Monologue16 (2000.3.20〜2000.3.31)

「2000.3.31(金)」・こっちもみてね!

 Link Friendでもあるoutsider氏のHPに、私河童星人の投稿文を掲載させていただきました。氏のHPの「BLACK HALL」の「BOOK & CREATE」の投稿欄にある「やつ」というやつです。とある昆虫についてのトボケタ駄文ですが興味のある方はご覧になって下さい。てなわけで今日のモノローグはそれで変えさせていただきます(わー、手抜きー)。

 今日椎名林檎のニューアルバム発売なので最寄りの店に買いに行ったら、品切れだと。あちゃー、人気あるねー。

「2000.3.30(木)」・化け物から人間へ

 睡眠不足で翌日調子が悪い、なんてことは良くありますな。
 でも睡眠時間に関わらず、不調の時、逆に好調の時なんてのもある。
 天気で自分の感情が左右される時もある。
 なぜか分からんが、気分が乗らない時・乗る時がある。
 人間は自分の行動の結果だけではないものに、自分の精神状態が支配されている。
 つまり人間の行動原理は自然やいろんな外界からの影響無しには考えられません。

 外界からの影響を受けにくい人は、これは「意志の強い人」と言いいますな。

 天体も我々に影響を与えていると言われております。
 太陽の我々への影響はもう明らかでありまして、まず第一に太陽は地球にエネルギーを供給している。四季を起こしたり、台風を起こしたりしている。
 太陽無しには人間の住む地球は存在し得ないってえことですな。

 月はその引力によってアマゾン川で大逆流を起こすといいます。
 それだけの強大なパワーを持つ月が、人間の精神に影響を及ぼさない訳が無い。
 女性の生理のリズムは月の運動に関係があると言われております。
 よく考えたら、月ってなんであるの?なんで空に浮かんでんの?こんな疑問が浮かんできます。
 答えで一番妥当なのは、太陽と同じく、「地球上の人間に影響を及ぼすため」・・・

 月が影響あるなら、金星、火星・・・等の他の惑星だって、何らかの影響を我々に及ぼしていないとは、誰が言えましょう。

 天体の影響は、昔から占星術などによって研究されてきました。
 ところで占星術では人間の「出生時の時間」というものを重視いたしております。
 基本的な分類分けも、出生の日すなわち「誕生日」で行ったりします。
 これは長年私の疑問でありました。
 なぜその人間が形成される一番始めの「受精時」で無いのか?。
 これについて私なりに考えてみました。

 よくよく考えてみれば、胎児は出生後、はじめて呼吸したりなんぞいたします。
 するてえと、もしかしたら胎児は母親の体内にいる間は、いわゆる「人間」じゃあ無いのではないか?。

 だって考えてもごらんなさい。
 胎児は水の中を平気で生きている。呼吸しない。栄養はへそから摂っている。
 今我々人間に、これと同じ事をしろってできますか?やっぱり胎児は何か違うのだ。
 10ヶ月もの長い間、あの暗闇の中で生きろと言われたら、よほど精神力の強い人間でも、途中で気が狂ってしまうに決まっております。
 でも胎児はあの暗闇の中でも全然平気だ。
 きっと内臓がグツグツいうあの暗闇が全然気にならんのだ。
 気にする精神構造が無いのだ。
 今我々に急に「明日からへそで、ご飯食べてね」とか「これからは、うんこは口から出してね」と言われて急にできるか?
 でも胎児はそれと同じレベルのことを出生と同時に実現してしまうのだ。

 そう、きっと胎児は人間じゃないのだ。
 我々とはあきらかに違う生き物なのだ。
 魚か動物か、そうじゃなきゃ何か化け物だ。
 少なくとも母のお腹にいるときは・・・
 出生時で急に我々と同じ人間に切替わってしまうのだ。

 では出産の時に何か特別な変化が起こっているとでもいうのでありましょうか?
 それは今のところ明確な答えは調べていないのでわかりましぇん。
 でもそこでは我々の想像を絶する何か劇的な変化が起こっているとしか考えられません。

 今のところいわゆる「魂」が宿る、というのが原始的ではあるが回答としては一番近いような気はしております。本当に正解なのかもしれませんが、真偽は確かめてみたことがないのでわかりませぬ。

 胎児がそれまで平気だった水中を、急に苦痛に思うような精神性を持ち、それまでへそから摂取していた栄養を、いきなり口から摂取できるように切替えられてしまう、なんていう超劇的な変化が出産時に行われているとしたら、それはその時点で「魂」という人間の体をコントロールする主が入り込むから、と考えた方が確かに理屈としては、すっきりするのかもしれませんな。
 じゃあ動物はどうなんだ、ということになりますが、そうなると動物にも「魂」があるのか?もちろんそれもわかりません。説得力ないですが。

 そんなわけで、「魂」が人間に宿る時期というのはきっと諸説あるかと思うのですが、もし仮にそれぞれの人間に「魂」の宿る時が「出生時」というのなら、占星術で出生時を重視するというのも、ちょこっとわかる気はするのであります。

「2000.3.29(水)」・土曜日のビリー

 時々夜眠る時に、無性に昔良く聞いた曲を聞きたくなる時がある。
今はそうした曲も大抵CDで揃えることができて、聞きたい時にすぐ取り出せるし、本当に良い時代になったもんだと、なぜかしみじみ思う今日此の頃。
ちょっと若い頃は、常に新しい音を求めて、昔の曲なんてそう真剣に振り返ろうとはしなかったけれど、30も過ぎ人生もいろいろと自分の思ったようには消化しきれないもんだと思い始める頃、過去への回帰現象が徐々に増えてきた気がしますな。

