場の距離が足りず、安全上問題があるので、的一つの流鏑馬になりました。
             (笠懸は的一つ、流鏑馬は的三つで行われます。)
本殿へ参拝にゆく、演武者一同の列です。 童子、換弓持、的持、射手と順に並んで進みます。
本殿ではご宗家ほか、安全を祈願して参拝。換弓持ちを始め、諸役も本日の安全祈願をお祈りしました。 参拝も終わり、いよいよ本番に向け、装束も最終準備に。射手の皆さんは鹿皮で作った「むかばき」を着装しています。西部劇ではカウボーイが牛革の同じようなのをつけていますね。馬に乗ってちょうどよい長さなので、歩くときは裾を持ち上げて歩いていました。
馬場へ向かう馬上の射手。鎌倉時代の装束です。 切り通しの山道を歩く姿は、鎌倉時代そのまま。
会場は桜馬場。江戸時代まで流鏑馬が行われていたところです。名前は残っていましたが、本当の流鏑馬が行われるのは、何年ぶりでしょうか。 ちょっと見にくいかもしれませんが、日記役から射手代表に「流鏑馬・笠懸はじめませい。」と開催を宣言されたところです。射手は「おー」と答えます。
大勢の見物人の集まった桜馬場。開催の宣言を受けいよいよ射手は馬上へ。
笠懸(上)。的までのが流鏑馬より遠いので、難しい技術が要求されます。 流鏑馬 雁又の矢が、的についた一瞬。



奥に見えるのが笠懸の的。足下に斜めに差してあるのが小笠懸の的(八寸)になります。     

鎧を着ているのが、的奉行です。飾りで着ているのかと思ったら、それた矢が飛んでくる可能性があるので、欠かせないのかもしれませんね。控えの方々は馬が来ると、奉行の後ろに隠れていました。    
馬場元役・馬場末役という前後から馬が飛び込んでくるところの役も鎧着用でした。馬に踏みつぶされたら、鎧が少しは役に立つかも。
小笠懸(こがさかけ)
足下にいる鳥(臥鳥)をねらう練習として行われたものです。足下にわずかに的が見えます。竹竿の下です。馬上で大きくバランスを変えるため、弓の技のほかに、あわせて熟練の馬術も求められます。
大三から大きく引き分け、的にねらいをつける。 わかりますか?。的に命中し板が割れる一瞬です。


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