Monologue21 (2000.5.16〜2000.5.30)

 「2000.5.30(火)」・詩人になりたい?

 最近旅行記を書く際に、参考のために中原中也の詩集に目を通したりしてたのですが、当たり前のことですが、やっぱり改めてこういう詩人というのは才能があって、こうなってるんだなとつくづく思います。

 私も時たま詩を書きたいなどと、大それたことを思いつき、ノートに書きなぐったりしたこともあるのですが、後で読み返すと、ダサイ!。ムカツクほどダサイ!。ちょおダサイ!
特に恋愛の詩なんか、背筋が寒くなりますな。

恥を承知でちょっと挙げてみると、例えばこんなんあります。

「霧の向こうに星が見える
君はもうこの街にいないけど
明日から、またあの長い舞台へ立つために
君のことを考えたかった・・・・ (だらだらと続く)」

オエーッ!ダセー!
中也は絶対書かんね、こんなの。

 おそらく自分では、失恋をテーマにしたかったんだと思うが、まず現在の自分の不遇を相手に依存しようとしているような、なんか重苦しいうっとおしい男性像しか浮かんできませんな、これじゃあ。安っぽいも安っぽい、大安売りの大バーゲン。
たぶん仕事か何か、その当時の生活が相当プレッシャーになってたんでしょうな。
そのプレッシャーからの、ストレスのはけ口を女性に求めようとしているような感じが窺えて、それが今の私的には実にカッコワルイとしか言えません。

 それから冒頭以外は、愚痴のような自分の心情を述べてるだけで、何か良い詩が持ってる透明感というか、きらめくような言葉、生きた言葉が使われていません。

つまり、詩というよりは、単なる「あえぎ」にしか聞こえてこないんですな、これが。これじゃあ万人の感動を呼ぶレベルには到底及びません。

ま、さんざん自分をこき下ろしておりますが、ちょっと発見もあります。

 こうして、ダサクてもいいから、とりあえず文字にしてみると、その喘ぎの向こうから、何か本当の詩の言葉が浮かび上がってくるような、そんな気がするのであります。しませんか?しないってか。

 だから詩人というのも、もしかしたら、こうしたダサイ喘ぎを経て、それでその後にきらめくような表現を産み出してるのかなと、ふと思ったりするのでありますが。

 「2000.5.28(日)」・用途不明

 人間の身体には、今ひとつその用途が不明なものが多々在る。
その人の窓口ともいえる「顔」に付随している器官でも、目や口、鼻なんかは、その用途は実に明瞭である。
じゃあ窓口で無い部分、どうなのか?
例えば男性の大事な部分のように、窓口では無く秘めたる部所に付着しつつも、日々刻々とその形状を変化させ、時に己の明瞭な用途を誇示せんばかりの大胆な動きに出るような機会を、虎視眈々と窺っているものもある。

 窓口だからといって、その用途が全て明瞭なものばかりでは無い。

 例えば髭。
一般的には髭は顔を防御する役目があると言われている。
じゃ、髭の薄い人は防御機能が衰えているというのか?
髭が薄いからといって、顔の防御機能が低下し社会問題になったという話はきかない。
女性に防御機能は無いのか?という話にもなる。

 私は30過ぎたくらいから、いっそう髭が濃くなってしまった。
朝剃っても夕方には、人相が変わるくらの長さになってしまう。
朝爽やかな青年だったのが、夕方は前科一犯くらいにまでなってしまう。

なので今は防御機能のあるものを、わざわざ除去することに精根を尽くしている。

髭剃りは、時間の無い時用に電動剃刀も使用しているが、やはり完全除去には通常の手動髭剃りが力を発揮する。

 今までなかなか良い髭剃りに出会えなかったのであるが、最近Shickが出した3枚刃の替え刃式では無いやつ(アンドレ・アガシがCMに出てるやつ)が、ようやく出会った言うなればイケテル髭剃のような気もする。
もしかして赤い糸で結ばれた、運命の髭剃り?、って感じ?(しなを作って読むこと)。
切れ味も良く、既にもう何日か使っているが切れ味も衰えないし、結構な優れもののような気もする。

 これで最近は髭がキレイに剃れるのでわりと気分も良い。
こういうのを、ささやかな幸せって言うのか・・・だから何なの?ってとこですが。
しかしながら防御機能を除去してしまって、気分が良いというのは何だか変だ。

 髭があると、威厳があるように見える。
用途は不明な、言うなれば怪しい毛のくせに、なぜかあると威厳が出てくる。

 もしかしたら、意外に髭の用途なんて、「威厳を誇示する」というのが、一番の用途かもしれませんぞ。
だとしたら、私はいつもこの威厳をわざわざ毎日除去してしまっている。
自ら威厳を無くす作業に力を注いでしまっていた!そうだったのか!・・・
 

 「2000.5.27(土)」・都電で結婚式

 MXテレビという東京のローカルテレビ局があります。
 そこでTokyo Boyという番組をやっておりまして、テリー伊藤氏や浅草キッドなどが出演しており、現石原東京都知事も出演しています。
 もちろん話題は東京都に関することでありまして、今日は都電を貸しきってその中で結婚式をやるのはどうか?という案を番組中に紹介しておりました。
 都電は貸切りができて、料金は2万8千円程度。飲食物は持込みになります。実際都電で結婚式を挙げるカップルも結構いるそうです。
 私は当分は予定はございませんが、こういうのも安上がりだけど情緒があって結構いいかな、なんて思いました。きっと忘れない想い出になるでしょうな。

