Monologue2004-33 (2004.10.1〜2004.10.6)
 「2004.10.6(水)」晴・ぼやき

 平日休日をとって、昼間に近所に出てみると、毎朝通っている道でも全然雰囲気が違うのを痛感する。
 通勤で通る時は、なんて殺伐とした空気なんだろう。
 ところが休みになると、全てがユッタリと感じられる。
 適度な人との距離感、スピード、いつもサラリーマンが視界に入ってくるだけで不快になりゲンナリするのに、今日はそんな気持ちは起こらない。
 全てが許容できる。

 たぶん休日で睡眠も十分にとったからだろう。自分の一番良いタイミングで起きることができたからだろう。
 天気が良かったからだろう。自分らしい時間が持てたからだろう。自分自身が落ち着いたからだろう。
 そして本来の街の姿を感ずることができたからだろう。

 こんな日が毎日であれば、きっと幸せな気持ちで人生を送ることができるのに。

 だが現実は、それを許さない。
 睡眠は制限され、天気は関係無し、ちょっとした休養もままならぬ、自分らしさを生かす場も全く無い。いつもいつもエネルギー不足の状態で重要な決断を強いられる。かなりの消耗だ。
 こういう殺伐とした日々を今まで何千日と送って来た。
 でも未だに慣れない。
 たった一日の長閑な休日が、その何万倍も素敵に見える。

 たぶん殺伐とした日常は、本来あるべきもの、目指すべきもの、変えるべきもの、では無く、それはありのままに精神修養の場なんだろう。
 もはや完全に割り切った。
 どうせしばらくは抜け出せないし、もはややりたく無い仕事を好きだとウソをつくのも心が痛くなり身体を蝕み始めたから、もう割り切って考え方を変えるしか無いのだ。
 おかげさまで、ある部分は結構強くなったようには思う。

 いつかこんな生活も卒業したい。訓練の場と考えていて、そうした気を出していれば、いつかは僕を外してくれるようになるかもしれない。
 頑張って回りを愛し、全てを受け入れ好きになろうと努力して、そこに溶け込もうとすれば、余計に抜けられなくなってしまうのだ。
 全く当たり前のことに、僕は、やっと気づいてしまった。
 でもやはり自分にウソを突き通すのには限界がある。
 何かが違う、そう判断できるのは、やっぱり自分なのだ。波動の違う世界に自分を無理に合わせる必要は無い。そんなことをすると自分が滅びてしまう。生きる気力を失ってしまう。

 願わくば、長閑な方が、本当の世界なんだ、そう思える生活を送りたいもんだ。
 「2004.10.5(火)」雨・無意識に回す

 カワイイネエチャンが、テレビに映っておって、オっ、と思いそのままチャンネルをつけとると、何時の間にか画面が假屋崎省吾になっとる。
 萎えるのう。
 假屋崎氏に個人的恨みは何にもあるわけじゃ無あで誠に申し訳無いとこじゃが、なぜか萎えて無意識の内にチャンネル回してまうわ。つまりゃ生理的に合わんゆうものかのう?。ま、見た目だけで判断するはアカンこんじゃでのう。
 あん人は、なんよう、女性に人気があんのかのう?。じゃったらワシも、どがあにしたら女性に人気が出るか、あやかりたいもんじゃが・・・、まエエか。あん人からなら、他のモテル男子から教わった方がエエゆうて思ってまうわい。ははは。
 「2004.10.4(月)」雨・ループ現象

 酒に酔うて喋くっとると、同じ話を繰り返し喋くっとるんのに気づく。
 じゃが、その場は全然構わず同じこんを、まるで物の怪に取り憑かれたかの如く携帯の着信音のループ状態みとうに繰り返し喋くっとる。
 ほいで後になって”そういや、あん時ゃ、ずっと同じこんばっか喋くっとったなあ・・・”ゆうて改めて思い出して我に返る。

 飲み屋のネエチャンなんぞも、普段ウンウンゆうて大人しく聞いてくれよるが内心”このオッサン、ま〜た同じこと喋くっとるぞ”ゆうて呆れておったかもしれんのう、情けなや情けなや。
 話がループするゆうは、老化現象の始まりじゃ言われるでのう。

 ま、チイと言い訳させてもらやあ、ワシも地球の日本に来たんは奈良時代からになるで、もうかれこれ千、四、三百年は経つかのう。ほいじゃけ今更老化じゃ言われても、もうと〜くの昔から老化しとるぞ。何しろ青春時代は、京の鴨川の辺で良う飲み会やったもんで。ほいであの都の羅生門によじ登って大声で吠えまくって・・・。
 ん?、引っ込め?。
 は〜い。
 「2004.10.3(日)」雨・主観

 イチローが大リーグの安打記録を塗り替えたが、大したもんじゃのう。
 中継見とったら、安打がタイ記録に並んだ時にゃ、中継しとったアナウンサーも大盛り上がりじゃったが、そん後、試合も同点に追いついて試合としても盛り上がるべきとこ、アナウンサーは、全然興味無いような素っ気ない口調じゃった。
 試合はどうでもエエ、それよりゃイチローの記録、ゆうんがアリアリと伝わってきよった。
 個人的主観なんかマスコミ的主観かしらんが、まあずNHKでも、そがな偏ったようなんがあるんじゃのう、ゆうてある意味面白かったわ。
 「2004.10.2(土)」晴後曇・ものまねバトル

 「ものまねバトル秋祭りinAX」ゆうを見て来た。
 豪華じゃったのう。
 コロッケ、岩本恭生、コージー富田、原口あきまさ、神無月、ホリ、イジリー岡田、等々、まあず今見てみたい衆らが全部見られた。
 物真似ゆうこんで、いつものネタのライブよりゃ、ショーアップされとるんが良かったのう。
 歌で聞かせる衆もおったり、コロッケなんぞは、ロボット五木ひろしのネタで歌と笑いと完璧なパフォーマンスで、結構感動したで。
 まあず今日もエエもん見させてもろうた。
 両隣はなぜか野郎じゃったが、ショーの内容に免じて許してやるわ。左隣はデブのニイチャンで、一人客じゃったが、なんよういかにもマニアにありがちな独り言ばっか言うとって、それん意外に笑えたで許してやるわ。
 「2004.10.1(金)」晴・マセとる

 電車ん中で、明らかに小学生の高学年と見える二人の女の子が喋くっておった。
 ワシゃ、そりょ隣で聞いておったが、まあず話の内容がよう、そこらのOLさんの話と全く変わらんのう。
 なんよう愚痴がほとんどだったがよう。現体制への不満、同僚との連帯感の確認、等々、まあワシの小さい頃じゃ考えられん饒舌ぶりじゃったのう。ワシが同じ年の頃は、おそらくウンコチンコでいかに笑えるか、ゆうこんぐらいしか考えておらんかったように思うわい。情けない情けない。
 まあず女子ゆうは早うからマセとるもんじゃのう。
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