 ビリージョエルのアルバム「ストレンジャー」を取り出す。
1曲目の「MOVIN' OUT」は、昔はロバータフラックの「やさしく歌って」のメロディのパクリみたいで、ちょっといただけなかったけど、今はこの曲を聞くと元気が出てきてしまう。時の流れが随分と曲の感じ方を変えてしまいました。
「イタリアンレストランにて」は、このアルバムでは一番長い曲だけどその分、昔自分は何を考えていたんだろう、というようなことが鮮やかに蘇ってくる。ビリージョエルに憧れてピアノ弾きたい!と思ったけど一筋縄ではいかず挫折したことなんかもおもい出す。そういえば昔山下久美子や八神純子なんかがビリージョエルをモチーフにした歌を歌ってたっけ・・・なんてこともおもい出す。

 特に好きなのは「素顔のままで」「ウイーン」「She's Always Woman」の3曲。この辺になるともう客観的な評価ができなくなっているくらい、自分の一部になっているような気がする曲達。
 「ウイーン」は、間奏のアコーディオンの音がせつない。なぜか故郷の土曜日の情景を思い出してしまう。
 「She's Always Woman」は、昔は意識的には考えていなかったけど、サビのハミングのハモリが7thコードを経て短調に転ずるとこが好きだったんだな、と変に分析したくなる。
「素顔のままで」は、もう自分のテーマソングにしてしまいたいくらい愛着がある曲。メジャーセブンスコードを多用している電子ピアノのサウンドが、いかにも70年代っぽくて心地よい。この曲は土曜日にやっていたNHKのローカルFMのリクエスト番組を聞いていたイメージが浮かんできたりする。ここでも「土曜日」なんだ。そうビリージョエルは僕にとって「土曜日」なんだよね。

 嬉しいのは音が全然古臭くなくて、今でも昔と全然変わりない姿で僕の前に現れてくれる。

 このアルバムはジャケットがいい。モノトーンの中に、能面のようなお面と向かい合って座り込んでいるビリー。
 このジャケットとピアノ弾きのイメージが、当時の大人になりかけの僕らを魅了していた・・・

 寝る時に昔を想い出すと、ますます目がさえてくるのだよなあ・・・いかんな・・・
 

「2000.3.27(月)」・愛

 今日は僭越ながら愛について考えてみました。
 でもってそれをこのモノローグに書こうと思っているうちに、また長くなってしまった(日も変わってしまった)ので、別のところにその文章を載せます。
 ちょうどモーツァルトの話になったので、音楽のところに載せました。
 こ・ち・らです!(この「こちらです」は知ってる人は知ってると思いますが、「笑っていいとも」に出てくる5才のマコト君の読み方で読んでください)。
 

「2000.3.21(月)」・プチCDレヴュー「life」綾戸智絵

 今や人気上昇中の女性ジャズヴォーカリスト綾戸智絵の3thアルバム。友人の「今の一押し」ということで早速入手いたしました。
 収録曲には、いわゆるジャズのスタンダードと言われている歌以外にもビートルズやビリージョエル等の曲も収録されています。ま、よく考えて見ればビートルズを始めとしてこうしたロック世代以降の名曲も、もうスタンダードの枠に入れても良い時代になったんでしょうな。
 綾戸氏は年齢不詳でありますが、選曲から私なんかと年が近いかもしれぬと踏んでいますが、さて真相はいかに?

 ジャズとはいっても、ゴスペル色を前面にアレンジされたものもあり、ピアノの弾き語りで歌う、まさに黒人のブルースフィーリング溢れた作品。
 聞き物は、なんとSMAPのヒットでもお馴染みの「夜空のムコウ」。英詩がつけられ、綾戸氏の切々とした歌いぶりが心に染み入ります。
 とにかく日本人離れしたジャジーなヴォーカルは一聴の価値あり。なんかいろいろ苦労されたそうで、ライナーなどにもその辺の記述がありますが、それがヴォーカルにいっそうの深みを帯びさせているのかもしれません。

 4月には5枚目のアルバムが発表されるそうで、ここでも女性パワーは衰えていませんな。
(綾戸氏のHPもあるので、興味のある方はご覧になっては)
 

「2000.3.20(月)」・またまた関西へ

 連休を利用して京都〜奈良〜名古屋と強行スケジュールで回ってきました。
 京都と名古屋では、それぞれ先斗町(ぽんとちょう)・栄という夜の街に初めて潜入してきました。
 中でも京都の先斗町は、京都ならではの町並みで、洒落た店が沢山あり、東京などでは中々味わえないような雰囲気で、夜の街がお好きな方(飲み好きな)は一度は訪れてみてはいかがかな、と。

 それから今年1月に発見された、奈良県明日香村の「亀形石造物」もちょっとだけ見物してきました。
これは今までの飛鳥の謎に光を当てる大発見だったようで、この発見をはじめとして、これから飛鳥に関して面白い事実がきっとどんどん明らかになってくると思われ、古代好きの私河童星人としても非常に楽しみです。
 ちょっとびっくりしたのが、遺跡は7mも掘ったところにあったそうで、千年以上も経つと随分埋もれちゃうもんだと、これじゃあ忘れ去られるのもうなずける、と単純ながら思いました。
 

(写真は、奈良県明日香村の「亀形石造物」発掘現場。酒船石近く。)

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