Monologue12 (2000.2.5〜2000.2.15)

「2000.2.15(火)」・今夜も眠れない?

 ホームページを作るようになってから、夜寝る時に、次はどんなこと書こうかなどと考えながら床につく、というような日が増えてきました。 
 でもこれが結構健康にはよろしくない。あれこれ考えていると、精神がかなりの興奮状態になって、眠れなくなってしまう時がしばしば。それでやはりこの興奮状態を冷ますために音楽の助けを借りることになります。
 私の場合、こういう時はいろいろな音楽を聞くのですが、例えばジョアン・ジルベルトのモントルーの引語りライブ盤や、クラシックだと宗教音楽等。
 さすがに大好きなビートルズは、興奮状態を助長するので、平日の夜は除外されます。

 今日選んだのは、ジャズでマイルスデイビスの「カインドオブブルー」。でもこれは、1、2曲めは飛ばして3曲目の「ブルー・イン・グリーン」にいきなりいきます。
 13日の日曜に放映していたWOWWOWのジョン・レノンの「イマジン」のメイキング映画「Gimmme Some Truth」に、なんとマイルスデイビスがチラリと映っていたのに触発されたのであります。
 「ブルー・イン・グリーン」は説明も不要な名曲ですが、叙情的なビルエバンスのピアノに、切なげでいていろんなものを凝縮しきったような、マイルスのトランペットがのっかってくる。しばらくその余韻に浸っていると、全てを包み込むように入ってくる、ジョン・コルトレーンのサックス・・・す、素晴らしい。幻想的で神秘的で、そして甘いような時間が流れる。

 曲が終わったので、また元に戻して最初から聞く・・・、そして、また繰り返し・・・

 あれ?寝てないじゃん。どうしたの?
 いかんいかん。結局また今日も眠れない・・・・?

「2000.2.13(日)」・平凡な一日(A Day In The Life)

  今日はNBAのオールスター前夜祭があり、BSで生中継してくれたので、そいつを見る。ヴィンス・カーターが優勝したダンクコンテストで盛り上がったまま今日の放送は終わる。明日はオールスター本戦でこれも楽しみ。
 そのままの興奮状態で、今まで見てなかったNBAの試合の録画テープも見る。そんなこんなしている内に時計を見れば午後4時。ああー今回の連休も、もう終盤ですね。
 朝、菓子パンを食べただけだったので、食料を調達しなきゃと思い、ノソノソと炬燵から這い出て、自転車で外出。明日がペットボトルの回収日だったことに気づき、ペットボトルのカラを抱えて、自宅を後にする。

 私が居を置く稲城地区には、独身者が利用できるような定食屋のようなものは無い。あるのは中華料理屋かそば屋くらい、それも日曜は休みのところが多い。それで必然的に弁当屋に頼ることとなる。しかし近辺の弁当屋はさすがに行き飽きた。コンビニ弁当では、ちょっとパワー不足だし・・・。それで隣の駅の近くに弁当屋があったのを思い出し、サイクリングがてら、そこへ向かう。

 途中本屋があるので、立ち寄る。
 日曜の夕方の本屋というのは、実に切ないものがある。できれば、私としては避けたい。日曜の夕方の本屋に来るような輩は、いかにも「もてない、何もやることが無い、独り者」のような気がしてならない。私としてはなるべくそんな寂しいグループに分類分けされる事態は避けたい。じゃあ実際のところ自分はどうなんだ、というと、確かにこの分類には当てはまっている気もしないではない。
 それだけ、日曜の夕方の本屋は、もてない独身者を強烈に引き付ける何かがある。
 買いたい文庫があったのだが、それ以外にも計7冊の文庫を衝動買い。しめて3千なんぼ。CD1枚で3千円を考えると、文庫本は安いんだな、と思う。

 本来の目的地である弁当屋へ向かう。
 普段揚げ物が好きで脂っこいものばかり食べてるので、さっぱりしたものが食べたい。すると、本日の幕の内ということで、「さばの塩焼き」、というのが目に入る。あ、これいいね、と思い、注文しようとした直前、ふと「かきミックス弁当」の文字が目に入る。すぐ下に「今が旬!」などと添えてある。
 「カキ」・「旬」、この2単語は、私の直前の発注状態の変更をさしむるには、十分な単語であった。自然に口が「カキミックス、大盛りで」、となる。