 「2000.5.25(木)」・思わず感銘

 コージー富田と原口あきまさのモノマネは、本当思わず拍手で笑っちゃいます。ベリーグーですな。

 今日の朝日新聞の夕刊に載っていた吉田秀和氏の音楽展望の「不条理と秩序」と題された評論。
思わずうなってしまいました。評論というのは時に果たして意味があるのだろうかと思う時もありましたが、この吉田秀和氏の文章を読んで、改めて評論の意義というのを思い知ったような気がしました。
 

 「2000.5.23(火)」・川島和津実に乾杯(完敗)

  この間プレステ2を入手したのですが、このプレステはディスクのトレーが普通のCDプレーヤーなどと同じように前面についているので、私は普通のオーディオ機器などと同じラックに収納しています。
 ファミコンだとカセットを上からはめ込まなければいけなかったので、床などに置いて操作しなければなりませんでしたが、このプレステ2はコントローラーの長さだけ考慮すれば、ずっとラックに収納したまま普通のオーディオ機器と同じような感覚で使用できます。
 時代は確実にそういった統合的な方向にいってるんだなと思いました。

 ところで、DVDのソフトですが、やっぱこういうソフトの世界でもアダルトもんというのは、普及が速くてすごいですな。
 映画なんか最近ようやくいろいろと出てきましたが、アダルトもんは、もう古典的名女優モノから、新作まで揃っていて、やっと出だした映画ものなんか「君ら遅いねえー」と言わんばかりの充実ぶりであります。

 で、ついついいけないと思いつつ、体が自然に進んでいってしまうので、ちょっと見てみるかと、アダルトコーナーを一回りして、最初はすぐ帰るつもりでした。
 くれぐれも己の名誉のため断っておきますが、最初全然購入するつもりが無かったのでありますがー(コホン;)、陳列棚に伝説の美少女「川島和津実」の文字を発見した時、理性より手が先にDVDソフトを掴んでおりました。和津実の誘惑に負けてしまいました。

 てなわけでゲーム機のコントローラーを両手に抱えつつ、またまた和津実嬢の透き通るような白い肌にタメ息をついたりなんぞしてしまった、モテナイ独身青年の情けない今日此の頃であります。

 「2000.5.22(月)」・今がその時

 何かしたいな、と思ったら、その時がそれをするタイミング、てえことですな。
 私もこの間のゴールデンウイークの時の一人旅について、今のうちに少しづつまとめて行こうと思いました。
 自分で後から読んで、この時の感慨を想い出せるようにしたいな、などと思いながら書いています。
 現在やっと2日目に突入ですが、興味のある方は、暇つぶしにでもご覧なってください。こちら。

 「2000.5.21(日)」・優良緊張

 自分の人生に感動も無いけど、そういえばいい意味での緊張ってやつが、ありません。
よく芸能人なんかがテレビに出たり舞台に立ったりして緊張すると言っているのを見かけますが、私の人生、良い意味で緊張する場面が全然無いですな。
舞台に上がってドキドキなんて、もうとんと昔のことですな・・・

 もちろん危険な状態に遭遇しそうになり緊張することは、しょっちゅうです。トラブルが発生しないかオドオドして緊張することは良くあります。でもこれはあまりいい緊張ではなさそうですな。緊張に格付けがあるとしたら、この手の脅えによる緊張は優良緊張とはいえないような気がしますな。

 人生面白く生きるためには、舞台に上がる前の緊張、みたいな優良緊張が欲しいもんですな。

 「2000.5.16(火)」・煮詰まったらオマヌケ話でも

 なんか面白いネタでもないもんですかな・・てなことを思いつつ、昔のメモをひっくり返すと、大分前に飲み屋のお姉ちゃんからリサーチしたオマヌケばなしが出てきおった。今日はそれを書いて穴埋めにしちゃおっと。
姉さん、申し訳ないすが、このネタ使わしてもらいますわ。
まあね、ほんまに私らも、がんばらなあかん、思てますけど。

 定期券は今では自動改札に対応した裏面が磁気仕様になったものがもう一般的ですな。
田舎から進学で上京したての彼女も、早速手に入れた定期券で初通学ということになり、緊張の面持ちで初めて自動改札を体験することになりました。

 さて、自動改札は入り口で定期なり切符なりを入れると出口側の扉がバタンと開いて通過できるようになっておりますが、彼女の定期では全然そうならず、一向に扉は開かない。幾度やっても開かない。うんともすんとも言わない。

 そのうち後ろに人がつまりだしたので、異変を察知し駅員が飛んできた。
 彼女の行動を見た駅員、あきれたように「これねえ、こうやるんですよ」。
 駅員が自動改札の入り口に定期を入れると、扉は難なくバタンと開いた。
 彼女は赤面しつつ、お礼もそこそこに改札を駆け抜けていったと・・・

 なんで自動改札は開かなかったのか?
実は彼女は定期券がバーコードのようなものだと勘違いしていて、自動改札の上面のディスプレー面に、定期を一生懸命何回も何回も、シュッシュシュッシュと、こすりつけていたんだと・・・。
 

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