 もてない独身者にとっては、日曜の夕方の弁当屋の店員は、是非とも異性(女性)であってほしい。今日の店員は運良く、女の子であった。お世辞にも美人とはいえないが、牧歌的な純朴そうなポッチャリした子である。もてない日曜の独身者にとっては、十分すぎる女性であり、テンションも高まる。つい「えーと、中華サラダとマカロニサラダもね」などというセリフも自然に口をついて出てくる。
 男性店員だと、こうはいかない。太るから、弁当だけでいいか、ということになる。ダイエットには同性店員の方がいいかもしれない。

 帰りがけに、道路工事のオジサンが、交通整理をしているのを見かける。こんな寒い日曜のこんな黄昏た時間に仕事をしているなんて、本当に大変だと思う。ちょっと気の毒になるが、まあ今私が心配することじゃ無いか、と家路を急ぐ。

 家についてテレビをつけると、「笑点」でコントグループ、プリンプリンがちょうどコントをやっていて、一笑いする。大喜利になったので、チャンネルを変えようかと思うが、他のチャンネルは、ほとんどニュースだったので、これじゃあ笑点の視聴率も高いわけだと思いつつ、買ってきた弁当の摂取にとりかかることにする。
 袋から買ってきたものを取り出す。なんと、マカロニサラダを頼んだつもりが、ポテトサラダが入っている。あちゃ。もてない日曜の独身者には、これに抗議し、これを取り替えに行くまでの気力はもちろん無い。そのまま摂取する。
 ニュースでは、長崎屋の倒産のニュースが流れている。若い頃我が田舎の隣の静岡市にある長崎屋に行ったことを、思い出す。

 6時から、静岡県が舞台の、ちびまるこちゃんを見る。
 今日の話は、まるこのお姉ちゃんがバレンタイン前に編み物をしていたのを、まるこはクラスの意中の男子にあげるものだと勘違いし一騒動あるが、結局それはお姉ちゃんが父ヒロシの為にバレンタインにマフラーを送ろうと編んだものだということがわかる、というようなストーリー。
 最後のシーンは普段照れ屋のヒロシが娘からもらったマフラーを家族に隠れて、鏡を見ながらうれしそうに巻いている。すぐに、まるこの母にみつかって慌てるヒロシ。母親は、笑いながら、明日は冷えるそうよ、と一言言って立ち去る。照れながらも嬉しそうに笑うヒロシ。
 ヒロシの笑顔を見ながら、私の目頭がなぜか熱くなる。いかんいかん。最近どうも涙腺が弱くなったやうだ。アニメごときで泣いてしまふとは。

 6時半からWOWWOWで、ジョン・レノンの超傑作アルバム「イマジン」のメイキング映画を放映するので、録画しなくちゃ、とそそくさと準備にとりかかる。

 そういえば、明日はバレンタイン。20世紀最後のバレンタインだそうな。
 もてない独身者には縁の無い日じゃ、と明日もまた平凡な一日を迎えるんだな、と思いつつ、非凡なジョン・レノンの映画を見入っている私でありました。
(平凡な一日のくせに、つまらないことをいつもより沢山書いてしまったことを深くお詫びします)。
 

「2000.2.11(金)」・性と書いてさが

 WOWWOWで昨日まで、2000年のパリ・ミラノコレクションの特集をやってました。
 私はファッションに関してはズブの素人ですので、ファッションそのものを見ようとして見たわけじゃございませんが、たまたまテレビをつけたらやっていたのを、ついつい引き込まれるがごとく見てしまったのであります。

 これ、もし見た方、特に男性諸氏にはご賛同願えると思うのですが、結構エロいのであります。
 また時期が、春夏コレクションということでございまして、もう薄着のオンパレード。
スケスケの衣装なんて、ザラであります。モデルさんは完全ノーブラ。下はTバックみたいなの。
 すると、どうなるかってえと、あんた当然、ビーチククッキリ・パイオツハッキリ状態ミタイナ、感じになるわけであります。
 まれに完全に前をはだけて登場する方もあり、白い素肌に小振りのパイオツがチラチラ見え隠れするなど、もうちょっとしたストリップ観覧気分でございます。WOWWOW入っててヨカッター。
 まあ、モデルさん達に巨乳の方はいらっしゃらなかったので、オッパイ星人の方には多少物足りないものはあったかもしれません。

 女性用のファッションショーだと思って、安心して見ていると、ときたま男性が突然姿を現したりする時があり、そんな時は激怒し、テレビに向かって「テメ、イマデテクンジャネエヨ!」と罵声を浴びせている始末。
 男性の水着姿が連続して出てくると、もう最悪。すぐに脇の読みたまっていた新聞に目を落とし、「えーと、イランの総選挙は、どうなったかなと・・・」いらぬことを、考えるのですが、テレビではすぐに女性陣の行進が復活し、またニンマリ・ヨシヨシと、視聴を再開・・・などという有り様でありました。

 肝心のファッションの方はどうなんだ!と問われると、私としては大変返答に窮してしまうわけでございまして、正直申し上げましょう。ファッションは全然見ていませんでした、スミマセン!
 私には普段あまり縁の無い、プラダ・グッチ・ベルサーチなどというような用語が出てきて、おそらくその辺の作品が出てきていたのでありますが、どれがどうだったかと問われると、ちょっと・・・。スミマセン!。
細かくはわかりませんが、まあヨカッタと、こういうことにしときましょ(頼りない・・・)。

 会場の審査員の方々は当然素晴らしいファッションに対して賞賛の拍手をしていたわけですが、私といえば、より露出度が高いか、より透明度が高いかのみに関心が集中し、審査員の方々とは全然違うタイミングで拍手をしておりました。見る観点、見方のレベルが全く違うのですね。情けない。
 モデルの方、結構デベソの方が多い、などという小さな発見もございました。

 私のような不純な輩は、ファッションショー視聴者界(そんなものがあるか知らんが)の風上にもおけぬ不届き者ということになるのでありましょう。
 ま、私的には、別に他人に迷惑かけてるわけじゃ無し、WOWWOWにも貢献してるし、いいんじゃないかと。
 ま、もう一つ言わせていただけば、私と同じように超不純な動機で、このようにファッションショーを見る方、結構いらっしゃるんじゃないかと。
 

「2000.2.5(土)」・気になる曲

  小学校時代の懐かしい友人と、どこかの商店街を歩いています。
 我々の脇を、労働者風のおじさんのグループが、なにかデモなのか、パレードなのか、歌を歌いながらゆっくりと行進しています。リストラへの抗議デモなのか、実態はよくわかりません。

 そのオジサンの歌っている歌が、結構いい曲で、明るくゆったりしたメロディーで、どこか昔のフォークソングみたいな感じを受けます。どこかで聞いたことのあるような曲でもあります。サビの部分は、ビートルズのヘイジュードみたいに、「ラ・ラ・ラ・・・」で歌われます。先頭のオジサンが、全然いい声じゃなく、太いガラガラ声でたどたどしく歌っているのだけれど、かえって、それが情感がこもっていて、私は結構感動を受けました。

 私たちは目的地である、とある自動車教習所に到着しましたが、さっきの歌のことが、頭から離れず、友人にその歌のことを尋ねてみました。すると友人の回答は「あー、あれね。あれガンバの冒険の曲だよ。71、73年くらいの曲じゃないの。」とのこと。私も一応そうなのか、昔の歌か、でもいい歌あるな、などと納得しておりました・・・・・・・・・

 ・・・と、実はここまでが、今日の私の夢で、ここで目が覚めました。
 ガンバの冒険?・・・そういえばガンバの大冒険っていうアニメ昔あったよな・・・、でもこんな歌あったかナ?
 夢の内容は結構詳しく覚えているのですが、肝心のこの歌のメロディが全然思い出せん!
 どこかで聞いたような曲だけど、ガンバの冒険の曲じゃあないような気はするのでありますが、でも一応CDでも出てたら買ってきて確認してみる必要あるよな・・・
うーん、また一つ気になることが増えてしまった。
 

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